太り気味を持ち上げるな。
チョット話題になった記事が、↓の記事。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kyousei_news/20090610-OYT8T00634.htm
40歳時点の体格で余命に差が生まれ、太り気味が長命という調査結果を得たそうだ。但し、この統計結果を表に出す報道の在り方自体には疑問がある。
なんたって、体格の統計ではBMIという体重と身長の相関から算出した値を体型として用いている点も大雑把だし、この研究では、肥っている人ほど、医療費負担が多く、40歳以降の医療費は痩せている人の1.3倍が必要という結果もある。
人間の活力とは新陳代謝の活発さであり、それに最も影響するのは筋肉である。体型というよりも、筋肉の絶対量こそが寿命とか健康に大きな相関を保っている筈だ。
今回の報道では、痩せている人ほど感染症にかかりやすいとい説が述べられているが、ガリガリの脂肪が無ければ筋肉も無い人っていうのは、新陳代謝が活発でないために、治癒力も快復力も劣るというのが道理だろう。
BMI的に数値が大きくとも、そこに脂肪と併せて筋肉があれば、脂肪も筋肉も無いガリガリよりは遙かに代謝という側面から見れば上回るように思う。
健康の統計では、BMIを基準に用いてデータを解析する事自体が難しいだろう。健康のキーワードは、新陳代謝、筋肉、快復力、自然治癒力、、、、この辺の考え方であり、この辺りの生きる力を最大限に高めるには、本来の機能をフルに活用し、備わっている機能を休ませないという意識に基づいた生活習慣の構築であると言える。
薬剤、特保食品、サプリ、、、、こういうモノに頼るのは、現在は唱われていないが、自然な摂取形態でないのは事実であり、その弊害は将来絶対に出てくると思う。
加工、合成摂取品の特徴は、自然界では有り得ない濃度だったり、異性体を含んだり、摂取に伴う活動を省略させたり(物理消化の省略)している。これらの違いは、高度な機能のバランスを間違いなく破壊している。生体の高度な平衡性が科学で解明されていると思いこむ程に愚かな考えは無いのである。
この辺は、昨日のお客さんのコメントではないが、表面に露出した数値のみでしか物事を判断出来ない人は考えない事のようにも思う。
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