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2009年4月10日 (金)

前乗りを纏めると

 これまでに、超私的な前提だが、前乗り推奨的な記事をアップしてきた。
 これらの記事には結構なアクセス数があったのだが、これはあくまでも超私的な感想であり、ジェネラルにホントに奨められるか?っていうと、実は結構怪しかったりする。

 これまでの前乗り推奨の記事は、

・脚が攣る時は、、、、
  http://replica2st.cocolog-nifty.com/diet/2009/04/post-db3e.html

・前乗りは短距離向け?
  http://replica2st.cocolog-nifty.com/diet/2009/04/post-3daf.html

・前乗りと言っても、、、、
  http://replica2st.cocolog-nifty.com/diet/2009/04/post-bc42.html

・前乗りは、マイノリティか?
  http://replica2st.cocolog-nifty.com/diet/2009/04/post-e57a.html

・ポジションとペダリング論
  http://replica2st.cocolog-nifty.com/diet/2009/02/post-25d6.html

 といったところが有るみたい。

 ところで、世間的に前乗りデフォルトな物っていうと、ピストバイク、トライアスロンバイクで、ロード系バイクは前乗りデフォルトでは無い。この傾向が顕著であり、それが定説としてまかり通っているという事実は、実は、どっちの乗り方が好きか?というので選べば良いと言うのではなく、どちらが乗り手に適合しているか?、もっと言えば、その用途ではどっちが正しいか?は、実は既に(科学的に)決まっているのかもしれない。

 過去(2~3年前?2006年頃)のトライアスロンJAPANって雑誌の記事に興味深い内容が掲載された事がある。それはシートチューブ角が及ぼす身体への影響というモノだ。

 そこでの記事内容を総括すると、前乗りは、心肺的に優しく、ハムストリングスの利用率的には厳しくなる(トライアスロン等ではハムストリングの疲労を節約させる)という事。

 このような記事を自分なりに噛み砕いて考えてみると、前乗りで使う筋肉というのは、元々意識しやすい筋肉、つまり高速で動かす事が出来る筋肉であり、太股とか脹ら脛の筋肉が該当する。そういう面で、前乗りで超高回転で短時間的な出力を出すというのは合理的であり、トライアスロンとは全く正反対の瞬発系競技であるケイリン、TT、スプリント等でも前乗りがデフォルトっていうのは当然なのである。

 つまり、瞬発系筋肉を発達させた人が高度に能力を発揮させるという面で、ピストバイク、スプリントに合致し、超持久系競技で後に控えるランでハムストリングの疲労を節約し、心肺的にも楽に出力が維持できるという意味でトライアスロンバイクに前乗りが合致しているということなのだ。

 つまり、前乗りっていうのは、或る意味、非常に特化した部分で適応しているということで、これを目指すというのは、相応の準備、或るは、経験の蓄積で、見合った身体を持っていないと難しいということ。具体的にいうと、随意的に自由に動かせる本来は小さな筋肉である脹ら脛や大腿部を高度に鍛えたであるとか、超持久的な運動が行えるような高度に発達させた心肺機能とか、そういうのが乗り手側への必要条件となる。この条件が十分に満たされていない状態では、前乗りでパフォーマンスを発揮させるのは、寧ろ難しいのである。
 難しいっていうのは何か?っていうと、小さな筋肉の酷使によるダメージは、一番小さな筋肉の部位に現れるって事。そう、冒頭に紹介した記事で、『脚が攣る時は、、、』って記事を書いたけど、そういう事である。前乗りで出力を維持するに見合わない者が、筋肉を動かし易いということで、前乗りに固執して無理すると、、、、、脹ら脛が攣ってしまうという自体になるのでは無いだろうか?或る程度以上鍛えていれば、前乗りの自転車如きで脹ら脛なんぞ、攣る筈は無いのである。攣らないように鍛えるには、鍛えるだけの負荷を与え続けるような積み重ねが必要であり、これは自分の場合なら水泳なんかが該当するのだ。

 だから、必要条件を満たさない者が、脹ら脛が攣らない程度の負荷で前乗りするってなると、小さな力で走るということであり、鍛えていないと全然ダメダメな様に思うのである。寧ろ、本来的な乗り方さえも出来ない状態になるのである。

 必要なのは目的に応じた必要条件を備える事なのだ。本職の人達、、、、本職(競輪選手)の人の脹ら脛、太股のえげつない程の太さ、、、、あれ程に、小さな筋肉を大きく発達させると、それはそれは、瞬発力も爆発的であり、ハムストリングス節約運動状態でもパワーにお釣りが有る程だろう。

 今は、春のクラッシックレースのシーズンが開幕しているけど、モーターサイクルからの映像でレーサーの後姿が見れる。その姿は、究極的に発達した脹ら脛が良く見える。
 彼らは、競輪選手的なトレーニング+圧倒的な心肺機能を兼ね備えたモンスターなんだろうと思うのである。そこまでしないと、欧州のメジャースポーツでは通用しないと言うことなんだろう。
 日本の自転車趣味っていうと、スポーツ王道趣味からスピンアウトした人が文系趣味からのリターンで始める印象が強いが、その時点で、このようなメジャースタイル、本職スタイルに憧れても、土台の違いは如何ともし難いものだろうとは、容易に想像出来るのである。

 そういう訳で、本サイトでは、剰りにも前乗りを推奨しているが、それは、このような前提に従っての話であり、前提としたフィジカル要素が無いと、実は奨められない間違った話なのである。逆に、これに惑わされすぎると、不幸せな結果になりかねないのである。脹ら脛が攣ったり、高回転を意識するばかりに本来の体幹を使うペダリングへの意識が疎かになったりである。

 ところが、実はこの話には更に奥があって(自分のつもり的には)、前乗りだからハムストリングスが使えない訳では無い。乗り位置と使う筋肉というのは、実は、アナログ的なトレードオフを示す相関性があるのである。このアナログ的なトレードオフによって一つのギアを幅広く使う事が出来るのであり、その特徴を活かして前乗りでなくともクルクル回るような状況を生む事もできるのである。前乗りで回せるのは当然だが、後乗りで回せるようになれば、別の筋肉を使っても大丈夫って事、わかりやすく言えば、意識し辛いハムストリングスを使って回せているって状態なのだ。
 本当は、その部分がとても重要ではないか?と思うのである。

 頑張れば回せるのは誰でも出来る話。求めるのは、勝手に回ってしまう感覚

・90rpm崇拝で行き着くのは、、、、、膝痛?
 http://replica2st.cocolog-nifty.com/diet/2008/12/90rpm.html

 で書いた話に繋がるのである。冷静に考えると、意識して制御しにくい筋肉がハムストリングス。そして、勝手に回るっていうのは、制御外の癖で回るって事。つまり、前乗りの先っていうのは、自転車乗りの王道的な話では無いが、後乗りでハムストリングスが使えるようになるって事なのだ。
 自分的には、前乗りが好きだけど、前乗りでなくとも、勝手に回るコツっていうのが一番大事であり、これを見つけるというのが多くの人にとっての大冒険なのかもしれない。

 前乗りで高回転っていうのは普通の話。大事なのは、、、前乗りでなくても無意識に高回転出来る!って事なのだ。 そして、この前記事でも書いたけど、そのコツっていうのは、案外簡単なモノ。一寸した事、一寸した意識の持ち方だと自分なりに思っているのだが、そのコツを類推させるような言葉や語句は、極意本、ネットを見渡しても見つけた事が無いっていうのは、前にも述べたとおり。
 多分、それが一番大事な事なのだ。そして大事な事は、何処にも載っていないし、誰も教えてくれないのだろう。

 自分のメインサイトのページにはシークレットページがあるけど、そこの備忘録的に書いた事がある。それは、このような前乗り的、後乗り的な状況を上手い具合に両立させるような自分なりのポジションの出し方であったりするのだ。そういう点が自分としては一番大事にしている事。それが大事という理由は、過去の400km/dayサイクリング等で疲労を溜めずに走る上で必須なのは、基本的な体力も大事だが、同じ体力を効率よく分散させながら、疲労を回復させながら走る事が出来る機材の作り方という部分なのである。
 意識として、そのような切り換えが行える事が出来れば、疲労自体をコントロール出来るのだ。

 まぁ、このコツっていうのは、人によって様々な感じ方で得たモノで、多分、表現しても人には伝わらないものだろうと思う。それ故に、自分の思うコツを示す文言を外で見付けれないのだ。そして、コツは、人にとっては大事なモノかもしれないが、別の人にとっては常識的なモノの場合もある。それ故に、そういう事は明文化されないのだろう。

 因みに、自分的に見えた何かっていうのは、漕ぎ方に限らず、単車の曲げ方、或いは、研究におけるモノの見方等にも自分なりのコツを持っている。それが多分、一番大事なんだろう。

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