退廃的に楽しい!?
最近は自転車にも乗るけど、正直、楽しさを見つけて乗ってはいるけど、本能的に楽しいか?っていうと、実はそうでもない。
自転車に乗るのは元気な身体を維持するために運動するという一環で乗っている部分が大である。いわば、健康を維持するカリキュラムの一つというスタンスであり、自転車でホームコースを走ったり、或いは、水泳でタイムを計測したりっていうのは、心ワクワクとは違うのだ。
正直、週末の朝、ホームコースに出掛ける時、雨が降ればホッとする事も多いし、書斎から自転車を運び出す時、気分はローテンションである。水泳でも然りだ、金曜日の帰宅中の交差点で、右に曲がるとプール、左に曲がると自宅、、、、そんな状況で右に曲がるのを憂鬱と感じるのは常である。
ハッキリ言って、ピストで全力走行も、プールで泳ぐのも怠いし、面倒臭いのである。本能的には面倒臭い事だと思っている。人生において自由が利く最後の瞬間に何するか?っていうと、絶対、水泳とか自転車は選ばないのである。
それでも、ピストでTTゴッコとか、プールで連続泳ぎをするっていうのは、それ自体に興味も関心もある訳でなく、純粋に自分の身体を維持するのに一番効率的なトレーニング方法であるという思いがあるからだ。その思いというのは、ピストとか水泳で認識できるタイムが自身の過去の経験と照らし合わせ、自分の全盛期に対して、体力が何処まで回復したか?が推し量りやすく、今を知る目安となるし、所謂、若さを確保する上で、自分にとって鍛えるには一番手慣れた手段に過ぎないという思いなのである。
仮に、水泳も自転車も経験が無く、今の状態からレベルを見るなんて事が出来ないモノで、他のスポーツならそれが判るという状況ならば、今の時点でコンディションを回復させるには、、その他のスポーツに取り組んでいるのは間違い無いのである。
続ける上で趣味的な取り組みならば、必要なのは好奇心だが、自分にとっては、ピストもロードも水泳も、何一つ新しい好奇心の対象ではないのだ。ハッキリ言えば飽きた状態なのである。(余談だが、ブームの牽引は多くの人が興味を持っているからだろう。そしてブームが無くなるのは、多くの人が極めるか、、、或いは、飽きるかのどっちかだ。)それでも、麻薬的な単車遊びを実践するに必要な若さを維持するのに具合が良いから乗っている、泳いでいるみたいなものである。
そういう質の対象とは対照的に、何も考えず、本能的に好きこのむモノが純粋に趣味というか、楽しみというか、そういうものも存在する。自分にとって、単車に乗って出る(峠を走り回る)行為っていうのが、モロに該当し、純粋に楽しいのである。ワクワクと心から思う行為だ。
何も考えずに楽しい、接するだけで興奮する、そういうのが単車なのだ。
人間にとって楽しい事、極楽っていうのは、多分、退廃的、破滅的、反社会的な行為なんだろうと思う。そこに中毒性、麻薬性みたいなモノが潜んでいる。酒、ギャンブル、タバコ、夜遊び、女遊び、、、、そういうジャンキーな世界と同列に峠遊びっていうのは、含まれているように感じる。所謂堕落の方向の延長線上に単車遊びっていうのはあるのでは?と思う事もある。そういう風に捉えると、単車遊びっていうのは、自転車とか水泳とは全く反対の方向性にある遊びとも取れるのだ。
本能的に楽しいっていうのは、万物の法則にも一致する。万物の法則といえば熱力学の法則だが、それは、変化の方向性は何事においても定まっているという法則。人間の思考の選択も維持するという力無しで墜ちていくのは、その方向に該当していると言える。そういうのが自然であり、それが遊びの本質かもしれない。
単車で峠を走るっていうのは、何だか、退廃的で、破滅的で、、、、しかし、それが楽しいのである。まぁ、そう思える程に好奇心追求の余地が残っているのかもしれない。
自転車や水泳っていうのは、言ってみれば単車遊びを長く続けるに必要なコンディションを維持するためというのが発端である。
そして、危機感を感じたのは、贅肉で肥満となった自分の身体で峠が楽しくないと感じたのが発端であり、手遅れ一歩手前の健康診断の結果を目の当たりにした時だ。
しかし、それらを早期に改善し、単車を乗るに見合った身体を手に入れてからは、単車以前に元気で長生きというのが新たなターゲットとなり、それを効果的に維持する目的のためだけに、水泳と自転車を続けているのである。
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コメント
煙草の話、私と全く同じですね(笑)。
投稿: 壱源 | 2009年5月22日 (金) 00時00分
子供のころから父親のタバコの匂い(タバコ入れ、煙)が好きで今もできれば吸いたい気持ちはありますが、今や親や妹の家族の誰も吸わないし、迫害が年々厳しくなってきたのでもう二度と吸わないでしょう。
投稿: yama | 2009年5月21日 (木) 20時15分
おはよう御座います。
確かに、そういう感覚もあるかな?って思います。
好きになるって気持ちの奥底には、好奇心が在るかどうかだと思います。
yamaさんも煙草辞められていたのですね!?
私も辞めたのですが、ホントは吸い続けたいけど、美味くなくなったので、遠のいたのがホントのところです。
投稿: 壱源 | 2009年5月21日 (木) 07時49分
基本的に自転車の行動範囲は自宅周り半径10kmくらいなので景色もそう変わらず、そんなに楽しくはないですが、同じ自力でもジョギングでは決して味わえないスピード感が病み付きになりました。
バイクに乗らなくなった今その代替の意味もありそうです。
タバコをやめたのも健康の為ではなかったのですが、自転車走行後息がゼイゼイしながら一服しているのに矛盾を感じていたのは事実です。
投稿: yama | 2009年5月21日 (木) 07時00分