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2009年9月25日 (金)

コンパクトクランクは素人向け?

 昨日も、とある人と話していたのだが、ネタはコンパクトクランクって素人向け?って話だ。
 確かに、ラインナップ、あるいは、ショップブランドのビギナーズバイクにはコンパクトクランクが選ばれている場合が少なくない。

 コンパクトクランク如何に関わらず、軽いギア比を作るのは、クランク側、カセット側次第なのは誰でもわかること。
 単純に一番軽いギアを作るには?というと、誰もが思いつくのが安直なコンパクトクランク×ワイドレシオカセットだ。確かに、インナー×ローでは34T×27Tとかが選べるから、それなりに軽いギアになるのは確かだが、それって、普通?って考えると、どうも普通でないというのが正直な感想だ。

 クランク側をワイドにして、カセット側もワイドにする、、、、、それって、、、、理由は言わないが自分的には凄く違和感を感じる。仮に50-34Tなら歯数差は16T、カセットで12-27Tなら15T、併せて31T、、、、、確かに、最新のコンポでは対応できるものもあるけど、チョイ前のモノでは適用外。ロングケージでも使えば可能だが、果たして、そこまでしてまで選ぶべき組み合わせ?という疑念が払拭出来ない。

 自分のイメージ?と言っては何だが、コンパクトクランクを使うならカセットは11-21Tとか12-23Tというものを選ぶのが自然だし、12-28Tとかのワイドカセットを使うならスタンダードなクランクセットを使うのが自然って気がする。
 コンパクトクランクではインナーを選んだときにカセットのスプリットをタイトにして比較的高ケイデンスを保って登坂に挑む系統の乗り方であり、ワイドレシオカセットではカセットのスプリットがワイドで負荷に応じたケイデンス変動を受け入れる乗り方の人が選ぶモノって考えである。
 つまり、コンパクトクランクとは登坂における勾配の変化に対して高ケイデンスを保ち望むためのものであり、ヒルクライム等の負荷が大きな状況でもケイデンスが保てるクライマー向けという理解をしている。つまり、コンパクトクランクは高ケイデンスが苦にならない人向けとも言えるわけで、ビギナー向けというよりは、実は玄人向けとも言えるのである。

 コンパクトクランクでワイドレシオっていうのは物理的な制約が多く使いづらいが、それでも作ったとすると絶対値としては軽いギアが作れるけど、全域で離れっぱなしのギア配分であり、使いにくそうっていうのが正直な印象である。

 そもそも、ギアを選ぶのは自分の基準ギア、基準回転数が決まっているのが前提で、その状況次第で、コンパクトを選んだり、スタンダードクランクを選んだりするのであり、そんな基準を不確定なら、刻み幅が適切なのは幾ら?っていうのも不確定、そんな状態で、兎に角軽く!ってことで、レンジの幅を決めて選ぶっていうのは、常用域が見えていないという点で、何のためのバイクという事にもなりかねない。通常走行は考えず、登坂における軽さだけなら、別にロードに乗らなくても、、、って事になる。

 だから、コンフォート系、入門系の場合、高ケイデンスが身についていないという前提に加え、脚力が乏しいという前提で、スタンダードクランクでアウターを53Tから50Tに落とした状態のトリプルのクランクセットが選ばれるのである。コンパクトクランクはビギナー向けでなく、ビギナー向けにはトリプルが選ばれるのである。まぁ、これは持論であり正論とは限らないのはあしからずだ。

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