MT派にとって最期の選択可能な時期
自動車ネタである。
自動車のトレンド、売れ筋は?っていうと、一寸前は多人数乗車のミニバン、SUV、今は安価でエコな車、その代名詞がハイブリッドカー。
車の進化の歴史は、効率重視、快適性重視、、、、誰にでも等しく体感できる高効率性、高い性能の普遍性である。
これは、技術の進歩という宿命的側面からみると正論である。その結果、ハイブリッドカーが普及し、車運転の自動化が進んでいる。
でも、俺的には、効率は、少ない燃料で遠く迄でなく、同じ燃料なら、何処までも高出力とか、高性能に!って思うし、効率的な運転は機械任せでなく、自分自身で!ってと思う。そして、車の効率の極致というと、無駄な制御の排除と絶対的な小型軽量化しかないと思う。自動で行うから制御系が必要、快適性を言うから、人手の介在を減らす。それ故に、制御系が更に複雑化するという今の考え方は一つの方法論としては認められるが、別の方法論や価値観を否定する必要は無いとも思うのである。
別の価値観とは、兎に角、軽量に!必要最小限のパッケージで、、、、出来る事は各自が行うことで、製作に纏わるコストを含めて削減、省エネ、省資源というのもアリだと思うのである。
更にホンネを言えば、少々の燃料消費よりも趣味性を持つ上では、楽しさを忘れてはならないという思いもある。それ故に、車ならロータリーエンジンも捨てたくないし、単車なら2ストロークエンジンも捨てたくないのである。
まぁ、そんな不平を言っても仕方ないので、現実を見ると、兎に角、効率と快適性を人手無しで実現という方向に進んでいるのは事実。
そんな現実において、自分の価値観で満足を得られるのは、今が最期かな?って思いが強い。
2ストとかロータリーとかは置いておいて、3ペダルのマニュアルトランスミッションが殆ど選べないのが今の時代。
今の愛車はエリオの4WDのMTだが、次の車に4ドアで3ペダルのMTって拘りを貫くと、、、、営業車両の他には、シビックのType R、RX-8くらいしか見当たらない。高級車は2ペダルのパドルシフトとかクラッチレスのシーケンシャルミッションとか、、、そういうのばかりである。将来、乗り手によって効率が大きく変化するであろう3ペダルのMTは消え去るのが、多分、自動車技術の流れなんだろう。
そんな時代の流れにおいて、僅かではあるが、3ペダルのMTが買える最期の時代が今のように思う。
本当は、3ペダルのMTのワゴンが欲しい。しかし、プロボックスのワゴンしか無いのが現実で、それ以外の要素では購入の決断が出来ない状況。リアハッチを持つMT車は?っていうと、日産のティーダとか、アクセラのMPSくらい、、、積載性はエリオと同等程度の車ばかりなのが現実。
積載性が変わらないのなら、最期の選択の時期ということで、シビックのTypeR、RX-8が生産中止になる直前迄、他車の発表動向を見守りながら過ごそうか?と思っている。
RX-8の次はRX-7だが、これは新型のロータリーで2ペダルのスポーツという噂だ。それは買えないが、RX-8なら買える。シビックも然りだ。この辺りが、現実に選べる最期の時かもしれない。それか、今のエリオを徹底的に乗るというのもMT派の最期のあがきかも知れない。
手遅れかも知れないが、何年か前にクルーとかコンフォートのガソリンMT車が選べる時代に乗り換えていたらなぁ、、、、と今でも思う事が多い。
今、ハイブリッドとかエコとか言われている時代。エコカー減税が販売の追い風になっている時代だが、エコカーで安くなるから!って理由で車は買わない。欲しいか?欲しくないか?だけだ。そこそこ積めて、そこそこ便利で、拘れる。昔のスカイライン的な車が望み。そう思うと、敢えてエコでなくパワー、敢えてコンフォートでなくストイックで選んでみたくなる。妥協の産物的に中庸を求めるよりも、今だから、最期だからという惜別の思いで、レーシーなスポーツセダンを買うのも悪くないように思う。
ここ数日、RX-8のMT車に強く関心を持っている。シビックも悪くないけど、2ストロークに相通ずるロータリー、、、良いなぁ、、、、
亡くなった連れのポリシー、、、、車はL型、単車はZ系って奴がいたが、対峙する自分は、車はロータリー、単車は2ストって譲らなかった。そして共通点は車はMT、単車は操縦性だった。それが俺らのポリシーだったが、それを自身で貫ける最期の時代が今なのかも知れない。
世間的には大きな声では言えないが、、、、エコ?糞食らえである。欲しいのはパワーとかレスポンス!エコでは選ばない。走るか否か?それで選ぶ迄。でも、超残念なのは、RX-8から5MT車が廃盤になった事。ベースモデルがTypeGに呼称変更、そして6ATオンリーになったのである。2009/5の改良のタイミングだから先月廃止なんだ、、、、寂しいものだ。
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コメント
MTよりCVTとか2ペダルの電磁クラッチ、、、効率、万人向けという面で遙かに上手ですね。3ペダルが無くなるのは宿命だというのは同感です。
それでも、機能を機械任せにせず最大限シンプルに作り、それを人が補うという関係を保ちたいと思う訳です。
投稿: 壱源 | 2009年6月25日 (木) 07時55分
MTに魅力を感じる部分はありますが、F1、ラリー等でセミオートが採用されている現在MTの存在意義は危ういと思います。
10年以上前ですが会社のMT車で都内に行ったとき、渋滞のためクラッチを踏む左足が辛くなり、「これは実用的では無い」と痛感しました。(趣味性はありますが)
エコエコ言ってる人も我々エコにあまり協力的じゃない人も実際の二酸化炭素排出量(全ての項目)はそんなに変わらないでしょう。
投稿: yama | 2009年6月25日 (木) 07時29分