理想の自転車
自分にとって理想の自転車とは何か?っていうと、それは、自分の脚の力だけで、色んな所に連れて行ってくれる自転車なのである。
そう、自転車には速さなんぞ求めていないのである。求めているのは、行動半径の広さが全てなのである。
行動半径っていうのは、物理的なkm半径の広さだけでなく、ありとあらゆる場所をオールパーパスに走るって事なのである。こんな道を!?って道を走るような状況を苦もなくこなせる機動力こそが重要なのである。
こう書くと、MTBとかを連想しかねないが、そうではないのである。MTBに代表されるようなオフロード特性も嫌いではないが、ターマック仕様で、高い山、起伏に富んだコース、急な坂って状況を指すのである。そういう、思いがけない場所を走覇できる機材こそが自転車の理想像なのである。その昔、BSのロードマンをベースにジュニアスポーツのヤングウェイのフリーでゴールドの34Tギアを持つモノ(今流に言えばメガレンジ?)に交換したり、、、BSダイヤモンドにプロダイ5ピンにワンオフ削りだしのリングを作りインナー26Tを載せたりしたけど、未だ、当時と同じ考えなのだ。今はクランクトリプルを選んだり、内装変速を組み合わせたり、小径ホイールを選んだりしているけど、要はワイドレンジ狙いの取り組みなのだ。
単車の理想は、思いがけないワインディングを自在に走れる能力、自転車の理想は、思いがけない一般道を押さずに乗って上がれる能力こそが自分にとっての理想なのだ。
決して、中山サーキットを55秒とか、岡山国際サーキットを1分40秒とか、中央森林公園を20分とか、1000mを1分15秒とか、、、そんな事は、どうだって良いのである。そういうのは、興味があった時期にクリアしたモノであり、今の自分的には、知らないワインディングで安全に速いとか、日帰りサイクリングで何処でも楽に走れるとか、、、そういうのが大事なのである。
そう、自転車での理想は、そういう「何処でもドア」的能力を持つ自転車なのだ。
我が家の現在の自転車は全て、そういう仕様なのである。固定シングルも、ジュニアカセット、クロウスレシオのロード、、、、、色々あるけど、それは全て、いろんな場所を走れる自分を生み出すための試験機材(トレーナー)みたいなものなのである。
自分の理想は、何処でも走れる能力=つまり、ワイドレシオ、、、、嫌、違うか?ワイドレンジな自転車なのだ。ギア比のレンジが使える範囲で広い程、自分にとっての魔法の絨毯となるのである。
だから、シングルギアとか、クロウスレシオのロードなんていうのは、言ってみれば、ゴミである。ゴミ以外の何ものでもないのだ。ギアが一枚しかない、、、、レシオが近接してレンジが不足しているのは、走れる場所が著しく制限されて最悪なのである。そういう能力制限的な自転車は、走る場所が限られるという意味で、公道を好きなように走るのを理想とする自分から見るとダメダメなのだ。
決まった場所をコマネズミのようにセカセカと走るならばクロウスレシオも良いかも知れないが、そんなのはレースでもしないのなら意味無いと思うのである。
だから、自分の復活自転車第一号である西DAHONを見れば判るように、クロウスレシオ以前に超多段で実は、ウルトラワイドレンジというのが本質なのである。ウルトラワイドレンジでたまたまギアが近接しているのである。
他のロードも同じである。小林ロード、BSロードもそうだ。ジュニアカセットでクロウス仕様に見えて、現実はフロントトリプルでワイドレンジ仕様なのだ。
では、何故、カセットをクロウスレシオカセットを選んでいるか?っていうと、それは、自分の脚が貧相だからである。脚力が無いからクロウスレシオに頼らざるを得ないのである。でも、クロウスレシオで段数に制限があればレンジが狭いのでNGということで、トリプル化、内装化でレンジを拡大しているのだ。
先の記事で体質改善中って記事をアップしたけど、体質改善で筋肉をつけたり、或いは、ラングスターのような固定シングルに乗るのは、、、、実を言うと、、、、、ホントは言いたく無いのだが、自分の脚のパワーバンドを拡げるのが目的なのだ。一つのギアでの守備範囲が広い程に、走れる場所を選ぶ選択ギアを拡げる事ができるのだ。
脚の脚力と回転数の使える幅を拡げる事で、ギア毎の守備範囲を拡げることが出来るのである。そうすると、バイクのレシオを今のようなクロウスレシオカセットに拘る必要が無くなるのである。そうすると、シンプルにワイドレンジが作れるのだ。
ワイドレンジ、ワイドレシオのコンフォートツーリングバイクを生み出す。これが理想であり、理想の自転車っていうのは、いわば、自分の脚力とセットで実現できるもの。
そう、強力な脚力で、有効な守備範囲が広いギアで構成されたワイドレンジな自転車こそが理想の自転車なのである。
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コメント
不要論者の多くは、ペダリングロス、或いは、重量増加を嫌ってって拘りを持たれた方が多いですね!
その意見も納得できるんですが、自転車に拘りを持たれるの多くは、その拘りで限界が律せられるような走りが出来る人は少ないと思います。
これは、単車でも言えますが、モノに不満を言う人の多くは、モノの限界を見誤ったりしていると思います。或いは、拘りすぎたモノに乗り手がそぐわない例も多いように思います。
今日は、ホームコースを三周回しましたが、そこでバッチリ決めた装備+高級そうなコンポで固めたピナレロが居ましたが、大した風ではない区間で、インナー+17T程度でジョギングランナー程度の速度で緩衝していた人が居ましたが、そういうのが良い例かな?とも思います。
投稿: 壱源 | 2009年4月18日 (土) 15時50分
フルサス(バネのみ)のMTBルック車も持ってますが、登りでもペダリングロスを実感した事は無いですね。
気づかないだけかもしれませんが・・
ペダリングロス以外でも実際体験してない事を受け売りで言ってる人が多い気がします。
フルサスルック車のサスはただの錘なんてよく言われてますが、そのほとんどが乗ったことが無いと思います。
投稿: yama | 2009年4月18日 (土) 10時36分
おはよう御座います!
理想の自転車!って部分、脚力に合わせた変換率の巾の広さ、即ち、ギアレンジへの拘りを記事にしたのですが、確かに、シャーシから見ることも出来ますね!
リジッドの自転車、サス付きの自転車、、色々在りますが、確かにサスペンション付きに付いては、色んな意見がありますが、私も、リアサス付きの自転車も有りだと思います。
yamaさんの理想に近い自転車でルイガノのLGS-MVFを所有していますが、乗り心地も良いし、お気に入りです。
確かに、ネットの意見ではリアサス不要論がありますが、見方がが変わればリアサスは必須とも言えます。不要論者の多くは、ペダリングロス云々を言います。私も当初はそうか?と考えていたのですが、今は、リアサス付きでもペダリングロスを生まないとさえ思います。ペダリングロスを生むペダリングがあるのも事実ですが、ペダリングロスを生まないペダリングがあるのも事実です。リアサスを無用に動かさないペダリングが出来れば、リアサスは特に有効だと思います。
持論ですが、リアサスでロスを生むペダリングは、乗り手がペダルを回すのが下手くそで、車体を揺らすのが上手なんでしょうね!(笑)
投稿: 壱源 | 2009年4月18日 (土) 08時30分
ネットの相談サイトでは、舗装路ならサスペンションは不要、なんて回答が判で押したように有りますが、ちょっとした段差や、在住してる田舎ではかなり荒れた簡易舗装、未舗装がけっこうあります。
そういう場所を速度を保ちつつ走破(そんなに速くは無い)するにはサスペンションは必須です。
所有してるフロントサス+リアエラストマーがベストかな?
走る場所を選び速度を調整してリジッドも乗ってますが。(今のところこちらがメイン)
投稿: yama | 2009年4月18日 (土) 08時01分