モノコック
自転車カテゴリーの記事よりも、ネタカテゴリーとしておくけど、それは、モノコック自転車の驚異的な高性能を紹介したサイトと、サイトに紹介されている実車。この実車はモノコックフレームを持つロードバイクであり、最高速度が77.8km/hとか、、、、そんな話の自転車である。
こんな自転車について調べてみた理由は、盆前に太田川沿いを走っている時にTREKのモノコックの自転車に乗った方を見かけたから。因みに、TREKのモノコックの自転車はトライアスロンバイクらしく、その後、調べてみると、当時、フレーム価格で30万円以上の品だった様子。
自転車を変えたくらいで常人離れした速度域に到達するなんて考えられないし、数字だけで真偽を判断すると、真とは言い切れないという疑念が多いのも確か。
実際、その数字だけを簡単には信じれない人が多いかも知れないけど、、、、そのサイトには実車が紹介されているし、実車自体もホンキな作りなのは見て取れる。それ故に、サイトに書いてある事の安直な否定は行わない。肯定的に捉えると、数字なんて風向き、勾配等々によって大きく変わるので、実際は数字自体で真偽を判定する事自体無意味な訳であり、そのように顕著な差が出る乗り物とか、乗り方が在ると言う風に捉えれば、誰も反論しないようにも言える。
興味がある人は、次のキーワードでググルと出てくるだろう。
キーワード:『モノコック自転車』、『トガシモノコック』
パッと見ると、ブルホーン+DHバー、モノコックフレーム+ディスク/エアロホイールという仕様。ロードというよりも、ファニーバイク+トライアスロンバイク+TTバイクという印象。ポジションの特徴としては、相当な前乗り気味な感じ。最近思うのは、このようなポジションは、一応理由があるんだろうと思いつつある。仮に、これで漕げるなら、恐らく、オーナーの発言である70km/hオーバーも現実かも知れない。勿論、このバイクに乗ったら誰でもOKという筈はなく、このバイクでしっかり漕げる乗り方を理解した人が乗れば、それなりの性能を発揮するのかな?って印象。
このバイク、高剛性を謳っているけど、確かに、そのように見える。ヘッドパイプから直線的にリアエンドまで構造体が一直線に通っている。その手法は、1980年代後半以降メジャーになったオートバイのレプリカ系のフレームでメインとなったツインチューブのフレームの様。ツインチューブといっても必要な部位で必要な断面が確保できるという、デルタボックスデザインに近いように見える。構造体として、ヘッド、ハンガー、リアアクスルは高い剛性の三角形構造体の頂点に位置しており、その三点の剛性は確かに高そうだ。
オーナーによると、この高剛性構造体に併せた乗車方法(バイセコ走法?)で能力が発揮出来るとの事。引用すると、、、、、
『まず背中の中心をテコの中心に意識づけして、右肩と左腰、左肩と右腰をペアで動かし、テコの原理であるかのようにして働かせながら走る走行方法です。腕は出来るだけピンと延ばし、脇を締め、背中をそらすイメージで走行します。トガシモノコックでこの走行方法を行う事で、平地で77[km/h]、亀石峠の下りで97[km/h]もの高速度が記録したのです。』
繰り返しになるけど、このバイクの基本は、モロにトライアスロン用のバイクである。トライアスロン用+TT用のバイクって印象。つまりポジションも、それ系。このスケルトン、このポジションで想像出来る乗り方っていうのは、基本はTTバイクその物。数字の否定に拘りすぎた先入観を取れば納得できる部分もある。
高性能なTTバイクに、TTに似合うフォームで、備わった身体を使えば、それに応じた結果が出ると言う事は否定しない。
以前、ガンマ500?多分、元は400だった筈だが、そんなガンマのオーナーがワークスパーツを入手した上で竜王のテストコースで300km/hオーバーを記録したと豪語するサイトがあったけど、そのガンマサイトの次元とは違い、もっと真実に近い気がするのが正直な感想だ。
自身はワークスパーツを組み込んだ4発ガンマも、モノコックフレームを有する自転車も乗った事が無いけど、どちらも、バイク、自転車に相当凝った人だなぁっていう事。
更に言えば、怪しいワークスパーツを組み込んだというガンマは嘘くさいけど、このモノコックの自転車は、ホント、一度見てみたいというのが正直な感想だったりする。
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コメント
こんばんは。この記事自体が十年近く昔の記事ですので、新しい情報が得られるか?とえいば、難しいかもしれません。
急勾配の下りの直線、ギア比の条件が揃えば100km/hも可能かもしれません。
投稿: 壱源 | 2018年1月31日 (水) 23時34分
25年ぐらい前の夏だったと思う。
伊豆亀石峠から修善寺方面に用事があって単車で走って
いた時、前方に黒の板チャリが走っていて
下り直線道路に入った時からぐんぐん加速し、5m程
後方を単車でつけていたが、スピードメーターが
ほぼ100キロをさしていた。
び・びっくり!!!
フレームの中央には「337B」とあり
後輪がスペンゲルディスクだった事をはっきりと
覚えている。
2チャンネルでは、ひがんでいる人も結構いるようだけど
目の前で時速100キロを実際に走っている所
を見ると、どうも本物としか言いようがない。
左右にまるでシーソーのような漕ぎ方をし、かなりの
前のめりな姿勢で走っていた。
チェーンホイールも黒っぽかったが、良く見えなかった。
こんなに凄い自転車があるなんて驚きだ!
2チャンネルでは、平地70キロで走っていた
ハイエースのドライバーが、その横を板チャリが
抜き去って行った...とも書かれてあった。
今、どこにいるのか?
知りたいです。どなたか教えて下さい。
宜しくお願いいたします。
投稿: ようたけ | 2018年1月31日 (水) 22時33分
トガシモノコックサイトのオーナーです。
色々と御意見を有難う御座います。
トガシモノコック公開サイトでは、実際に当方がこの自転車に乗って
色々と感じた部分、体験した部分をそのまま掲載したサイトです。
当方は自転車が趣味で集める事とそのお気に入り
自転車でサイクリングをするという趣味があり、
初めはホームページの作成はしていませんでした。
しかし、トガシモノコックを知り初めて乗ったその日から
ペダルに踏み込んだ時の走り出しの滑らかさや感覚など
通常のロードとは一味違うものを体験したのです。
ん!、違う、この感覚。勿論、バイセコ走行(仮称)という
走行方法も知らなかったのです。
しかし、何回か乗っているうちに停止時からの走り出しが滑らか
というだけでなく、たまたま速度を上げようとした時に、
背中をそらしながら足に徐々に力を加えるようにしていった所
すーっと加速し始めたのです。
それに加え、人間の筋肉は通常大きな筋肉から動かしていくのが
基本という考えを持っていた為、背中を意識し、すぐに
ふくらはぎには力を注ぎこまない走行を考えながら行った結果、バイセコ
走行(仮称)という走行方法になってきたのです。
この走行方法でトガシモノコックを走らせた時、ぐいぐいっと速度が上がり、
ついには今までのMAX速度を5キロも上回ってしまったのです。
さらにバイセコ走行する為に必要な筋肉を少し鍛えて
(週3日程で、1日1時間程度)走るようになってから徐々にMAX速度が上がり、
ついにトガシモノコック入手前までに記録をしていた
MAX速度を20キロも上回る速度がスピードメーターによって記録
されたのです。
また、この走行方法で当時所有していたレイダックカーボンで試して
みましたが、フレームがクネクネっと曲がっているような状態になり
全然、思うように前に進まなかったという事が体験から得た事だったのです。
また、下り坂でバイセコ走行させた場合、レイダックでは、
ある高速度領域に達した時に、急にフレーム全体がガタガタっとなる
共振現象が起きてしまい、それ以上の速度が怖くて出せなかった
というのが正直な体験内容だったのです。
そんな状態でも恐れを無くしてもっとペダルをこげばもう5キロぐらい
MAX速度が上がったかもしれませんが、本当にこれが限界という状態になった
という事です。
しかしトガシモノコックに乗って超高速度領域に入っても、共振するような
状況は全く無かった事と、レイダックの時のようにフレームが
クネクネして前に進まなくなるような状態にならない為
踏み込めてしまう・・・というのが体験から得た事実だったのです。
当方が、このような体験をし、心から感じた事は、レイダックも
ロードとしては最高級のバイクではあるが、トガシモノコックとは
比較にならないぐらいの自転車の性能(硬性)があると思いざるを得ない
という事だったのです。
また、トガシモノコックはわずか数年という間に製造が中止し、
現在はどこの店にも置いていません。そこで
バイセコ走行させると、こんなにも結果が違いすぎるトガシモノコック
があるという事をいつしかサイトに掲載したいと考え、ここ3年ぐらい
前からこつこつと実車の写真を撮り、体験した内容を作って
ようやく、サイトに公開までに至ったのです。
当方自身は、以前は自転車マニアで、ユーラシアやMILL112、グランベロ
等所有していましたが、今はトガシモノコック4台のみ所有
しています。
最近は忙しく、殆ど走る機会がありませんがそれでもトガシモノコックは
一番最初に乗り始めた18年前から、殆ど変わらない姿で保存
しています。
フレームも錆びたり崩れたりせず、タイヤの空気をきっちり入れれば
いつでも走行可という状態です。
今後も、トガシモノコックのサイトをご愛用下さい。
宜しくお願いします。
投稿: モノコック | 2010年1月 1日 (金) 22時22分
乗り手の空力っていうのは難しいですね、ディテールでも、フォームでも、、、、特にフォームは重要でしょうが、超前傾、前乗りで動力を生むのは相当にハードかも知れません。フォームが維持出来ず、動力が生めなくなるのは本末転倒ですし、、、
何にしろ、TTという競技では僅かな差が命取りですから、小さな部品一つでも空力的に落とせる部分は削ぎ落とすという作業の積み重ねですね。小さな差をバカにする人は、その差で後悔するものなのは、空力に限らず、チューニング、カスタム、、、、プログラミング、技術開発にも言える事ですね。
投稿: 壱源 | 2009年8月26日 (水) 13時09分
車体と乗り手だと、高速域(40km/h以上)だと乗り手が8割とか、そのへんだったと思います。 スキンスーツとか、エアロヘルメットとか、TTポジションとかを取るとある程度変わってくると思いますが。
投稿: k | 2009年8月26日 (水) 12時08分
空力、重要ですよね!速度域が高いほど特に影響が大きいですね。
ところで、空力の影響っていうのは、車体と乗り手、どっちが影響大きいでしょうか?
多分、乗り手だと思います。でも、空力的に突き詰めた乗車姿勢っていうのは、リカンベントでも無い限りは、姿勢を支えて動力を生むには相当な身体能力が必要かな?と思ったりします。
空力が重要なのは同意ですが、空力を活かせる乗り方とフィジカルも欠かせないのかな?って思います。
ところで、このトガシモノコックって自転車、或る意味、カッコイイですね。
投稿: 壱源 | 2009年8月26日 (水) 09時51分
トガシモノコック、見てみましたが、結局は空力だと思うんですよね。 チューブを使わなければチューブ形状からくる周辺の空気抵抗が抑えられますし、BB周辺もかなりソリッドなので、一般のロードレーサーやTTバイクなどと比べると、空力的には非常に優れているのではないかと思います。 さらにこのスケルトンからくる乗車姿勢も空力に関与していそうですね。
今一般に出回っているものはプロが利用するUCIの規定に沿った形状がほとんどですが、例えばモールトンならもっと速度が出ますし、自転車の最高速度はカウルをつけたリカンベントですよね。 UCIの規定を考慮せずにスピードを出せる自転車だから、それなりのスピードがでて当然、といった感想です。
投稿: k | 2009年8月26日 (水) 09時39分