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2009年7月17日 (金)

いきなりロード!

 自分の考え、というより1980年代的サイクリストとしては、スポーツサイクルの一台目にロードレーサーっていうのは凄く違和感がある。
 当時のスタンダードはランドナーであり、軽快走行が好きな人はスポルティーフって棲み分けが普通だった。

 メーカー完成車のラインナップでも廉価シリーズでは汎用スポーツ~、ミドルレンジでランドナー~スポルティーフ、上級シリーズでロードが選択可能って印象。

 つまり、スポーツサイクルの一台目にロードは選ばないっていうのが暗黙の了解であったように思う。

 しかし、、、、

 今の時代、軽やかにスピードが出ますよ!って宣伝文句と共に、雑紙も、ショップも、Webもだが、ロードバイクを勧める事が普通となっている。

 ロードバイクっていうのは、そんなに最初に乗るモノか?っていうのが、どうしても、違和感アリアリなのが自分の本音だ。
 年寄りの一台目にロードとか、、、、どう考えても理解できない。そして、ロードを買ったら、ビンディング推奨!っていうのも、スポーツサイクルビギナーに勧めて良いか?という危惧が拭えない。
 ロードっていうのは、ロードの使い方、ロードを乗るに見合った脚力+経験が必須という考えは古くさいのだろうか?

 そんな考えは、通勤、通学で市街地を走るロードを見る程に、強い違和感を持ってしまう感覚の根底にあるものだ。
 確かに、ロードは軽くスピードが出るモノだが、それ故に、汎用性を相当に犠牲にしているのだ。つまり、特化した場所で最高の快適を与えてくれるものであり、その条件に見合わなかったら、乗りにくく、扱いにくく、場合によっては、ギアが重すぎるような感覚を感じたり、、、、そんなネガを感じるのでは無いだろうか?

 言い過ぎかも知れないが、汎用のロードバイクを買ってギア比に違和感を感じる時点で、本来は乗るに見合っていないのかも?って言える程なのだ。
 高価格帯のロードバイクというと、競技機材そのものである。つまり、利用者が競技に精通していて初めて使えるモノ。ならば、道具に見合った使い手かどうか?が大事。見合ったとは?それは、言ってみれば、あらかじめセットされた状態が使える筋力とか持久力があるか?が大事。仮に、使い手のレベルに合わせたとしても、使い手が、機材の利用法を実践出来る基礎体型、基礎体力を持っているか?或いは、自転車のような単調な運動を行う機材として見合った身体の癖が抜けているか?が大事である。乗る前に、最低限度、O脚とか、猫背とか、X脚とか、、、、そんな歪んだ骨格は矯正されていなければ有り得ない。

 週末のホームコース走行では中年女性がロードバイクに乗って走られていたけど、どうにも厳しそうな印象。また、見るからに、初めて乗りました的な人がロードバイクに乗っていたけど、それも快適というよりも苦痛との闘いの方が前面で出ていた様に思えた。

 ロードでなく、『女郎ド』とか『素人゙』って感じ。大きなお世話かも知れないが、レーサーレプリカブームの末期に苦痛と闘うレプリカ乗りと重なって見えた。

 しかし、いきなりロードを選ぶっていうのは、多分、彼らに情報を提供する側が、良かれと思ってロードバイクを勧めるんだろう。それ故に、いきなりロードって組合せが生まれるんだろう。
 何も判らない人に、いきなり高価なロードバイクを勧める構図があるとすれば、それはチョット間違っているというか、ユーザーの事を考えているとは言い難い気がする。

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コメント

 なんていうか、買う側の意識は自転車=市販車で、スポーツ機材という意識は無いと思います。多分、自転車は皆一緒で、デザインの違い程度、、、、

 でも、売る側が買う側と同じ意識で売るのが、如何なものかと、、、、

 何も判らずに来た客に、速い=ロード、ロード=ビンディングってノリで商売するのを見たり聞いたりすると、、、、それって、親切?って思うのです。
 そうやって選ばれたバイクを買ってみたモノの、最悪、直ぐ乗らずに埃を被っている例を見ると、何だか気の毒で、、、、。

投稿: 壱源 | 2009年7月17日 (金) 07時50分

まあ高いほど良い物、ということ自体は否定しませんが
いい大人になってから始めたひとが自転車屋のカモになりやすい、という法則があるかもしれません。
実力より機材が何歩も先に行ってる人が多そうですから
私もひとのことはあまり言えないんですけどね

投稿: yama | 2009年7月17日 (金) 06時53分

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