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2009年7月29日 (水)

来たぜ!未知のフレーム

 先日から記事にしていたモノ、そう、ステンレス?フレームと言われているものが、ついにやってきた。

 結論から言うと、支払った金額以上の満足度である。ハッキリ言って、こういうものが過去に存在していたのか!と、驚くばかりである。

 このフレームがやってくる前は、売り手の説明からアルミフレームとは違うだろうが、もしかして鉄フレーム?って思いがあったのも確か。或いは、フェイントで世間的には間違えていたらラッキー?と思うかもしれない(自分にとっては残念!って思うだろうが、、、)チタンフレームか?とも思ったり、今日一日はそんな事ばかり考えてすごしていたのだが、、、、

 やってきたのは、まぎれもなくステンレスフレームであり、非磁性、オーステナイト系ステンレス、おそらくSUS304だと思えるフレームである。フォーククラウンからコラムパイプ、エンド、すべてステンレスである。ステンレスラグが存在しないであろうからか、パイプ組はラグレスである。ラグレスでロウ付けというパターンだ。ロウは完全に研磨してフレームと滑らかな境目が見えないような磨きあげがなされている。
 チェーンステーはハンガーに結ぶまでにブリッジは無しである。リアセンターは相当に詰まっている。シートステーは集合ステータイプだ。そしてワイヤーリードはハンガー裏で止める方法で、Rメカのアウターカップはチェーンステーの下側、ボトル台座はアンダーパイプ側一か所、ブレーキアウターはワイヤートンネルタイプ、Wレバー台座はカンパタイプというところ。エンドはステンレス製のロードエンドでショートタイプとなっている。ブレーキ留めは沈頭タイプで今の部品が使える。

 特筆すべきは重量でヘッド小物、BBが付いた状態でも2.1kgと相当に軽量。実際、フレームパイプを指で押すと凹む感じであり、相当に薄肉のパイプの様子。

 はたして、ビルダーはどこか?さっぱりわからない。何の刻印も記号も無い。ただ言えるのは各部の工作、ロウの処理は結構手の込んだ仕事がしてある。おそらくオーダーフレームだろうが、発注者は製作者にしっかりと意志を伝えて作らせた品物のように見える。

 パイプ自体は肉厚で端部側が0.8mm、中央部で0.5mm程度のバテッドチューブだろう。国産JIS規格にはこのような汎用パイプはない。この手のパイプは航空機用等の特殊なパイプセットだろう。そんな印象。

 パッと見て、ラグレス、集合ステー、直線的なパイプワーク、シンプルな工作と細身なパイプで非常に繊細な印象。ステンレス独特の鈍い光沢が何とも言えない。これに会うコンポは?っていうと、こりゃ、シマノ部品はあり得ない。カンパのキャリパーデザインなんかが似合いそう。コツコツコースで11速仕様の今風なレーシング盆栽バイクでも作ってみようか?って印象だ。それにしても、素晴らしい一品である。

 とっても満足。

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