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2009年4月27日 (月)

レーサーのレプリカ

 単車で80年代に流行したのが表題のモノ。
 そう、レーサーレプリカである。レーサーではなく、レプリカなのである。レーサーチックな外装、装備を持ちながらも実態は街乗り前提の単車の事なのだ。そして、レプリカである筈が、本物に近づきすぎてブームが消滅したのである。

 本物に近づきすぎるとどうなるか?最初は本格的と持て囃され、リアルレプリカと祭り上げられ人気が集中する。その果ては、リアルな世界の反映競争となる。良い例がSPベースモデル、ホモロゲーションモデル、、、、、で与えられたのが、戦闘力こそ高いけどシビアなシャーシであったり、乾式クラッチ、クロスミッション、超ピーキーなエンジン、、、、、である。結果、どうなったか?というと、度が過ぎて扱える人が居なくなり消滅したのである。

 そう、あれはレプリカブームであり、本物ブームでは無かったのである。顧客には本物に憧れても、それを扱う術、経験も何もなかったのである。
 その結果、、、、、買っては見たけど、こんな筈では無かった!の表現が、乗りにくい!って言葉で表されブームは終焉を迎えたのである。

 何が原因か?っていうと、市場の憧れの幼稚さに、供給側が憧れをリアルに具現化させたためのすれ違いが原因なのである。言ってみれば、一言、、、、

『こんな筈じゃなかったのに、、、、』

である。勿論、レプリカで目覚め、リアルな世界を追い求めた人は、その本物志向に狂喜乱舞したものの、絶対数が少なく市場を支える程では無いのが現実。それでも、その道に目覚めた人は、その楽しさから逃れることが出来ず、未だ、そのリアルな本物志向を追い求め、単車の世界にどっぷりとなっているのだろう。それが、今の市場の平均年齢である45歳という実態を表しているのだろうと言える。

 単車で市場が成立したのは、レプリカだから。そう、一般人がその気になれるという間口の広さがブームの発端であり、ブームの原動力となったのである。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・時は巡り、、、、、

 今、40代を中心として自転車、特に、ロードバイクがブームである。
 ロードバイクというかスポーツサイクルの現実を見ると、、、、、これは単車のレプリカを越えた存在である。ロードバイク(レーサー)は、即ち、イクオールでレーサーなのである。レプリカではないのである。
 今、多くの人は本物を手にして悦に浸っているのである。単車のレプリカ時代でいうと、RZ250、RG250ガンマのイメージレプリカの時代を飛び越して、'88NSR250R-SPロスマンズの世界になっているのである。
 この道具を手にすればレーサーになれるという世界を夢見た状態なのである。

 単車でレプリカは扱えてもリアルさが高まると手に余るように、自転車でも同じだと思うのである。自転車の場合、単車以上に、一朝一夕で身に付かないのがレーサーとしての能力を発揮させる自身の力である。
 今、手に入るロードバイクは、漏れなくレーシングコンポが装着されている。レーシングコンポっていうのは、見合った体力を持つ人が見合った走りを実践するに具合のよいパーツであり、そのパーツは見合った体力と経験無くしては使い道の無いモノなのである。

 それでも、そういうモノがあればロードレーサーらしくなれるという幻想が、市場を支配しているのが今のように見える。正に単車のレプリカ絶頂期を彷彿させるのである。持つのは自由だけど、それが、それらしく振る舞えるか?は、モノが使い手に見合うかどうか?ではないか?と思うのである。

 本来、若年層の使用ギアが制限されたUCIのルールがあって、それに見合った機材がジュニアカセットという名称で提供されているのだが、そういう世界を志す若年層以上に無知で貧弱な層がブームを牽引する大多数であるのは衆知の事実な筈である。
 しかし、なぜに、そのようなロードレプリカ志向系ユーザー向けに、ジュニアカセットを装備するようなバイクが存在しないのか?がとても不思議に思うのである。メーカーのラインナップで良心が垣間見れるのは、フロントトリプルのクランクセットを使用した車種くらいである。通常のコンパクトクランクでも足りないと思うところであり、アウターを飾りと割り切った上でトリプルをダブル仕様で使うのがせめてもだと思うのである。

 現状、今のスタンダードはどう考えても素人には不向きな印象が否めないというのが正直な感想であり、このままでは、単車のレプリカブームの二の舞のような結末に向かうような気がして為らないのである。

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