ステンレスロードバイク、試走!
残す部品はトークリップだけど、取り敢えず乗れる状態になったんで、チョロッと走ってみた。
走ったのは日曜日、朝はアルミフレーム700CのラングスターTT号、昼が小径折り畳みのオ・モイヨWW号と乗っていたのだが、オ・モイヨWW号で帰宅中にショップに寄ったら取り敢えずペダルが入荷したよとのこと、、、、、二台乗った感覚が鮮明か?って期待を込めて、予定を一週間早めてシェイクダウン!
第一印象、、、、、独特である。アウター掛けで重いギアを踏んでも、、、、重くない。不思議な感覚、回転数を上げると差が判りづらくなるけど、回転数低め、ギア比高めで走ると違いが顕著。重さを感じないというよりも、トルクを掛けた時に脚に掛かる反力のピークが柔らかいというか、そんな感じ、、、その分、予想以上に負荷が掛けられる分、良く進む感じ。勿論、軽量な自転車特有の漕ぎ出しの軽さは別として、一定の速度で駆動する際のロールアウトと回転数の組み合わせからの感覚だ。
勿論、絶対的な速度という指標では、ラングスターTT号ともオ・モイヨWW号とも大して変わらないと思うけど、乗り味が相当にマイルドというか優しい感じのバイクだ。本気で走ると頼りなく感じるかも知れないが、普通に走る分は、随分と楽な感じ。
自分の持っているフルサイズバイクではマンガンモリブデン鋼のレイノルズ531の小林スポルティーフでは、もう少し跳ね返りを感じる乗り味で、弾力というか反力をしっかり感じる事が出来る。
カイセイのクロモリ鋼のBSトライバイクでは、531よりは鈍い感じでグワーンとした印象でシャープな跳ね返りというよりもマイルドな揺り返し的な感じ。踏んだ時の速度のノリは今一だけど、距離走ると速度の割に疲労感が少ない印象。
このステンレスロードは、表現しにくいけど、グーンッという感じ。物凄くマイルドなんだけど速度のノリが悪くない感じ。BSクロモリ等が踏む程に奥が底抜けな感じなんだけど、ステンレスは最後の最後、トルクが最大となったときの最後は、それまでの弾力が消えてダイレクトな印象。踏んでいく程に締まるというか力のダイレクト感が出てくるような印象。
小林号、BS号は大きな力で踏む程、グワンと言うしなりを感じるけど、ステンレス号は変形というか、しなりは保持されている印象なのだ。
最近のアルミバイク、カーボンバイクに乗った時の感じとは違う。踏み出しの軽さは、今時のバイク全般の特徴通りだが、それは発進の瞬間だけであり、走り出せば重量の差はあんまり感じない。等速で走っている状態からの加速、等速で走っている時に重いギアで踏んだ時のたわみ具合は、未だ経験したことのない世界。こういう自転車があるんだ!っていうのが驚きである。今までに乗ったことのない感覚である。十代の頃から色んな自転車に乗ってきたけど、こんなのは初めてである。印象としては、昔ながらのフレームのように踏んだ時の感覚が所謂たわむという感じなんだろうけど、その反発は加えた力から想像する印象と違った感覚とでもいおうか、、、、それでも腰砕けという感じでもない。踏んだ後から感じる反力が何処?って所に注意してみると、、、、
レイノルズ531の小林号は反発力、反発速度を結構感じるし、BSのクロモリも同系、但し531よりは緩やかな感じ。ステンレスは反発しているんだろうけど、反発を受けるポイントが違うような感じ。踏んでいる最後の時のダイレクトな感じはクロモリ以上でラングスターのような感じだけど、踏み切った後に反対の脚で踏む際の手応えが優しい感じ、その連続動作で感じるフレームから弾かれる感覚は希薄という感じ。ダイレクトだけど柔らかく、、、、イメージ的には反力が慣れた感覚より遅れ気味で来るんだろうって感じ。
帰宅して小林スポルティーフに、その辺を注意して乗ってみると、小林スポルティーフは重いギアを踏んだ後のリズム的な反動は反対側の脚の上死点近辺からか?って気もするけど、ステンレスロードは上死点過ぎてから?って感じ。
この感覚は気のせいかもしれないが、兎に角、踏む力が最大となる辺りで一段重いギアが楽に踏める感じなのである。7m程度のロールアウトが軽く感じるのが面白いのである。
一度、同じコンディションで出発点を同じで同じ巡航、同じヒルクライムを同時の行って違いを確かめてみたいけど、取り敢えず、乗った感じは相当に優しい感じで、長距離が相当に楽になるような、そんな印象。
そりゃぁ、絶対的な性能に拘る人からすれば、主流のカーボン系が上っていうのは理解できるけど、そんなのはどうでも良い。時代が流れても色褪せないっていうのが大事。性能というか、乗り味も十分満足。ステンレス鋼の物性値から特性を想像する人も居るだろうけど、物性値の見方を知らない人も居れば、知っていても乗らなければ判らない世界。単車でも乗らずしての語り屋が多いけど、自転車でも同じだろう。何でもだけど、百聞は一見に如かず。乗ってみなけりゃ判らない世界。その判らない世界が在った!って発見を与えてくれただけで今回の出費の元は取ったと思ってる。
ところで、カンパのコンポは全体的にシマノより扱いやすい感じ。シフターはSORA的な操作法だけど、使った感じ、変速する感じは、シマノのカチッ!て感じでなく、ニュルッ!って感じ、ブレーキの制動力は78デュラとか、105の方が強力だけど、制動力の立ち上がりは握力次第って感じで使いやすい。その程度で、別段、カンパは偉い!って感じは無い。整備されていれば一緒っていうのが素直な感想。味の違いは在っても優劣とは違うって感じだ。
ところで、今日はニシダサイクルのお兄さんがしっかり磨いてくれていたようで、随分と綺麗!
もう暫くはショップに置いておく予定。
これが初公開!我が家のステンレスロード、ポリッシュ仕上げです。右に立てかけてあるのがラングスターTT号、アルミポリッシュですね。自己満足ですが、相当カッコイイと思います。アルミのカンパのアテナ11Sのコンポがイイ感じです。スタンダードクランクで50-39T、PCD135mmはランドナーみたいなコンパクトクランクでは表現出来ない美しさです。アームの向こうにハンガーが見える、、、、、これが良いです。
自分の知る限りでは、唯一無二のステンレス製パイプによるホリゾンタルフレーム、それに最新の11Sコンポ、無彩色系、メタリック系で無機質感というか透明感抜群のアレンジ。今流行のハデハデペイントなカーボンバイクとは住む世界の違うバイクだと思います。
何にも似ていない、、、、つまり、較べる物が無いから色褪せない。自己満足ですが、最高ですし、自分の持つフルサイズのバイクは全てフレームが違う物。それが良いです。
このバイクはステンレスのロー付けラグレスなフレーム、小林スポルティーフはマンガンモリブデン鋼レイノルズ531によるラグドフレーム、BSトライバイクはスタンダードなクロモリホリゾンタルなラグドフレーム、ラングスターTTは現代のスタンダードなアルミスローピング+カーボンフォーク、シルクピストはクロモリ鋼をユーテクティック低温溶接で組んだラグレスフレーム、、、、全車違うっていうのが、オタク心を擽りますね、、、、
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