久々に研修だ
9月から年末に掛けて、久々に研修に出席する。
研修とか講習は、学生時代から入社間もない時代に集中しており、ここ十年程は出席する事自体がなかったのだが、ほんと十年以上ぶりで久々である。
ここ十年程度の活動では、殆どが未体験の分野の活動であったけど、そのために知識を人から聞いて仕入れる活動は行わず、必要に応じて適当に文献を購入して済ませてきたのだが、今回は久々である。
今回、参加する研修の分野は、自分にとって未知か?っていうと、そうではないし、あえて聞く必要があるか?というと、寧ろ不要かな?とも思うのだが、ここ十数年の先端材料関連の知識が殆ど独学であり、先端材料に限らず、様々な材料を統一的に扱う上で、一応は、それ系の専門家の視点とか、評価法等々の標準的なモノが何か?を知っておくのは悪くないかな?と思ったからだ。
実際、自分で理解したつもりの概念が一般概念と違えば、それはそれで問題だし、この世界で他の専門家と対峙する時は、概念的にスタンダードなモノを知っておくのは結構重要だと考えたからだ。
因みに、自身はプログラミング等のソフトウェア開発から、機械、装置類の設計、製作、製造迄一通りは理解しているつもりだが、本来の知識土壌っていうのは、材料、物質関連の評価だ。
社会人になる迄は、有機材料~有機物関連の物性、評価等が専門で、その後が、セラミックスを中心とした無機材料、それからサーメット系、最近は鉄系、非鉄系金属材料の評価、製造法、方案迄携わり、先端材料では、物性評価、装置設計、用途開発が中心、一般材料では品質、方案、工程といった実務技法が中心で行ってきて、直近では、最近流行?の複合材料の高機能化、用途開発を主に行ってきたけど、振り返ってみれば、ありとあらゆる材料を専門的に扱ってきたのだが、その分野全般に通用する一般概念、常識を今一度知る事で、これまでの知識の修正を行いたいというのが、今回研修に参加する理由である。
そんな訳で一応、JSME監修のテキストを早速購入して一読したんだが、取り敢えず、書いてある事は理解出来るし、研修自体に出席して落ち零れる事は無さそう。
ところで、此処までの人生を振り返ると、専門性っていう面で身に付いたのは、殆ど全てが材料関連だ。セラミックス、サーメット、金属、有機、無機、複合材料、、、、処理的にも殆どの処理が行えるし、その特性も概論的には全て把握している。そんな訳だが、過去を振り返ってみると、この道を意識したのは、高校二年の頃。1982年の頃だ。
1982年当時、意識があったのは京セラって会社。京セラでファインセラミックスを開発したいというのが高校生の自分の願いだった。で、曲折を経て進学した大学の専攻は工業材料を科目として持つ学科だったのを思い出す。
趣味としては、自転車、単車だったけど、進路としては材料に関心を持っていたのを思い出す。
そして、30年近く立った今だが、実際に、機械関連の製造業に居ても、業務の半分以上を材料開発に割いている。実際、取得、申請している特許の殆どが材料関連。
思えば、自分の考えは30年間ぶれていないのである。このぶれないというのが、性格的なしつこさ、諄さから来ているんだろうと思ったりする。それ故に、この世界の関心を未だに持って、今更のように研修に参加しよう!って気分になるんだろう。
他人がどうかは知らないが、自分の意識としては大事なのは、ぶれない意志ということ。それは、小さな事から大きな事迄、趣味から仕事、家事、育児迄、、、、全てにフラフラしない事。他人に翻弄されない気持ちがやっぱり生きる上で一番大事だと思う。
| 固定リンク
コメント