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2009年9月12日 (土)

チョット嬉しい朝

 週末に定例のコースを何時も通りに走る。
 正直、このコースをアホみたいに踏んで走っている人っていうのは、自分くらいだろうと思う。同じ曜日の同じ時刻に同じバイク、同じ服装で走っているから、或る程度は人の記憶に刻まれているだろう。好意的な人、挑発的な人、いろいろ居る。どの人も同じくらいの頻度で何度も出会っている人ばかりである。

 そんな中で自分の意識で凄いな!って思う人が一人居る。

 それは、速い、遅いでないのだ。凄い!って思う理由は、自分のスタイルを持っているか?を勝手に判断して思っているだけだが、自分が凄いって思うのは、迎合しない雰囲気というか、そんな感じで、時代なりに!ってノリが感じられない人だ。
 そして、そういう人は、今のトレンドとは必ずしも同期していない場合が多かったりするが、これは、昔、単車で峠に出没していた時にも感じていた事。

 話が脱線するけど、単車ブーム時代では、最速の常連さんっていうと、時代を彩る最新のレプリカバイクに非ずが普通だった。NC30とかFZRがトレンドな時代で最速だったのがCBR400Fだったり、或いは、型遅れの初代RZであったり、、、、今なら、最新のSSに非ずで、TRXとかSRXが超越した世界を見せたりと、、、そんな感じ。

 で、今の自分の定例のコースは多分自転車好きなら定番のコースだ。太田川河川敷から可部を中継点として太田川沿いってコースは多くのロードバイクユーザーにとっては定番のコースであり、今なら休日に出向くと、流行のカッコイイバイク、華やかなウェアを着た人に会わない事は無い。必ず、数台以上、下手すれば十数台の乗り手と遭遇する世界なんだが、そんな世界で見かける人の多くから、前述のような雰囲気を感じ取れる事は皆無だ。

 勿論、それなりに速い人、頑張っている人はいるけど、それ以上の雰囲気迄出ている人っていうのは、あんまり見かけない。
 今風のそれ系では、何時か、赤いチームジャージを着た人と遭遇したけど、その程度。纏まって走ったり、或いは、どこぞのチームジャージ来た人も見かけるけど、○○のお客さんだな!って程度以上の意識も感想も無い。

 そんな中、意識にハッキリ残っているのは、普通のスタイルの普通のオジサンなんだが、KONAの白色のシクロクロスでガシガシ走っている人。結構昔から走っていて、今の流行なんぞ気にしない感じが出まくっている人。今のスマートなロードバイクユーザーとは正反対の雰囲気なんだが、これがイイ雰囲気に見えるのだ。

 この方とは、何度か遭遇し、何度かの挨拶をしたけど応答された事はないのだが、それでも、不思議と今系のロードバイクユーザーからの無視のような険悪な空気は感じることなく、なんて言うか、応答はしないけど険悪な空気も撒き散らさない感じで、正に、ぶれない感じを受けていたのだが、先週末にも定例のコースで遭遇し離合する際の話だが、自分は離合する場合は基本は笑顔で会釈は欠かさないし、抜く時は声掛けも欠かさないのだが、この度、初めて先方から手を振る合図込みの挨拶を頂いた。
 ハッキリ言ってビックリしたのだが、なんか一寸いい気分になったのは確か。

 この人、愛想が良い悪いというよりも印象に残っているのは、抜く際に、絶対にペースを変えないのである。乗り手のスタイル、乗り手の意識には他人への反応が皆無のような感じなのだ。これって、なかなか出来る事でないし、そのぶれない行為が、全体の雰囲気の一端を表しているんだと思う。
 多くの人、いや全ての人が愛想、無愛想に拘わらず、抜けば反応してくる。反応されて付かれても、そのまま走ると数百メートル以内に離れるから気にはしないが、それでも付く人にいは、先行っていいよ!って言うのだが、それで先を走る奴は皆無なのだ。
 そして、そういう人は全て今風の高級バイク+カッコイイ服を着ているが、そういう普通の人と較べてみると、そのKONAのユーザーは見た目は普通だが、そのスタイル、挨拶から走りまで他人を気にしない感じからイイ感じだな!って思っていて、そんな人から挨拶を貰ったというのは、思うに、互いに瞬間の目線や走り方でシンクロする部分が在ったからだろうなと思うのである。その波長が合ったって言うのは、自分が相手に対する思いと逆の感想が一致しただろうってことで、こういう感覚はどんな趣味でも、あまり感じる事が無いだけに、一寸驚いたのだ。

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