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2009年7月16日 (木)

血管が浮きすぎ

 血管が太くなると静脈瘤って話もあるけど、そういうのと違い、体表面から見える血管の太さは一定で、全体が太い感じのようだ。

 自身、自分の身体を見て、そんなもんだと思っていたのだが、先日知り合いと話しをしていたら、『血管、太いですよね!』って話。ふと、思い返してみると、他人と較べると、身体、特に四肢の血管が異様に太く浮き出ているようだ。

 そこで、思った、そういえば冬場の血管が収縮している時は心拍数が上がりづらく、血圧は高め、、、、夏場の血管が膨張している時は、心拍数が上がりやすく、血圧は低め、、、

 今の血圧状況、心拍数状況っていうのは、気温で左右される血管の太さに影響を受ける数値だが、血管の太さが太いっていうのは、何を意味するのだろうか?

 自身、医学の専門家ではないが、血液は心臓から大動脈を経て身体の各部に運ばれる。分岐の先は毛細血管である。その毛細血管は細胞の近傍を通過し、大静脈に合流し心臓に戻る。戻った血液は、肺動脈を通って肺に運ばれて、ガス交換した後に肺静脈で心臓に戻る。

 そして、血管というのは、それ自体を目的に鍛える事は出来ない。しかし、成長と共に完成されていく器官の一つなのは間違い無い。

 では、その太さとは如何に決まるのだろうか?

 この循環システムを単純に考えたら、心臓をポンプとした配管、配管の分岐、分岐後、再合流、、、、ということ。つまり、心臓の能力とは、扱う血液量によって完成形が決まる。人間自体、構成されている細胞は皆殆ど一緒だろう。つまり赤血球の酸素運搬能力なんぞは、それ程大きな差異は無い。となると、沢山の酸素が必要な身体の場合は、大量の血液が循環するシステムになる筈。大量の血液が流れて分岐していくのだが、分岐前の流量と分岐後の流量の総和は絶対に同じ筈。理科的に言えば、キルヒホッフの第一法則と同じ考えが適用出来るはず。つまり、血管が太いっていうのは、分岐された毛細血管が沢山あるって事の裏返しでもある。何故に分岐しているか?っていうと、分岐先の細胞との酸素受け渡しポイントが沢山在るって事。当然、合流すると静脈のサイズも太い筈。更には、肺でガス交換するならば、大量のガス交換を行わないとダメだから、肺活量というか肺胞の総面積も大きい筈。

 そう、血管の太さについて御都合解釈すると、それは、毛細血管が発達している。つまり稼働筋肉細胞が沢山あると言う事。そして、そのガス交換を担う肺活量も大きい事。そして、そのような回路に十分血液を行き渡らせるように、心臓の最大血液吐出能力も大きいってこと。

 そういう理屈は、強ち間違いでは無さそうである。

 サイトにお越し下さるお客様の検索ワードには、心肺機能を高めるとか、、、そういうのが多いけど、心肺機能という非常に広義の能力を高めるには、上述の理屈で当て嵌めれば、やはり、筋肉を使う運動を続けるしかないし、筋肉を肥大させるしか無いと言える。
 個人によって筋肉中の速筋、遅筋の比率が違うと言われているが、その比率に応じて局所トレーニングを行えば、結果として循環器系能力は高まると言えよう。

 有酸素運動型、無酸素運動型に限らず、スポーツに精通すれば間違い無く血管は太くなるはず。特に男性は皮下脂肪が付きにくいので血管が浮きやすくなるだろう。

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