背中に飼っている悪魔
ふと思った。それは、自分の直後を走っている人のクラッシュとか怪我とか、、、、思い起こすと、コレが少なくない。
単車なんかでは印象深いのが多い、、、、、山間部のワインディングで谷底に転落、幸い、ライダーは路上だったけど、、、とか、後続車がスリップダウンで先に居た歩行者と接触とか、山肌に激突、、、、或いは、曲がりきれずに納車当日に側溝に嵌って大破とか、或いは、峠に通っていた頃は、後続車がギャラリーコーナーでスリップダウンってのもあった、、、、
自転車でも然り、昔を思い出すと、ピスト同士で走っていて、先頭側で引きまくっていたら後ろが痙攣して弾かれたり、或いは、見知らぬ人の追走を受けていたらしい時に、ペースを落とさずに走行しながら路面の状況に応じて対応していたら、直後に居た人(自分は後ろに人居る事を認識していなかった)は、路面状況の変化に対応できず落車したり、、、
そういう経験が実は数え切れない程にある。
で、思うこと、、、、背中には悪魔が潜んでいる、、、実は、仲間から言われる言葉。
それ故に、自分は背後に人を付かせない習性がある。
そして、自分も人の背後には付かない。自分の背中に悪魔が居るかも知れないが、他人の背中にも悪魔は居る。そんな悪魔には見初められない事が大事。悪魔とは、テンションが高くなった時に吸い込まれる視線の事。視線が奪われるのは、ある意味、携帯電話しながらの運転にも通ずるもの。必要なのは前方の視界だが、テンションが高い状態で他人の背後に付くと視界が奪われる。結果、周辺情報の収集が困難になるからだ。だから、前方車両に接近する時は、進路を思いっきりずらして大外から抜く。抜かないにしても、自分の視界を確保するのが最優先なのだ。空気抵抗よりも、人のリズムよりも、何よりも視界を優先するのだ。
自分の学習機能としては、以前といっても30年近く前の話だ、、、、、単車で峠を走る。速い人に付いて走る、、、すると、速く走れる。これは、前の真似をしているだけなんだが、その時、その速さが自分の実力と勘違いする。その時、前がいきなり消える、、、、すると真似が出来なくなる。結果、リズムが作れず、クラッシュ、、、、そういうもんなのだ。
これは、素人が掛かりやすい罠である。
それ以来、やってはならない事かもしれないが、実は、後続車に意図的に恐い目を合わせることも可能だ!って確信を持っている。徐々に引く、徐々に未体験ゾーンに引き込む、そして、その徐々のペースを突然の落差でペースを上げて後続車の視界から消える。すると、後続車は無意識に無理をする。しかし、前にトレース対象が無い、、、すると、、、最悪の事態を招くこともある。そんなもんなのだ。
そう言えば、自転車競技部の高校生がダブルクラッシュしたニュースがある。前走車はともかく、後続車が同じく突っ込んだのは、、、それは、後続車は前走車の背中しか見ていなかったから、、、、
そう言う意味で、二輪車で速さに拘りを持つ人程、追っかけた時に前走車の背中に吸い込まれるように何かがおこる。その吸い込まれるようにっていうのは、恐らく、前走車が遠くても近い存在に見えるから、或いは、後続車に見せるから、、、これが背中に潜む悪魔の正体だ。
俺も人の悪魔は恐い。それ故に、人の背中は見ないし、人の後ろは走らない。それだけだ。
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コメント
こんばんは!
人の後ろを見て、前の人の走りが恐いな!って思えるのは、自分に余裕があるから大丈夫ですね!
でも、前の人の走りしか見えずに、興奮状態でトレースしていることに気付かなくなった時が、本当に恐い時ですね、、、
色んな状況で安全に走るには、如何にその場の状況を自分で判断するか?ですから、視線を奪うような前走車は自分にとっては邪魔者以外の何物でもありません。
浮いた砂、遠くから迫る対向車、わき水、落ち葉、、、ブラインドのリスク、それを判断する力が本当の強さというか、速さだと思うのです。
投稿: 壱源 | 2009年7月 1日 (水) 20時42分
昔よく何人かでツーリングしたのですが、コーナーを攻めるのを後ろから見ててちょっと怖いな、と思ったことが何度かあります。
細い道の中央を走る、砂がありそうなところでハングオン、見通しの悪いところで追い越しなど
コーナーで転倒して対向車に轢かれ死亡したライダーを目撃した事があるので余計そう思うのです。
投稿: yama | 2009年7月 1日 (水) 18時35分