アンバランス
フォームを修正しながら乗っている。フォームの勘所は上体、上腕部の使い方だ。結構、握力、上腕部の疲労が激しい。下半身の筋肉や心肺は余裕があっても、上体を積極的に導入してアベレージを上げて走ると、悲鳴を上げるのは上腕部だ。
この走り方をして顕著な問題点が明らかになってきた。
それは、、、、どうも右半身の方に負担が集中している様子。これは、どんなポジションでもだが、右側の装具の痛みが激しいのだ。
例えば、DHバーでも右グリップはアルミ塗装が剥げて地金が剥き出しになる。バーテープもボロボロ、レバーのラバーも摩耗が激しい、、、、そんな感じである。
そして、フォームを意識して乗っていると、一番最初に出る疲労は右の上腕部である。痙攣気味になるのだ。向かい風で35~40km/hで持続的に走行すると距離で30kmも走らない内から疲労が出る。勿論、フォーム変更の意識を解いて走る途端に痛みは消えるのだが、同時に速度も32~34km/h程度に低下する。
つまり、筋肉疲労が出ているのは、その部分の筋肉を積極的に使っているからであり、実際、上体の疲労が出た状態ではアベレージで1割以上はアップするので、それが新しいフォームでの追加動力分に相当するのだろう。
勿論、瞬間的に無酸素運動領域で速度を上昇させるような乗り方での話でなく、持続的な話だ。
言えるのは、新しいフォームで乗っている時、上体の利用度は右半身に偏っているのだ。或る意味仕方ないとも思えるのだが、それでも身体のサイズ、各部のパワー的には左右は殆ど差は無いのだが、それでも右よりっていうのは、まぁ、悪い癖でもあるのだろう。
自身、過去のトラブルを思い返すと、左は大腿骨を粉砕骨折して一時は左の太股は右に較べて周囲で5cm以上細くなったこともある。他にも、左の手首の関節も単車の競技で骨折をしたのは一度でない。左半身は右に較べると怪我の履歴が多いのは事実。但し、脚も腕も太さは同じ、握力も左右で殆ど差違は無いレベルだ。それ故に、身体の使い方の癖なんだろうと理解している。
それにしても、上体の筋肉でアベレージが上げれるっていうのは、逆に言えば、従来のアベレージに落とせば、下半身の負担が下げれる訳であり、とても効率的である。
下半身については競技的なスイムでブレストを専門で30年以上やっているので、不惑のオッサンとしては人並み以上なのは間違い無いし、同様に、心肺、循環器系能力についてもスイム習慣から言うと自身の現状に十分納得しているが、30代前半で単車のアマ競技への再起に向けて始めたのが切っ掛けで、幸いというか、運良くというか、上体基本のウエートトレーニングでも既に15年以上続けているので、実質的なパワー的には鍛えるという考えは特に無いのだが、その筋力を上手く使うことで、1980年頃の自転車ライフでは持ち得なかった上体の筋肉が使えるというのが今の大きな違いである。
今の段階で、上体を積極的に使うかどうかで、下半身の負担が同じ状態でアベレージで1割も違うのである。この1割は左右のアンバランスがあっても現れる差なのだが、この上体の左右のアンバランスが取れれば、更に+αが望めるかもしれない。
この年齢のオッサンが、今更心肺機能をアップさせるとか、筋肉量を増やせると思うのは愚かな幻想だし、顕著な差を得ようとすれば一朝一夕では得られないのは明らかだが、今の考えでは、左右の癖を修正することは、もしかしたら出来るかも?って考えている。このアンバランス、癖の修正が自分の能力にどれ程の差を生むのか?凄く関心があるところだ。
因みに、15年の筋トレで得た上体のパワーっていうと、ダンベルフライ、ダンベルプレスでは片手で25kgで20RMのレベル。フリーウエイトでベンチプレスなら、10RMで100kg、1RMなら110kgって状況。200RMなら40kgって感じで、胸囲的には108cm程度だから、オッサン的にはまぁまぁのレベル。15年前は1RMで55kg、胸囲で90cm。このアップに15年を要したのは、効率的には誉められたものではない。最近は、負荷を増やして追い込む事は殆どしていない。それ故に、1RM負荷は変わっていない。どちらかというと、持続回数、筋持久力がアップしている感じだ。
この増強した上体を利用した結果がどうなるか?これが関心処だ。
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