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2009年7月 8日 (水)

銀輪の風

 月曜日のBS-TBSの番組、銀輪の風では第98期生を通して競輪学校を紹介していた。

 今、競輪学校では年齢制限が撤廃されて、さらに適性枠での入学も可能になって入りやすくなっているという、、、、、でも、条件からいうと自転車経験が無いといっても、相応以上の成績を持つアスリートである必要から、絶対的に普通の人がどうこう言うレベルの世界では無いのは確か。

 紹介された内容は極一部だけど、やっぱり、トレーニングの基本はウエートトレーニング+ランニング、そして機材の知識ということ。この辺は、スポーツ全体に言えること。

 不思議と自転車の世界では、筋トレを馬鹿にする風潮も強いし、無暗な筋トレでは脚力が付くとでも思う勘違いもある。しかし、競輪学校という伝統と厳しさのある世界では、意味のある筋トレをしっかり行って素地を作り上げるという正攻法の上にパフォーマンスが成り立っているっていうのが垣間見れるような気がした。

 ただ言えるのは、素地となる体力と技量は、然るべき時期に、然るべき指導を受けて初めて身に付くもの。時期を外しても、適切な指導を外しても、合理的かつ効果的には手に入らないのは事実。
 実際、番組の中では18歳の生徒と28歳の生徒では、伸び具合が全く違うようなコメントも入れられており、その何気ないコメントの裏には、然るべき時期に行うことの重要性が暗に言われているのが、本当の厳しさを伺わせる内容だった。

 体力(神経系、筋力、持久力)では、スキャモン成長曲線に従うと、神経系は小学校低学年、持久力では小学校から中学前半、筋力は高校時代以降が効率的って事で、その効率的に素地を高める時期を外してからは、同じ事をやっても手に入れるのは不可能に近いといえるのだろうが、実は、技量、知識、経験というのは、それ以上にあとから手に入れるのは不可能に近いともいえる。

 テクニックが云々とか講釈いう人もいるけど、口で言うほど簡単に技量が身に付くなんてありえない。技量は知識と体験が無いとダメダメであり、体験には前述の肉体的素地が必須なのである。技量については、体験を得るに必要な肉体的素地が作られている場合に限り、助言と指導によって身に付けることも可能か?っていうのが、この番組から伺えた内容だった。

 自転車ブームの今、なぜか自転車は手軽にパフォーマンスが得られるというような風潮が蔓延しているようだが、競輪にせよ、本格的なロードレースであれ、その背景の厳しさを紹介するような情報提供がもう少しあってもよいような気がする。

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コメント

自転車に限らず、プロというか本格競技レベルを実現するに必要な背景は、どんなスポーツでも同じですが、自転車に関しては、それが無い?と勘違いする人もとても多いようで、、、

投稿: 壱源 | 2009年7月 8日 (水) 07時48分

素人自転車乗りが気軽に自慢するのは日本でのスポーツとしての自転車情報が少ないせいかもしれませんね。
実際プロ(競輪含む)がいかにすごいか、を一般人がよく知らないから、自慢を信じてしまうとか

以前競輪の中野氏が如何にすごいトレーニングをしていたか、ふとももの太さなどテレビでよくやってましたが。

投稿: yama | 2009年7月 8日 (水) 06時26分

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