なるほど!
好きか?嫌いか?というと、好きになれないのがCFRPモノコックフレームの最新のバイク。でも、これが主流なのは間違い無い。この主流のバイクは、30年前のバイクとは随分と形も違うし、姿勢も違う。でも、この形が主流というのは利点が多いからっていのは紛れもない事実。
昔のバイクに較べると、剛性は相当に高い。そして、ハンドルポジションは相当に低い。それが大きな違い。そして、興味深いのは、、、、ギア比が相当に重くなっている。
今、トップは11T~12Tでアウターは53T程度、、、、、、昔はトップは13~14Tでアウターは同じくらいで52T程度、、、、、これ見ると、トップ歯数で1Tから2Tは重くなっているのだ。
使い方にも寄るけれど、ロールアウトで相当に違う。そんなギアが付いているのは取り敢えず必要からなのは間違いない。
でも、乗り手は昔も今もそんなに変わらないだろう。所詮、人間である。同じ人間が乗っても機材で1割以上のロールアウト差が出ている。ロールアウト差=動力差である。そんな動力差が人体の進化だけで生まれたモノではない。
なら、何処から?????
それ、多分、機材と機材の使い方から人体のパワーから使える要素が増えたってこと?と思うのである。
こんな事考え出したのは、シルクピストやステンレスフレームを手に入れてから、、、、もっと言えば、コンパクトクランクやトリプル、ジュニアカセットの必要性を見直し始めてから、、、、、
何故に、自分が軽いレシオを望む?っていうと、それは、自分が昔の人だから!って気もする。昔の乗り方、主体がスポルティーフというよりも、横着、楽々、長距離系だからかも、、、、そんな印象だ。
軽いギアでないと乗れないのは、軽いギアしか踏める動力が生めないから。動力とは筋力だけとは限らない。なんたって、自分がそんなに体力が無いとは思えないから。なのに、重いギアが、、、、っていうのは、使い方が不十分では?っていうのが疑問を持つ発端だ。
で、膝に負担を掛けることなく高い動力を得るには?を考えると、脚力以外を如何に利用するか?ということ。脚力以外の質量、エネルギーを如何に使うか?である。
軽くないギアで走れないか?というと、これが不思議な事に走れるのだ。当然、走るための意識は必要で、積極的に運動というか、機能を活用する意識がないと使えないけど、そういう意識を持てば間違いなく使えるのだ。そして、そんな使い方をするのにはどんな自転車が良い?って考えると、、、、、今のスタイルのバイクなんか最適っぽく見えるのだ。アヘッド構造でステムが低い、ハンドルも低い、ヘッド周りの剛性も高い、それでいてメイン三角自体はアホみたいに堅くするのでなく、程良い弾性を持つカーボンモノコック、、、、そういえば、ハンドルパイプも直径を見ると、25.4mmから26mm、そして31.8mmと太くなっているけど、それって、ハンドル周りの剛性アップだけど、その辺が効くような乗り方が存在するから、そういう機材が生まれたと言える。逆に、そのパーツの進化の歴史が必然となるような乗り方をすれば、高い動力に繋がるのも真実だ。
意識を変えて眺めてみる。そう、ヘッド周りの形状では、より高剛性に、より低く、よりステム長も長く、、、一方で後ろ三角はトルクバランサー的な意味合いでは剛性はアホみたいには高くない。その前と後の剛性の違いを滑らかに構造体として繋ぐにはモノコック構造が最良とも言える。そこで、そういう形の必然は何故に?と逆説的に考えると、それが必然となるような動力の掛け方も思い浮かぶ。そのような動力は脚力以外の要素も積極的に利用することで生まれるという仮説も思い付くのだ。(あくまでも仮説であり公には出来ない。)ここ暫くは、その仮説に基づいて乗り方を変えて見ている。
今、何となく、現代のトレンドを活かす乗り方が少し判ってきた感じ。これは脚力にプラスαで効いてくるようなモノ。マッチポンプ、或いは、シーケンシャルターボのセカンダリータービンみたいなモノ。これが使えれば、ホント、コンパクトもトリプルも不要である。ただし、そういう乗り方がしやすい自転車とそうでない自転車が存在するのは間違いない。どちらかというと小さめな自転車の方が簡単な印象である。勿論、どんな自転車でも出来るけど、しやすいのは?感じやすいのは?という点で微妙に差がある。遠い支点で動力を2カ所から伝える印象故に、力点で発生するモーメントも不要な成分については無い方が望ましい。
実は7月の終わりから、それを意識してスピママとかにも乗っている。実際、速度のノリは良いし、疲れも少ない。これ、結構重要かもしれない。この乗り方がバッチリ決まるようなロードで走ると、どんな世界に出会えるだろうか?見方を変えると色んな発見がある。面白い。
勿論、今までの経験で得た自分の乗り方、ペダリング時の感覚、判断は全て大事だが、それに加えて新しい感覚をプラスするもの。選択でなく付加である。従来のペダリングに加えて重心のコントロールを積極的に行ってみるのだ。そういう思いが自転車を新規調達の決心の後押しになったのも紛れもない事実だったりする。
それ故に、シルクピスト、ステンロードはそういう方向で造るけど、それが確信に変わると、他のバイクもセットを変更するつもり。
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