NEC、PCは国内重視に転換
まぁ、誰でも知っていることだろうけど、ソースは↓
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/gyokai/20090518_168636.html
であるけど、NECが海外事業から撤退して国内事業に集中する方針であり、かつて栄華を誇ったPC-98路線に回帰するのか?ってニュースだ。
しかし、この記事にあるように、日本市場のトレンド?に併せた商品展開の拡充が、PC-98時代の再来に結びつくか?っていうと、極めて怪しい感じだ。
どんな形でアレ、心臓部が同じであるからには特化性は打ち出しにくく、確固たる地位を確立するのは凄く難しい印象だ。
ニッチ産業的な小型化、ディスプレー一体化、、、、、そういうのは、NECがリリースしても、その模倣に制約を加える事が出来ない以上、市場の席巻は難しい印象である。
思うに、過去のPC-98の成功は、やはり囲い込みに成功した事。つまり、ハード、ソフトの両面でNECのPC-98である必然があったからである。
その必然性を如何に打ち出すか?が、事業の主体を何処にするか以前の問題のように思う。
現在のPC業界の支配者は何処か?っていうと、マイクロソフト、インテルというものだ。それは過去のNECの支配の仕方に非常に近い感じである。必然性があるから栄えているだけで、必然性の上での商売は?っていうと、その栄華は一瞬で終わりかねないというものである。
今後、マイクロソフト、インテルの必然性をひっくり返す力をPCメーカーが持つか?っていうと、それは価値観が変わらない限り不可能に近いだろう。
そのような現状で、メーカーが必然性を有するには何が必要か?というと、やはり、他社に真似できないインフラ、環境を提供することだろう。
PCにおける環境というのは、ハード、ソフトの両面が必要だが、Windows上でX86系CPUを動かすというのが前提であるが、その上で、特化したハード、ソフトを用いてニーズを捉えるモノを生みだした企業が、PC界における第三の勝者になるのでは無いだろうか?
それは、過去でいうNECのPC-98の55プロテクトではないが、NECのPC上で無ければ動かないようなハード、ソフトを開発するというのがNECにとってのPC-98の再来に結びつくのでは?と、ふと考えたりするのである。
安直には、NECのPC+Windows環境のみで動作可能なPC-98エミュレータボードとか、、、、現実には、PC-98のニーズは消滅しているだろうけど、多分、国内の用途に特化したシステムをハード+ソフトで提供する。そういうモノを案外NECは狙っているのかな?と思ったりするのである。
パッとは思い付かないが、例えば、今の物騒な御時世なら携帯電話のGPS機能、ネット接続機能、或いは、それを特化した通信機器等と連携しNECのPCのみで稼働可能な移動履歴自動追尾システムとか、、、、兎にも角にも、にわか仕立ての企業では出来ないレベルのモノで考えるっっていうのが、模倣させないハードルにも為るだろうから、或る程度のコストが掛かる何かってことだろう。
仮に、携帯電話のインフラを使いながら、通話機能を省き超コンパクトにした端末等で子供の居所を完全に把握するようなPCによるモニタリングシステムがあれば、自分なら買うだろうなぁ、、、、
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