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2009年8月17日 (月)

自転車選び

 自転車を買う時、何で選ぶか?
 値段?新しさ?コンポ?ブランド?

 さまざまだろうが、誰であれ、拘れる何かを見つけて納得して買うのは間違いない。ところで、自分が買う時はどうか?を改めて考えてみる。

 大事なのはフレームである。パーツ類はハッキリ言ってどうでも良い。無関心に近いとも言える。

 フレームで一番重要視するのは、自転車のタイプにもよるけど、、、折り畳み自転車や小径自転車の場合は、収納性、構造の特異性を重視するが、フルサイズの場合は、どうか?

1.第一はスケルトンだ。
 最重要はトップ長、次がシート角、そして、リアセンター、フロントセンターというところ。それが装着部品の見繕い方で自分のポジションが作れるかどうか?が特に重要。この数値が合わなければ全く感心が無い。何よりも最重要。
 これが全て同じスケルトン?って言う訳でなく、自分が用途に応じて選ぶ時、自分の用途毎に当然、スケルトン的な希望は変わる。そうすると、その希望に応じて望む形が変わるのは言うまでもない事。ロード志向ならコレ!旅行車傾向ならコレ!というようなモノで特定の数値でないのは言うまでもない。

2.第二が色褪せない個性だ。
 色褪せないというのは、道理が時代と共に変化しないという意味。その道理を具現化する方法が特徴的、孤高、合理的と自分が見えるかどうか?である。つまり、モノに与えられた機能に賛同できるか?そして、それが自分の理解できる理屈と合うか?最後には、そのモノを特定する理由、つまり固有な拘りが持てるか?が重要なのだ。どれでも良い、どちらでも良い、来年以降は別の形かも?って思いが入らない事が重要なのだ。
 素材にも拘りが無い。アルミならこういう用途で、こういう作り、ステンレスならどう、クロモリならどう、、、ってモノ。

 そんなところだ。少なくとも、選ぶ理由によって選ぶ物が年度によって変化するような買い方は好みでない。買ったら、ずっと手放せなくなる。大金持ちでも気持ちが移らないような拘りが持てるモノかどうか?がとても重要。
 つまり、大雑把な判断で選ぶとか、額面だけで選ぶというのが一番嫌な選び方だったりする。

 宝くじに当たったから、持っているモノ以上のモノに目移りするようなのは違う。年度が替わったから新しい方に目移りするってのも違うのだ。選んだら最後、とことん拘れる様なモノが一番である。

 例えば、小林スポルティーフ、、、これはレイノルズ531でもスーパーライトな特異的に軽量なモノで出来たフレーム。これが、TTレコードホルダーだった小林氏によって組まれたというもの。他にもメリットは沢山あるけど、この二つだけで、二度と手に入らないものとも言える。
 シルク買うなら、やはりユーテクティックロウ付けによるラグレス構造+二枚肩だろう。ラグレスでユーテクティックというのは後のTIG方式等に大して個人的には主張があって好み。
 ステンレスフレームっていうのは、二度と乗る事は無いであろうステンレスパイプをロウ付けで組んだというモノに対する好奇心が一番。
 アルミフレームなら、やっぱり軽量高剛性で、適した形、適した用途なら良いと思う。アルミの良さを活かした作り方なら否定しない。そういう使われ方なら、今なら有り得ないアルミポリッシュ仕上げなんかが好み。

 そんな感じで選んでいる。それ故に、自転車に乗っていて横に最新のブランド系高級車が来ても、なんていうか全然欲しくも何とも無いのが正直なところ。批判はしないが、自分の物欲が刺激される事は有り得ないし、羨ましいとも思わないのだ。
 まぁ、そういう考えは自転車に限らない。単車でも然り、、、最新のバイクを見ても、流行のバイクを見ても、それを欲しいとか乗ってみたいとも思わないし、デジカメでも、パソコンでも然りだ。
 そのように思えるのは愛着ってエッセンスがあるからだが、愛着の強さっていうのは、選ぶ段階で気持ちとシンクロする度合次第って部分があるから、やはり、愛着とは、所有してからも続く拘りであり、結局は選ぶ段階の拘り次第って要素が大きな割合を占めているのだ。

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