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2009年10月 6日 (火)

口で言うほど研究は、、、、

 政治家、評論家、企業の経営者、、、、この辺りは、研究って言葉を剰りにも安易に、安直に、気安く使っているような気がする。

 そもそも、研究とか開発というのは金が掛かる。でも、何故するか?っていうと、儲けるためだ。儲ける必要っていうのは、価格勝負では立ちゆかないから。言い値を通すためと言っても良い筈である。
 言い値を通すには、どうするか?っていうと、マーケットというか、市場が欲する機能を高いレベルで供給する事だろう。

 では、何が望まれているか?これが問題。何が望まれているか?っていうのは、その業界の動向、業界の常識で諦められているモノ、それを解決するに役立ちそうな技術の進み具合次第で刻々と変化しているものだ。

 思うには、そのような動向を見抜く嗅覚が一番重要だ。それで、感じたモノ全てが製品という形では結実しないだろうが、それを想像し、時代の流れに応じて次の一手が打てるように体制を整える意識が重要なのだ。

 勿論、時代の流れとともに、そのターゲットは刻々と変化する訳であり、取り組む事象を常に見直し、刷新し、進めるべきは進め、諦めるべきは諦める、、、そんな決断力も重要なのだ。

 そう、研究って言葉を根付かせて行うには、組織的な体制が必要不可欠なのだ。

 第一には、市場動向から次代のトレンドを見抜く技術的常識を経営的センスに加えて持つのは当然で、その次代において要求されるモノは何か?を嗅ぎ付ける嗅覚を持つ経営者、営業のトップ、経営判断のトップが必要だろう。

 第二には、その抽象的な要求を具体的なアイテムに置き換えて、今の技術レベルをどうすれば得られるか?とか、何が必要か?という具体的な分野に絞れるような技術開発系のマネージャーが必要だ。

 第三が、細分化されたテーマを実践に移す部隊であり、当然、その領域の常識たる知識を身に付けるっていうのは大前提だ。

 そのような体制によって、時々刻々と変化する次代の理想を具現化するに必要な技術を先読みして取り組むことが研究や開発では無いだろうか?
 余所がやっている事に乗っかるとか、誰かの真似するとか、、、、人が出したから似たようなの出すとか、、、それは、チョット違うような気がする。

 余所が出してきた成果や、華々しいアピールといったモノは、目に見えない過去の継続の上に成り立っており、それを見ずして、やれ!研究、それ!研究っていうのは違和感を感じる。

 本来、研究のような行動自体は内密で泥臭いモノなのだ。そして、その泥臭い取り組みをダメ元で繰り返さない限りは、成果としては決して現れないものだろう。

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