増殖した理由
高校時代の自転車趣味時代を回想してみた。
中学生の頃は所謂入門者、49,800円のBSロードマンに乗っていたが、高校生になって手に入れたのがバイト先で長期在庫として残っていたBSダイヤモンドファーストライディングモデルでレイノルズ531仕様のDF7110ってモデルのフレームを入手したのが最初。
このフレームに好きなパーツを組み付けて作り上げたのがスポルティーフのようなモデルなのだ。このモデルは自分のメインモデルとして大学二年の頃まで主力機として活躍した。
その後、連泊ツーリングとしてはワンダーフォーゲルのランドナーフレームをベースに作ったランドナー、ロードとしてはZUNOWのフレームにオールカンパレコードで組み上げたモデル、他にはARAYAのBMX、BSのピストと増殖したのが収集癖の前兆みたいなもの。
その後、大学1年の冬に大腿骨を粉砕骨折してからは趣味は単車に完全にシフト。
単車も最初こそは一台だったのだが、バイト収入の増加に伴い、徐々に上級に移行、、、此処までは多くの人と同じ。違ったのが、バイトの数の多さ+峠好き+ツーリング好き+大学が広島と東広島という生活環境。つまり、一日あたりの走行距離は平均で100kmを遙かにオーバーしていたこと。月の走行距離は最低でも3000km以上という使い方。バイトは効率重視=時給重視、最低でも時給は1500円以上が条件、、、、、そう、時間にシビアな塾講師が多く、それを掛け持ちして量をこなすという生活が、移動時間を計算できる交通手段ということで、四輪は眼中に無かった。
そんな使い方では、中型車でも月に3000km以上をメンテも程々に走ると3ヶ月程度で激しく傷む、、、、、、それで、修理するくらいならということで使い捨て感覚で乗り換える、、、、。ただし、乗り換えのターゲットは長距離走行が原則で耐久性重視でツアラーを使っていたけど、これが結構壊れる。電装周りの故障が多く、重量故の消耗品の激しい消耗、、、、途中からはシャフトドライブ志向に変わるけど、そんなモノで峠に出掛けると遅い遅い、それ故に激しく使い、激しく傷む、、、、但し、見かけに寄らず走るので有名にはなるって感じ。余談だが、当時XZ400のようなバイクでステップを半分削る様な走り方してたから目立った訳で、最初からRZとかガンマだったら周りの見方は違っていたと思ったりもする。
で、その段階で思い付いたのが用途別ラインナップ、、、、、、サーキット専用機に市販レーサーのTZ250、市販車改造のRZ250R、峠用にはRZ350R/RG400・500ガンマ等、ツーリング用にはXZ400D/VF400F2インテグラ/VFR750F・・・・、通勤通学用にはZ200/CB250RSZ改500/CB125JX改175/Z250FS/Z250FT・・・・という風に増殖、その後、就職してからも基本は同じで、通勤にはフリーウェイ250/アドレスV100/CS250/GPZ250改305・・・・ツーリングにはCX-EURO/GL700・・・・となり、今が山岳単独ツーリング用にRG500ガンマ、近場の峠用にRG200ガンマ/グース250、市内下駄にAR125S/マグナム80、町内下駄にAV50/C200、郊外移動用にCX-EURO改、マスツーリング用にSV650Sとなっているが、何れも用途は違う。用途が違うから割り切って選べるという利点がある。
複数持っていても使い方が違うという自負?があり、それぞれに使う場面が違う。求めるモノが違うので性能の優劣は同列で比較出来ないという状態となっているのが今だ。何故こうなったか?っていうと、目的違いのモノであっても使う限りは消耗する。それも、モノの楽しさを味わうことなく消耗する。これが許せない。モノには楽しめる瞬間がある。そのために構成されている。つまり、モノの機能は、そのために使って消耗するのは気にならないが、そうでないのは許せないのである。昔、一台の単車にハイグリップタイヤを履かせて移動するだけで摩耗するのが悲しかったし、ブレーキパッドを毎月交換するのにも嫌気が差していたのと通ずる考えだ。
で、最近復活した自転車熱でも同じ。色々作っているけど、どれも作り方は違えているつもり。作り方に見合った使い方が出来ないなら乗りたくないというのが正直な気持ちなのだ。正しいかどうかは別として、自分の思いを具現化しているだけで、その思い=目的に見合った選び方をすると、それは違う形になるのである。
周りの人に今持っている自転車、最後に残すのは何?って聞かれると、第一がスピママ号、第二がルイガノMVFって答えると多くの人が不思議そうに首を傾げるが、それは、値段でなく使う頻度、使う状況から残すべきモノを答えただけなのだ。
因みに、現在の自転車は、どういうイメージで作った?って言うと、、、、
1.ステンレスロード
最低でも150km以上、高低差800m以上のルートを単独で出来るだけ速く走るため。
2.BSトライバイク
想定する速度(35km/h前後)をどんな状況でも、なるべく長時間維持して走るため。
3.小林スポルティーフ
200km程度の距離をスポーツサイクルの集団でサイクリングに出掛けるため。
4.ラングスターTT
平地の太田川川沿いの道を35km/hオーバーで周回するためだけ。
5.シルクピスト
ローラー台専用
6.オ・モイヨWW
限定的なコース、距離で数十km、高低差300m以下を小径で出来るだけ速く走るため。
7.スピママGTR号
街乗り、実用、下駄
8.西DAHON
様々な人と車型が集まるショップサイクリングに参加して土産を買って帰るため。
9.ルイガノMVF
家族とノンビリ近場のサイクリングレジャーを楽しむため。
そんな訳であり、そのための使い方で自分の欲しい機能を取り入れて作ったのが各車であり、そんな使い方の頻度を考えると、DAHONとルイガノ以外は使う頻度は極僅かなのが現実だ。
だから、どんな状況であっても街中にフルサイズのロードやピストで出掛ける事は100%有り得ない。太田川沿い如きの平地を走る時にはフルサイズのロードバイクも不要、子供や家族と出かける時は意図的に遅い自転車の方が良い。休日を使って家族を放置してサイクリングに出掛けるなら土産は必須で荷物が積めない自転車はゴミ。MTBや小径車と混走するサイクリングでロードはストレスが溜まる。そういう割り切りありきが今の考えなのだ。
街乗りで多段、激細高圧タイヤ、超前傾、足固定、泥よけ無し、スタンド無しっていうのは、やはり違和感があるし、そういう楽しめない状況で機材を消耗させる事自体が勿体ないお化けを感じるのである。
一番苦手なのが、一台で全てを賄うっていうオールラウンダー志向、、、、少なくとも、実用でなく趣味の世界では有り得ない。実用用途なら理解出来るけど、実用品には実用品なりの優先順位があるので、オールラウンダーモデルに高級な競技機材を求めるという事自体がそぐわない。
オールラウンダーモデルを選ぶのは、実用的な割り切りがありきのジャンルくらいだ。少なくとも、単車や自転車趣味では、そういう考えは無いのだ。自分が実用的な割り切りの上でオールラウンダーを求めるジャンルっていうと、、、今は家族のファミリーカーくらいだ。最後の抵抗がMTという位の趣味性しか残っていない。
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