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2009年9月23日 (水)

材質名称だけで判断とか、、、

 最近聞く言葉、、、、それは材質名称での感想というか評価、、、、それも、クロモリがどう?ハイテンがどう?アルミ?カーボン?って大きな区分で概ね決まった表現がなされている。

 確かに、クロモリの場合、JISで定義されているSCM430とかなら組成、配合が決まっているから材料物性は決まるけど、少なくとも、その定義で規格分類が明瞭でないカーボン、固有名詞表現のアルミ系は材料物性の特定は不可能だ。

 そもそも材料物性というのは、定義された試験片での数値であり、それがフレーム材の強度、弾性に直結して比較できるものではない。

 同じ材質でもパイプ径、パイプ長、肉厚で、構造材の弾性、強度は様々である。フレームというからには、その違いを感じるのは、素材物性+構造体+施工法としての構成によるものであり、フレーム材質でまとめて論評を行うのは間違い。

 多いのがクロモリだから弾力が、、、、って話だが、クロモリといってもパイプメーカーの品番で大きく違うのが肉厚だ。肉厚が違えば弾性も違う、強度も違う。それゆえに、クロモリだから!って評価は荒っぽすぎである。
 素材物性が決まっているクロモリでさえ、この状況。

 そうなってくると、特殊配合の物性が特定できな材料も多く含むアルミ合金、カーボン強化材に至っては、なにがどう?なんて、フレームのカタログトークに頼らざるを得ないのが現実だ。
 だから、いろんな論評がネットや雑誌で見られるが、信用できる論評は、その材料の知識に明るいのが必要、、、、、ではなくて、そういう知識もあれば役立つかもしれないが、そのような前提を踏まえた上で、実際に乗った人間の意見だ。乗ったというよりも、乗り比べる事が出来る環境にある人の意見である。
 もちろん、それとて意見の前提は、実際に経験した範囲という限定的な評価にとどまるのは言うまでもない。

 一番、あてにならないのは、雑誌やネットの情報で知ったようなフリをする意見。乗ったこともないのに、人の意見を自分の意見とするような話だ。

 思うのは、信憑性が高く一番正確なのは、所有者が同時に乗り較べた上での表現。次が所有者が乗り継いだ上での意見、最後が短期的な試乗だろうか?所有と試乗では見えるものに違いがあるのは当然だから。
 一番あてにならないのは、先に言ったように、人の意見、空想に基づいた感想、見聞きっていうのが一番当てにならない。

 ただ、どんな人の意見でも、その人の経験、知識的バックボーンで感じ方は様々なのは当然。

 ホントに知りたければ、、、、、これは何時でも人に言っているのだが、興味があれば、取り敢えず、買って見ろということ。これが一番。自分で金払って実感する。これ程正確な判断は無い。
 最近は、取り敢えず調べてからとか、聞いてからとか、そんな人の意見を参考に判断する奴が多いけど、そんな判断材料の元の意見が、先のような意見である場合も少なくない。いい加減な情報を、いい加減に集めて知ったような気持ちになって、、、そんな風潮が、表題のような、判ったようなクロモリだから、、、、カーボンならでは、、、、なんて言葉に結びつくんだろうと考えること、少なくない。

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