回想してみた
昔、1980年代半ば、オートバイのレーサーレプリカブームがあった。
その時代、あこがれの頂点は世界GPであり、鈴鹿8耐であった。そこで走るライダーがヒーローで、それに憧れる人が凄く沢山居た。
そのころ、確かにレプリカヘルメットが多く売れたのは確かだが、思えば、峠、サーキットには、レプリカメットを被った人は少数派だったように思う。レプリカつなぎ、そう、スペンサーとか、シュワンツとか、平とか、ローソン、ガードナーとかのつなぎも売っていたけど、よく見たのは街中であって、峠、サーキットと実際の走る場所に近づくほど、レプリカ品は少なかったように思う。
そう、レプリカブームの時代、すべてをレプリカした人っていうのは、走りの世界では少数派、フルレプリカが多かったのは、免許取立て組、女性ライダーが中心で、見かける場所も市街地にピッカピカのつなぎってパターンだったように思う。
峠のベテランというと、普通に白いラパイド、普通のセパレートつなぎって人が多かったように思う。あるいは、ブーツ、グラブはありでも服装はジーンズ+ジャケットってパターンが多かったのである。
思うのは、実際の走りと格好は、反比例の関係だったように思う。
今、21世紀、自転車のロードレーサーレプリカブームである。
今の時代、あこがれの頂点は、ツールであったり、ジロであったりする。そこで走るサイクリストがヒーローで、それに憧れる人が沢山居る。
今、ヒーローが乗るバイクと同じシリーズのバイクが大量に売れている。それに併せて瓜二つな、つなぎ、、、違った、レーパン、レーシャツが売れている。
1980年代、他人がどのレベルか?はネットも無い時代でさっぱりだが、今の時代は、非常にレベルの高い議論がなされている!?
当時と今の違いは、走りのメッカで過ごす本格派な方々は、レプリカブームと違い、見た目もバッチリ決めている。
今の時代、昔の格好と走りが反比例していたのとは違い、正比例の関係なのだろうか?
ただ、昔のレプリカブーム、1980年代末期のF1ブームでは、完全レプリカな人は極めて少数派であり、完全レプリカな人は、当時のブームでは、レプリカに非ずで、格好だけの仮装プレイな人が多かったのが印象的である。
自分の知る限り、分野毎のヒーローに忠実な世界は、思いつく所では、一寸前のテレビで見掛けた電車男的な世界の文化系的な世界の方が多いだけに、ロード競技を志すアスリートっていうのは、特殊な例の様に感じる。
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