後付け心肺機能?
アクセスが増えているからと言って、図に乗って記事を書く訳で無いけど、、、、
誰が言ったか知らないけれど、筋肉の付き方、付いた筋肉の質、量をオッサン世代以降で変化させることは難しいけど、持久力は付くような気がするって話。
前日の記事では無いが、持久力自体が筋肉次第故に、持久力が付くというのは、筋肉を付けるのと同様に簡単ではない。
しかし、筋肉は種類、場所によって運動の種目によって向き不向きがあるが故に、如何に鍛えていても、鍛えた場所が使う場所と異なれば殆ど役に立たないもの。でも持久力、心肺機能っていうのは、体全体に血液を送る心臓を核としたシステムの能力であり、筋肉の種別に寄らず、運動経験者であれば、場所に関わらず鍛えられた筋肉に応じた心肺を有しているのは事実。
仮に、自転車を例にとってみると、脚の筋肉が無くても、上体の筋肉が発達した別種目に取り組んできたオッサンが居たとする。
すると、そのオッサンには心肺機能自体は高い状態である。ただ、瞬間的なパフォーマンスを発揮する筋肉は無いのは仕方ないのだが、それでも持久力の素地があれば、低い運動強度で筋肉を動かし続けることは可能なのだ。使う筋肉が違えば、当然、その世界の経験者には適わないが、それでも持久力なら良い勝負になる。そんなもんなのだ。
逆に言えば、経験者のプライドの発揮できる領域とは、その世界でしか得られない瞬間的でも絶対的なパフォーマンスの領域なのだ。逆に言えば、その世界の経験者でも運動経験の絶対値が少なければ持久勝負になれば破れることは当然あり得るのである。
運動経験の全くない文系、屋内系からきたオッサンには、筋肉もなく、持久力も無い。すると、瞬間的なパフォーマンスも発揮できないし、低いパフォーマンスであっても運動強度が高くなり長続きしないだけなのだ。
運動していれば、とりあえず心肺機能の中心である心臓と末梢血管は発達している。それを使えるようには持久運動を続ければ簡単に得られるのである。
こんな感想を持つのは、会社の同僚数名を連れて泳いだ経験から。皆、スイム未経験者。それゆえに、最初は50m程でバテバテになる。しかし、毎週連れて行くと、30分、1時間と続けて泳げるようになる。そんなもんなのだ。ただし、それに見合った筋肉、使い方が無いので絶対的な速度は話にならない。1時間で1000m程度のもの。それでも、1時間程度を続けて彼らなりに高い運動強度で泳げるのは、相応に運動した経験を持っているから。
しかし、連れて行っても泳ぎつづける時間を長く出来ない奴も居る。そういう奴は、運動経験が皆無に近い。そんなもんなのだ。
自転車でも然り。メジャースポーツ経験者ならば、絶対性能は大したことないが、その人なりの持続力は結構なレベルだろう。スポーツ経験の無い人は、どっちも今一となるのが道理なのだ。
ただ、あんまり夢も希望も持てない事を書いても仕方ないので、一つに夢のある話を付け加えておく。
人体の成長では、筋肉の発達と循環器系の発達は車の両輪のように発達する。それ故に、循環器系を発達させる最短の近道は成長期における運動経験+筋力強化は間違いないけれど、あくまでも相関であり、筋肉が無くとも必要以上に動かせれば循環器系は少なからず発達する。
人間、加齢に従って筋肉が痩せ細る。そうして基礎代謝が減るっていうのは有名な話だが、それだから循環器系も宿命的に退化するか?というと、そういう訳でもない。痩せ細りながらも、存在する筋肉の稼働率を上げる事で循環器系の能力は確保出来るもの。つまり、瞬発力、最大出力は失っても、発生可能な負荷における持続力は保てるということ。後付けで循環器系能力を高めるのは難しいが、備わった持久力は、残った筋肉の稼働率次第で維持出来ると言う事。
恐らくだが、有酸素運動系のスポーツが高齢者にも満足できる結果故に、オッサンに人気があるのは、そういう理由から。それ故に、ジョギングとかサイクリングというのは、最大負荷を求めない限りは長く楽しめるのも事実だ。言えるのは、ジョギングがランニングになったり、サイクリングがタイムトライアルやスプリントになるのが危険ということ。
運動経験の無いオッサンが、無理してその気になる。知らぬ内に無理をする。これが一番恐いのである。そうして、怪我とか突然死に見舞われる。恐いものである。
最近の記事は、剰りにも幻想を抱く人が多いから。そんな人へのアンチテーゼ的な意味での警告のつもりだ。
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