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2009年5月17日 (日)

景気後退に歯止め?

 最近のニュースで良く聞くのは、表題の如くの経済評論家の意見だ。

 殆どというか、多くの評論家は、景気は後退しているものの、景気後退には歯止めが掛かりつつあるとの意見である。

 その一方で、企業の業績等々を見ると、2006年、2007年を基準として非常に悪いと嘆いていたりする。

 なんだかだが、中国特需とアメリカのサブプライム問題が表面化する以前の状態をデフォルトで語り、今がどうだ?とかの論評に明け暮れている様に見えるのである。
 バブル期においては、バブル期の状況をデフォルトと認識し、その後の不景気の長期化で、当時をバブルと認識したのであり、バブル崩壊直後の状況では、その直前の状況を誰もがバブルと認識していなかったように思うけど、今回の2007年度比での業績低下も似た様な状況ではないか?と思ったりする。

 2007年迄の数年間が異常な状態であり、今の状況は極自然な状況のようにも見えるのである。

 一般に資本主義経済で市場が膨張するのは、新たな提案(製品)に人々が投資し豊かさを求めるのが前提だ。つまり、市場が開拓されるとビジネスが生まれ利潤が生まれるのである。此処までは誰もが理解している事だが、市場が開拓されたとして、その市場に購買力が必要かどうか?の部分は曖昧に定義されていないも同然だったりする。

 どんなに貧しくて、どんなに豊かさを求めても、購買力がなければビジネスには為り得ない。つまり、新たな消費市場というのは、市場自体が製品を手にする見合った財力をもっているというのが前提であり、どんなに沢山の人間が居ても、そこに経済力がなければビジネスとしてはNGなのだ。
 これから、貧しい?国、人々、地域が発展するから大丈夫!っていっても、そこで売れなければ話にならない。地域の発展とは、豊かさを与えてくれる製品群を、その地域で作り出す様な社会の形成であり、世界が発展するというのは、それを必要とした地域で低コストでモノが生まれるから発展するのである。その低コストで生産したものが他地域生産品に対してコストで有利となり、それが生産国に取って外貨を得る武器となるのだ。
 つまり、世界で市場がうまれるというのは、世界各地で製造拠点が生まれるということで、これは先進国の地位低下を示すのである。

 ここ数年の一見好景気は?っていうと、経済力の持たない層に意図的に購買力を与える仕組みを作ったという部分が、例のサブプライム問題にも含まれている。このような購買力を与える仕組みという部分と、中国特需が重なって生まれた偶然の産物的な景気現象だった筈だ。
 中国全土を見渡せば、旧態然とした地域が殆どだが、その地域に豊かさを提供する拠点自体を中国は既に持っているといえる。このようにBRICKs諸国が発展していく時に、その欲を満たす製品というのは、自給自足されつつある訳であり、すでに、同じジャンルの製品を作る様な先進国には利益のおこぼれは相当に少ないようにも考えられる。

 そういう背景を考え併せれば、今の状況は景気後退に歯止めが掛かり、その後に、狂乱的な景気拡大が来るか?っていうと、そうではなく、経済活動が徐々に低下し続けているというような状況にしか過ぎないように見える。経済活動の底というのは、底知れずというのが実際のところでは無いだろうか?経済活動が底を打つ状況を迎えるには、やはり、新しい価値を提案する力が必要だと思うのである。

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