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2009年6月 4日 (木)

昔の常識

 なんか知らないが、痛みネタが熱い。ということで、どうせなら昔の話を一つ。

 大昔、中学生の頃だ。地元の自転車屋さんに出入りしてサイクリングで尻が痛いという話をした記憶がある。そこで勧められたのが、硬い硬いプラサドル、或いは、硬くて厚い皮サドルだった。中学生の小遣いで買えるのは、BROOKSの皮サドルはNGであり、当時はイデアルのプラサドルを買って帰ったのを思い出す。

 このサドル、とても硬いもの。ジュニアスポーツ車のスポンジ入りサドルに比べると雲泥の差の硬さである。そして、装着して感じたのは、何て硬いサドルだ!って事だが、サドルの装着、ハンドル、サドルの位置調整、そして、サイクリングに向けての漕ぎ方を店主に教えて貰って、それを実践すると、思った程、どこも痛くなかったのを思い出す。

 結果、日帰りで300kmの走行、行き先での海水浴という無謀なサイクリングでも全身の疲労感こそあれど、尻が痛いとか、腰が痛いとか、そういうのは感じなかった。

 その後、高校生の頃にはバイトでBROOKSのサドルを買ったのを思い出すが、これも非常に硬いサドルだが、そのサドルでは硬さを感じるよりも快適性を感じる事の方が多かった。

 勿論、当時のスタイルではジェルカバー、レーパンなんぞ無い時代。自転車に乗ると言えば、ジャージとか短パンとか、そういう時代だ。当時の常識は、痛いのは自分次第。何故ならば、同じものを使って痛みを感じない人が居るのは、痛みを感じる人に問題があるから!って理屈だ。
 当時、最初は有り得ないと反発していたが、その内、そういう考え方が正しいと思う様になったのは、やはり、いつの間にか痛みを感じなくなったからだろう。

 今の時代も基本は同じ。なにも変わっていないのである。

 しかし、昔の常識と今の常識は同じでない。ブームの形も違う。どっちの時代のブームが好みか?っていうと、自分は昔のブームの方が好み。速度よりも距離、集団より少数、機材より熟練、全てが異なるのが昔のブーム。昔の人間故に、今のブームの形には付いていけないというのが正直な感想だ。

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