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2009年8月31日 (月)

頑張れバイク!

 自転車が人気な一方、単車はダメダメである。
 チョイ前には、販売台数が最盛期の1/10に落ち込んでいるとか、中小型の二輪車の生産をタイに移管するとか、、、、そんな話題である。

 1980年代はオートバイ生産国世界一が日本で、日本国内では空前のバイクブームだったのだが、今や見る影もない。

 オートバイを牽引しているのは、先日の記事でも話題にしたけど、殆どが、オッサン、オバハンで1980年代のバイク乗り、、、、、良いのか?これで、、、、リターン世代が乗っても、リターン世代故の乗り方、、、、当時と今の環境で、免許取得が簡単になったという理由で大型をマッタリ乗るパターンが殆ど、、、後は、団塊の世代の大型車とか、、、そんなのばっかりだ。
 他は?っていうと、アニメ系SSとか、よくわからないスクーター、チョイ前のトラッカー、SRカスタム、TWカスタムとか、、、そんなのばっかり。後は、チョイ悪コスプレのV-MAX、忍者、刀とか、そんなのばかり。

 Mr.BikeのBGなんかでは、1980年代のミドルバイクを使った競技が盛んに紹介されているが、そんなライディングスポーツを至高とする価値観のブームは残念ながら起こっていないのが現状。そもそも、1980年代の懐古をターゲットとしている時点で、現代人のハートには響きにくいだろうなぁっていうのが感想だ。

 バイクの現在進行形的な楽しさが生まれない限りは、一発モノのブームがせいぜいで、結果的に廃れてしまうのがオチだ。

 単車に乗って風を切る。意のままに操りながら旅をする。最適な言葉が思い浮かばないが、単車というのがブームでなく文化として定着するような時代は来るのだろうか?面白いのに何故、誰も乗らないのか?凄く不思議だ。

 今、自転車ブームって言われているけど、少なくとも、今のスポーツサイクルブームは長続きしない気もする。単車でスポーツバイクブームが廃れた理由も何となく同じように思う。

 そもそも、スポーツ○○ってブームというからには、雛型にスポーツが存在する。スポーツとしての楽しさは上達の実感であり、上達の実感に必要なのは、技量に併せたステップアップだと思う。
 そう考えると、関心持ったら即買える、即使えるって構造は、スポーツの楽しさの大きな部分であるステップアップの楽しさが味わえない事を意味する。

 思うに、80年代のスポーツバイクブームは、規制、免許制度といった柵が序列を生んでいたからかな?とも思う。その序列に従って皆が、階段を上った、、、、それ故に、ステップアップの楽しさを感じれた、、、、そんな風に考える事も多い。

 今、単車に関して言えば、誰でも望めば手に入る。手に入るのは、あくまでもモノだが、モノを手に入れたところで欲望が減退する。それが、ブームが起きない理由かな?とも言える。
 逆に言えば、今のスポーツサイクルブームでも、ふと手に入れたバイクが如何に高額でも、乗り手次第という現実に気付いた時に、ブームは以前のレプリカブーム同様に廃れるかな?という気もする。

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コメント

 そうですね。元ライダーの偽らざる気持ちだと思います。正直、自分もそういう部分、かなりあります。

 そして、そんな多くの意識が今の単車業界の状況を作っているとも思います。

 このままだと、単車がなくなっちゃうか?って思うと、なんとか布教したい気になるのですね、、、、

投稿: 壱源 | 2009年8月31日 (月) 00時40分

若い頃の心の支えのような存在で、通学買い物の大切な存在だったオートバイですが、残念ながら今は存在価値を失ってしまいました。

移動手段は天候に左右されにくい四輪、爽快感を得る手段としては自転車となりオートバイは中途半端な存在になりました。

金と時間が有ればいつでも復活可能なのは間違いありませんが。

投稿: yama | 2009年8月31日 (月) 00時22分

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