ロードにトリプルやコンパクトは?
用途別に乗り分ける。これって当然の事であり、用途毎にモノには最適性っていうのが在るから、当然だと思うのだが、、、、
先日、繁華街に出掛けたのだが、そこで見たのは、異様な程にロードレーサーが多い事。凄く、違和感を感じるのだが、これが普通なんだろうか?
そもそも、ロードバイク(レーサー)は、特化した条件を走るのに必要最小限の装備で無駄を省いた形の乗り物であり、その条件で走る事で最高な能力を発揮するのである。
そのために犠牲にしたのが、汎用性であったり、過度な耐久性だったりする。つまり、汎用性、使う頻度の少ない無駄を省き、メンテフリーでも壊れない頑丈さを捨てて、必要な機能を必要な時に発揮するという割り切りで生まれた潔さが、機能美を滲み出しているのである。それ故に、使う場所が想定外であれ在る程に、風景にマッチしなくなるし、風景や用途に合わせて汎用性や耐久性を求める程に、潔さが失われて、競技機材らしさが失われていく。
つまり、ロードバイクとは、それを使う状況で使うモノ。逆に、使うべき状況で使うのは、本来の状況で使われる以上に、その身を削って機能を失う速度は速くなる。
ロードバイクっていうのは、基本は競技、或いは、それに準ずる使い方で生きるモノ。つまり機材に求めるのは、状況へのフィッティングであり、それを都度組上がるのが本来の姿。そして、組み上げられた機能は、想定される状況においてしっかり機能すれば良いという程度で、それ以外を如何に省くか?機能美に繋がるもの。
だから、ロードバイクを街乗りに使うのも違和感を感じるけど、街乗りに限らず、その機能の必然性が無いのに、10速とか11速のようなモノを装備して、本来の機能を発揮させることなく、耐久性を失わせていくっていうのも不思議な感じなのだ。
自分が一般乗り、街乗りにロードレーサーを好まないのは、汎用品に較べると耐久性の面でも劣りそうなパーツが多く利用されているからだ。実際、10代の頃、乗るのはピストかスポルティーフばかりで、ロードバイクには殆ど乗っていなかった。それは今も変わらない。一応、フルサイズのロードバイクとしてはBSのトライバイクが在るけど、走行距離は極僅か、、、、この度作ってる11Sのステンレスロードも殆ど乗る機会は無さそう。
やはり、ロードバイクはロードバイクらしく作り、その瞬間に活躍させるっていうのが基本だろう。それはどんなバイクでも言える事。街乗りには街乗りで耐久性、汎用性を重視した自転車が一番使いやすい。ロードバイクユーザーの一部はピストバイクユーザーを嫌う傾向があるけど、街乗りシングルスピードという観点でみれば、頑丈、シンプル、走る場所は街中のみという事で、或る意味、合理的な部分がある。勿論、前後ブレーキは必須だし、街乗りで曲がる条件が多ければ固定ギアがNGなのは当然だ。
自身、平坦で変速不要なエリアで走るなら、メカ自体が荷物となって、耐久性も無さそうな多段変速機の付いていないピスト風なシンプルなバイクの方が合理的だと判断している。
自分としては、ロード=走る場所を限定した潔さ=機能美という見解。
つまり、そんなロードではクランクトリプルなバイクとか、歯数差が大きく開いたコンパクトクランクなんて、やっぱりロードバイクって感じを大きく失わせる要素だと思う。
古い人間だが、トリプルといえばランドナーとかディアゴナール系、大きな歯数差っていうと、ランドナーって印象で、それがロードバイクに付いている事実は自分的には違和感が拭いきれない。
まぁ、戯れ言だ。
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