アウターの変更は?
アテナの11Sのコンポが入荷した。選んだカセットは12-27Tである。クランクは53-39Tだが、この組合せでインナー39TはOKなんだが、アウター53Tが微妙というか、必要?というか、そんな感じ。
しかし、PCD135mmでは選べるチェーンリングは皆無。上級のグレードの52Tくらい。それを言えば、コンパクトにしておけば!って話だが、アウターの50Tはともかく、インナーの34Tが不愉快。インナーの34Tは常用域の5~6mがインナートップの位置に来るのが活けない。軽いのは良いけど、それ以外がダメダメだ。
インナー39Tではローが34Tより重いのは仕方ないけど、何よりも常用域がインナートップから二枚を使わない位置で保てるのが魅力である。
でも、アウター53Tの時は常用域が17-19-21Tとなる。常用域がカセットセンターよりロー側気味なのはさておいて、下りでトラクションを得るためと考えても、9.3mってロールアウトは必要無い。
そこで入手できるか否かは別として、アウターの候補としては、50T、48Tが良さそう。無ければ、下りは無視して46Tという選択が思い浮かぶ。
アウターが50Tでは常用域は16-17-19T、48Tでも16-17-19T、46Tでは15-16-17Tである。軽い方が乗りやすい!って事で安直に考えれば46Tなんだろうけど、ベストって言うのは、単純な重さに非ずなのだ。使う場面に応じた使い方が出来るか?そして、選んだ構成が盲点とならないか?が重要。
例えば、その理由の一つ目でギア比の絶対値について、それはピストバイクで唯一のギア探しをしていると、乗れる、踏めるギアっていうのは結構シビアなのである。踏めるギア=ロールアウトである。そして、そのドツボってロールアウトは自分の場合、5.5±0.1mがベストなのだ。これが絶対である。
因みに、他のバイクを見ると、BSトライバイクでは50×19=5.52m、オ・モイヨWWでは48×14=5.53m、スピママGTRでは52×14=5.57m、西DAHONでは52×15=5.60m、ラングスターTTでは44×17=5.42m、シルクピストでは48×18=5.59mなのだ。
因みに、コンフォートバイク(ポタ専用、ランドナー、スポルティーフ)では少し軽めで5.4m狙いで作る、ルイガノMVFでは50×15=5.38m、531スポルティーフでは46×18=5.36mなのだ。
それを考えると、単純に軽い!のではなく、シビアに使うギアが無いとダメなのだ。
つまり、5.5~5.6m程度が常用のアウターリングでの領域に一枚必須なのだ。
で、考えてみると、アウター53Tでは5.29-5.85-6.53mとなる。50Tでは5.52-6.16-6.55m、48Tでは5.30-5.92-6.29m、46Tでは5.07-5.67-6.03mとなる。すると、壺に嵌るギア比は案外無いのだ。使えるのはアウターが50Tでカセット19Tの時だけである。アウター50Tで5.52m、これがベストだ。因みに、アウター50Tでインナーが39Tだから歯数差11Tというと、自分の理想の10T差に近い。これが良さそうである。付け替えるとすれば、50Tがベスト、二番候補が46Tってところ。48Tっていうのもインナーとの兼ね合いから見ると悪くないけど、常用域で大事なところが抜けるのが痛い。
一般的に50Tっていうと重そうだけど、殆どのロードバイク用アウターリングで、コンパクトクランクとか、ビギナーグレードのトリプルクランク向けのデフォルト値だ。デフォルトっていうのは使いやすいからデフォルト。因みに、トップ12Tで併せると50×12で8.73mのロールアウト。元の9.25mよりは軽いけど、それでも速度を出しすぎない範囲では下り坂で60~90rpmで31~47km/h程、低ケイデンスで現実的な速度に載せるのに簡単に回して乗せれるセットである。
ということで、アウターリング50T、変速スパイク付きの10S用辺りのリングにシェイクダウン段階で変えておきたいところ。
やっぱりギアの歯数選びは単純な重さ、軽さという敷居値的、デジタル的な選び方よりも、拘る絶対歯数と前後へのつながり具合、アナログ的な見方の方が大事。
勿論、常用域での駆動系へのストレスも過大にならない方がベストだが、基本はアウターリング時には自分のギア比がカセットの真ん中より少し軽い位置となり、インナーリング時にはカセットの真ん中より少し重い位置となるようにするのがベスト。
自分の常用ギア比をアウター時、インナー時で選んだ時、カセット側の位置を程良く近付けたい。それが、アウターとインナー間の切り換え時においてもカセット側の修正が僅かで済む。(カセット側の位置が不変な状態はアウター歯数とインナー歯数が同じ状態)
こういう考えが好みになると、どうしてもフロントの歯数差は縮小する。すると、標準的なギア比構成では歯数差が大きなコンパクトからは気持ちが遠のく。
コンパクトの定義がPCDの大きさと定義するならば、フロントの歯数差を小さくして、絶対歯数を大きめで併せるか?小さめで併せるか?の選択なら判りやすいのだが、今のラインナップでは、コンパクトか否かは、インナーリングが大きいか小さいかに帰結している。
敢えて現状のコンパクトクランクのメリットを見出すとすれば、小さいPCDで小さいインナーが選べる事。つまり、コンパクトのメリットは、34Tインナーに合わせる小さいアウターである46Tとか48Tを選べる時にしか思い付かないなぁ、、、、。まぁ、廃れた理由、アウターが50T以上で留まっているのは、重い、軽い以外の問題があるんだろうなぁって思っているのだ。
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