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2009年8月11日 (火)

確信、、、、

 昨今のコンパクトクランクとかトリプルクランク、或いは、ジュニアカセット志向という軽いギアへの要望が多いのは知っているが、その一方で、その反対のスタンダードクランクを始めとする伝統的なセットはダメなの?って所を探ってきた。

 似た様な話で、単車のレプリカ全盛の時代を思う。超高剛性なフレーム、負荷を掛けないとストロークしないサスペンション、積極的にマシンコントロールする意識がなければ苦痛を伴うであろう乗車姿勢、、、、、それを苦痛としてネイキッドが生まれて、リアルレプリカが衰退したのだが、果たして、その装備が不要だったか?というと、それは違う。

 つまり、伝統的な流儀っていうのは、そこに意義があるからであり、それを否定する前に、その意義を理解しなければ否定も不完全になる。そんな印象だ。

 事実、どんな2ストロークバイクであってもツーリング等で苦痛を感じた事は皆無。それは、やっぱり単車の装備を活用する正攻法に従ったから、快適以外の何物でもない、、、その結果である。
 自転車でも同じか?って印象。確かに、競技者で無いかも知れないが、それでも過去のスポルティーフ等を見れば、今のロードバイク以上のギア比を装備している事が多く、そんなセット自体が普通の旅行車に使われていたという現実を見れば、それは使えないセットでは無いと考える方が普通なのだ。

 つまり、セットが不快とか、使えないというのは、深く考えれば、使い方が判っていないという事にも繋がるように言えるのだ。
 実際、その高いギア比を踏むには何が必要と考えて、それに応じた扱い方を試行錯誤すれば、不思議と踏めるのである。踏めるっていうのならば、そのセットが其処に存在するっていうのは、レプリカのセパハン、バックステップと同様に、有意義なのである。

 今思うのは、そういう考えで接すれば、そういったモノを装備する本当の方向性を考えると、装備を多様化して何でも活ける!って考えで万能を求めるような構成を作るのは、或る意味、ナンセンスに感じる訳だ。
 今回、ピストとロードを再構築させながら、至って当然の理屈と、その様を使う方法っていうのに改めて気付かされたところである。その方法っていうのは、知らなかった訳でなく、普通に知っていた乗り方。ただ、その乗り方を意識して何時も実行するという質のものでないのだが、それを意識するだけで、普通に伝統的な構成が無理無いものと感じれるのだ。
 そんな再認識に到ったていうのは、自転車を増殖させて、その過程で色々と考えた結果の事。

 考えてみれば、二輪車関連で大事なモノ、、、それは、自身の考えに沿った道具を作り上げる事だけど、それ以上に、自身の考えとして、道具を道具なり使える壺を心得る事だ。Vツインを峠で楽しむ勘所とか、2ストレプリカで攻める時の自分なりの方法論とか、自転車ならば、回転で出力を生む時の気遣い、高い動力を生み出す時の身体の使い方とか、、、、そんな所。
 まぁ、実際は、そんな実践を行う上で最も自分にとって都合の良い形を作り出すっていうのが、道具のカスタマイズという行為であり、乗る行為、作る行為っていうのは表裏一体なのは言うまでもない。

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