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2009年11月 4日 (水)

固定シングルで10%勾配!

 今日も固定シングルのラングスターTT号で最大斜度16%をヒルクライム♪

 当然、ギアは一枚だからロールアウトで5.5m程度、44×17Tでアタックだ。これが最高に面白い。脚漕ぎでは回転慣性が利用できない程に失速する。だから、上半身の筋肉(上腕だけではない)をフルで投入し、重心位置は振られる事無く、しかし車体は振れているかも、、、そんな状態でペダリングするとクランクが静止するような瞬間は消える。そうすると、進行速度が高まる毎に生まれる慣性を利用できるのだが、その慣性で回転が死ぬ前に駆動を掛けるような、そんな感覚でのペダリングである。

 前半の10~12%の斜度を、速度でいうと均衡速度で18km/h程だろうか?イイ感じで駆け上がる事が出来る。この上りでの回転慣性を感じながらのペダリングっていうと、或る程度以上の重たいギアで無いと感じれない。軽いギアで上がる時は、そういう感覚は消える。小径でもフルサイズでもだが、そんなもんだ。そして、小径でも、フルサイズでもだが速度が乗った状態の方が慣性を感じる事が出来る。

 ところで、一般に小径車の方が上り坂が強いと言われている。確かに、低いギア比を得やすいというのもあるけど、自分としては寧ろ大きな車輪の自転車の方が楽に感じる。大きな車輪に重たいギア比っていうのが一番上り坂が楽に感じるのは変だろうか?一番の違いは、大きく安定した車体の方が全身の力を入れても車体が落ち着いているという事と、リズミカルにペダリングして慣性を得ようとすればペダリング回転数の割に速度自体を生まなければならないという感覚を持っているからだ。

 そんな理由から、固定シングルでヒルクライムっていうのは、案外楽に上がれるように感じている。

 実走行では固定シングルに乗る距離が最も長いけど、固定シングルに乗ってから得られたモノっていうのは、平地を走るには低めのギア比故に、それで50km/hオーバーを日常で得るには自ずとケイデンスが上がる。それになれると、何時でも普通に110rpm以上で走るのが普通になる。そういう高いケイデンスに慣れたというのが大きい。最近は200rpm如きでは尻跳ねも無い。
 そして、なによりも勾配を上るには重めのギア比なんだが、そんな重いギアでも10%オーバーが楽に感じるような全身の使い方を得たというのが大きい。軽いギア比があると便利なのは確かだが、無くても何とかなるというか、そういう感じの方が大きい。重たいギア比で勾配を上がる時に初めて慣性ってモノがペダリングに大きな補助動力となっている事が判る。慣性を如何に上手く使うか?を考慮に入れたペダリングっていうのが自分にとっては大きな発見である。

 因みに、平地で高ケイデンス、勾配で慣性ペダリングで共通して言えることは、ペダリングによって生んだ速度を如何に失わないか?と言う事であり、自身では、それこそがペダリングのコツかな?って考えている。生んだ速度を失わないペダリング、、、、世間の人が言う回すペダリングとは別かも知れないが、少なくとも回すペダリングを得るという意識では、生んだ速度を失わないペダリングっていう感覚は得られないように思う。

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