ローギヤードだからといって、、、、
ロールアウトネタ、ギア比ネタでここ数日アクセスが増大している。
一般的にはロールアウトでトップが7m以下っていうのは、常用域でも5.5m以下であり、基本的に相当ローギヤードな構成。
でも、常用域が5.5m程度でも決して20km/h程度での走行を想定しているのではない。5.5mを使っての巡航狙いとしては35km/h(1時間キープしたら1000kcal消費)、トップスピードは50km/hオーバー(到達心拍数190bpm以上)を範疇にしてる。5.5mで、その範囲をカバーするというのが前提で、その際のトップギアである7mもあれば、下り勾配、追い風を利用すれば60km/hに迫る速度も得られるモノ。その数値がどうこう言う訳ではないが、決して、ローギヤード=遅いを狙っているのではない。
自分の体力なりにアウトプット(運動における消費カロリーの総支出、速度と同義だけど、目的はダイエットだから)が最大になるようにするには?という考えで結果的にローギヤードを選んでいるだけなのだ。っていうか、自分的にはハイギヤードなのである。市販品の既成セットがハイギヤード過ぎるだけなのだ。
周りの人は、自分のギアを見て、速度でないでしょ?って言う人も居る。でも、自分の出せる速度を出したり、維持するには過不足無いし、寧ろ一番適切と思っているのだが、世間を含め、ローギヤードっていうのは別の印象を持っている人が多い様だ。
その印象っていうのは、ローギヤード=貧脚、乗りやすい、街乗り、、、、
でも、自分的には、そうではない。世間的な評価ではローギヤードでも自分なりの最高巡航速度であったり、最高速度を狙ってる。そう、自分の選ぶギア比の中で、アウトプットが最大となるギア比を狙っているのである。
ローギヤードでアウトプットを高める?っていうと、そう、それは回転数を自分なりに高めるというのが底流にあるのだ。
世間では90rpmって言ってるけど、自分的には、最低でも100rpmというのが基本。持続を前提とした常用域は110~120rpmを考えている。それで、最高速度の瞬時値的には180~200rpmが回せるギア比という選び方である。因みに、5.5mで180rpm回せば60km/hに迫るし、5.5mで110rpmで維持すれば35km/hはクリア出来るのである。別に60km/hとか35km/hはどうでも良く、その辺が、どんなギア比を使っても限界近辺なのだが、同じ限界値を出す時に較べてみると、軽めのギア比で回転数を高めで走るのが楽というだけなのだ。
でも、回転数を高めるっていうのは諸刃の剣であり、回転を阻害する抵抗に細かく対応する必要があり、常用域近辺では非常に細かく刻む必要があるのだ。結果的にギアのレンジ自体は相当にタイトになるのだ。レンジがタイトになるので、不要なギアは潔くカットしなければならない。さらに、常用域での刻み幅が実質上タイトで有ればある程有り難いのである。
一般にローギヤードというと短絡的にコンパクトクランクって話があるけど、自分はコンパクトクランクとローギヤードっていうのは相容れない。
何故か?それは、コンパクトクランクの場合、50-34Tである。歯数差が16Tで歯数比で1.47である。ロード系の場合、ギア比は2.5~3って所であり、歯数差が16Tあるってことは、カセットの歯数でいうと5~6枚に相当する。クロウスレシオのカセットの場合は5~6段である。つまり、アウターロー近辺から渡す場合は、インナートップ近辺に渡すのである。カセットのトップ近辺では刻み幅が7~8%程度である。
問題無いと言えば問題無いかも知れないが、その人なりにチョット高めの回転数の場合、8%っていうのは結構大きなギア比の離れ具合である。コンパクトクランクやアウターとインナーで歯数差を広げるっていうのは、そういう面でケイデンスを高く維持し辛いというのが自分の感想である。
で、どうするのが楽か?っていうと、カセットの歯数差をタイトにしたらどう?って取り組んできたのが学生時代からの考え方。そして、今はそういう事で決めている。具体的には、6%程度を狙っている。つまり、カセットの歯数の大きな組み合わせを使いつつ、フロントのリングの掛け替えを行っても、カセットのトップ近辺でなく真ん中近辺で切り替わるような構成を狙っているのである。
そのためには、カセットセット自体をローギヤードなモノを選ぶ事に加えて、クランクセットの歯数差もタイトにする必要があるのだ。それ故に、カセットも常用域はセンター近辺で、前後に1T刻みで配置し、チェーンリングもアウター、インナーの歯数比は1.3程度を基本としているのだ。
ローギヤードは重いからというよりも、回すためであり、回すためには、レシオの近接が必須なのである。レシオをタイトにするには、カセット的にはジュニアカセットが理想だし、チェーンリング的には歯数差の大きいコンパクトは敬遠しがちになるのである。
山上りに軽いギアが欲しいってだけならば、チェーンリングの歯数差を目一杯とれば良いのだろうけど、それは違う。軽いギア=高い回転数=超タイトなレシオというのがホントのところだろう。
しかし、そういう切り口で記事を書いている人は皆無に近いのが寧ろ不思議で、興味深い現象だ。
一言で言って、ローギヤード化するのは思いっきり高回転で失速を防ぐのが大前提なのだ。高回転を長時間維持しカロリー消費の最大値を維持するというのが目的であり、ローギヤード=高回転を保つ=回転落ちに細かく対処するためにクロウス化が必須なのだ。
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