ブレーキタッチ
先週末にオ・モイヨWW号のブレーキをテクトロのロングアーチからシマノのBR-R650に交換した。
交換後、未だにホームコース走行はしていないのだが、近所をチョロチョロ走る程度で判った事。これはレバータッチがテクトロとは全然違う感じ。剛性感がやはり違う印象である。このタッチは、他の自転車のシマノブレーキとも通ずるもの。72DURA、78DURA、105、TIAGRAのブレーキは何れもタッチが良い。ブレーキのタッチというのは、レバー動作によるワイヤーの移動量がキャリパー角度の移動に無駄なく伝わるか?に掛かっている。
ピポットのガタが多ければ、ワイヤーの移動がキャリパー角度以外の歪みにも作用し、結果、制動方向の動きが減衰する訳だ。他にも、レバー比の適切さ握った後の制動力の立ち上がりに大きな差が生まれる。
テクトロのキャリパーブレーキは精度による問題、レバー比による問題から、ブレーキ操作の一部しかキャリパーを挟む向きに伝わらず、制動力が握力を増幅させるようには効かない印象。その点、シマノは操作量=制動量、制動力は握力に比例して増す印象。
非常にコントローラブルである。自転車のブレーキの場合、機械としての精度を相当に高めても、ワイヤー伝達という構造上、リア側がどうしてもダルとなるけど、後輪側の制動力はフロント程必要無いのも事実であり、ワイヤー長分ダルになって丁度良い前後の制動力比を保っていながら、リアもしっかり効きがあるのは素晴らしいモノだ。
オ・モイヨWW号ではもっと早くからキャリパー交換しておけば良かったと思う程。
まぁ、タッチに拘るならばSTIレバーのタッチはやはり今一かなぁ?って印象。純粋にブレーキレバーオンリーの方が随分とダイレクトなのは言うまでもない。
ところで、最近のカンパは知らないけど、見たところ、前はデュアルピポットキャリパー、後はシングルピポットな普通のサイドプルキャリパー。多分、後の制動力を抑え得て速度コントロールでのコントローラビリティを重視なんだろうけど、そもそも後キャリパーっていうとワイヤーが長い分、どうしてもスポンジーになるもの。それでも敢えて制動力を落として制御性を高めているあたり、拘りが在りそうだ。
ただ、街乗りでは、制御性よりも絶対制動力の方が大事かな?と自分的には思うので、そういう意味では、やっぱりシマノ製が好みである。
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