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2009年7月23日 (木)

鳥瞰できる理由

 鳥瞰っていうのは、『BirdEye』って事。上空から見た遠近法を取り入れた構図というか視界の事。
 メインサイトには度々記載している事だが、単車に乗って見知らぬ土地のワインディングを快調に走っている時、脳内に記憶されている映像っていうのは、上空から客観的に自分を見下ろして走っている感じ。それ故に、何故だか、ブラインドコーナーの先が読めるという錯覚を持っている。勿論、対向車、路面状況、、、、そんな事が高い確率で予測出来て対処できている。それ故に、先がどうなっているか?が映像的に記憶されている。
 勿論、外的状況判断に限らず、外から自分を見ている訳であり、自分のライディングフォームがどうで、何をどうしているか?何がまずいか?も映像的な記憶で残っている。

 勿論、上空から見ている訳ではないので、記憶上の話。

 何故に、記憶の上であっても、上空から見たような状況になるか、、、、、なお、この感覚は自分が先頭で走っているか?或いは、自分が単独で走っている時しか得られない映像的な記憶だが、その理由は何か?

 それは、目で見える情報や気配、時系列的な風景の変化、音の情報、路面の変化、対向車との離合頻度、、、、、そんな空気を全て処理して、何時、どのタイミングで何が現れるという確定をしたり、状況的には最悪の場合、何が起こるか?を予測した上で行動しているからに他ならないのだ。つまり、見えないモノを五感から感じるモノを合成して未来映像的な情報として、つまり映像情報として頭の中で合成しているのである。

 つまり、鳥瞰状態、特に、客観性を持った直近の未来映像というのは、見えていない情報を頭の中で再合成して直感的に判断できる形に整えた映像情報なのである。

 映像情報故に、直感的に対処が出来る。直感的な対処というよりも、その起こりうる事態を予測して事態に挑んでおり、準備して心を整えているからパニクらないのである。これが大事なのだ。つまり、先の記事でも書いたけど、当てが外れないってことなのだ。

 このような考え方、っていうのは、見えない情報から予測する訳であり、実は、単車のワインディングライディングに限らず、何かの研究開発、技術開発、自転車の乗り方、改造の仕方、、、、いろんな場面でも当て嵌まるのである。

 つまり、目的とする理想を描き、理想を獲得するのに必要な合成要素には何があるか?を見極める事と全く同義なのだ。
 剰りにも目線を問題に近付けすぎると、周りが見えなくなる。周りが見えないから、因果関係が見えない。そんなもんである。周りが見えるということは、全体が見えなければならない。

 以前、コスプレ自転車乗りが人の背後にぴた付けする例で、後に付く事の危険性を説いて、自分は人とは距離を置くって話しを記事にしたけど、それは、視界が前走者に占有されると、周囲が見えなくなるからである。周りが見えないと、状況判断も出来ないばかりか、自分の乗り方、フォームの問題点迄を見る機会迄失ってしまうからだ。

 脳内で視界を再合成するっていうのは、一歩引いて全体を見るということ。物事を大局的に捉えること。因果を見抜く事なのだ。

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