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2009年6月23日 (火)

長寿の秘訣

 寿命を縮める要因っていうと、生活習慣病を発端とする各種疾病が挙げられる。それは、知識として知っている。

 全く関係ないけど、自転車や水泳で速く走りたい人の検索キーワードで『心肺機能強化』でお客さんが沢山訪れている。

 更に、全然関係ないけど、種の系統的に、小型の生物よりも大型の生物の方が寿命が長い話も知っている。具体的には、ネズミとかハムスターよりも、大型の象とかの方が長寿ってやつだ。

 そんな知識の断片で情報探しをしていたら面白い記事に辿り着いた。
 情報的には古いニュースをネタにした記事だが、これだ。

http://www.e-iml.com/index.php/?p=57

 これによると、高齢者の長寿は、内臓脂肪でなく心肺機能によってもたらされるって話。心肺機能を高める事が長寿の秘訣。でも、心肺機能を高めるっていうのは、これまた直接的に鍛える方法が思い付かない訳であり、これまた難しい話でもある。

 大体、運動強度云々で最大心拍数がどうしたこうしたって話が在るけれど、その最大心拍数を220-年齢で求める時点で荒っぽすぎ。

 そんな事を考えながら思った事は、長寿云々で言うところの心肺機能というものと、アスリートが望む心肺機能というのは似て非なるモノかな?って感想だ。

 長寿云々の調査対象の標本となった人が、アスリート的にいうところの心肺強化トレーニングをしていたという事に該当しないのが、先のニュースソースだ。追跡年数12年、年齢が64歳という時点で、トレーニングで強化した心肺機能とは訳が違うのである。

 アスリート的にいう心肺機能っていうのは、普通の人を高い心肺機能を持つ人に近付ける一種の適応現象に期待するトレーニングである。
 もっと考えれば、ハツカネズミはトレーニングしても象のような心拍には為らないし、仮に、ハツカネズミの心拍数が下がったとしても、下げるために高い負荷を与え続けていたとしたら、実は積算心拍数は高い状態であり、測定時において心拍数が低くても寿命の大部分を使い果たしているのでは?とも考えれるのだ。

 つまり、トレーニングによって数値的な心肺強化を図ったとしても、それは、その状態に到るまで酷使している訳であり、結果的には変わらないのかな?という考えである。

 その上で、心肺機能と寿命というのを逢わせて考えてみると、本来的に低燃費動作の出来る人程、臓器や器官の寿命に到る迄の時間が長いだけなのかな?と考えるのが自然なのである。

 何故に、そんな事を思うか?っていうと、車の寿命なんかが該当する。仮に20年オチの中古バイクでも、樹脂の劣化防止程度の始動で走行距離が僅かなモノと年式相応か過走行なモノを比べると、明らかに使用頻度の低いモノほど、今後の余生は長いからだ。
 そう考えると、氾濫する情報も、考えようによっては色々だなぁと改めて思うのである。

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