つながり
健康診断の結果がもうじき帰ってくる。
例年、その結果を見て一喜一憂しているけど、その結果数値には健全域という事で、或る程度の幅を持って正常か否かを判断する。幅というからには、上限下限があるのだ。
更に、いろんな検査項目があるけど、そこには善玉とか悪玉という風に如何にも問題となる悪い因子となる物質が含まれているかのような表現もある。しかし、善悪の表現を付けたのは人間であり、化学物質名的には善悪は区別していないし、悪と言われるモノであれ、存在するには理由があるのも間違い無いのだ。どんな物質でも存在するからには、その理由があるし、健全域という言葉が定義されているならば、多すぎても、少なすぎてもダメというのは間違い無いのである。
そして、これらの物質の生む、量の多少というのは、生物個体のシステムの平衡性の中で分配された状況であり、現代の技術で解明されているかどうかは別として、すべての数値は何らかの関連性があると考えるべきものである。そう、数値的な分配状況というのは、システムが平衡性を維持している状態を示すパラメータであり、その数値単独での評価は殆ど意味を為さないものである。
昨今、様々な治療薬、サプリメントというのは、平衡性を示すパラメータの数値単体に着目して、数値を健全域に戻す事を目的としたモノであり、結果に対する対処的なモノばかりである。パラメータの示す非健全性を健全な分配に戻し、健全な平衡状態に移すための方法というのは、案外、疎かになっている、、、そんな感じである。
ユーザーというか個人自体も、数値の以上が示されれば、その数値のみに固執し、薬剤による治療に頼ったり、或いは、或る数値を見て、その数値だけで身体の状態を推し量ろうとしたり、その数値を外部的に強引に変える事に留意しすぎてドーピング等に走ったりしている。
大事なのは、数値単体ではなく、数値を作り出した平衡状態を改善する事であり、健康とか強い身体というのは、個体の過ごす環境から生まれ、その状態の一部が、パラメータ数値として表現されているだけであり、そのパラメータ数値は、単純に、或る部分だけが高いとか低いとなっているのではなく、数値的に新しいバランスとなっている筈である。
更に、これらの数値のバランスで最適バランスが何か?っていうのは、完全に解明されていない方が遙かに多く、数値の健全域の何処がピンポイント的に最適か?というのも明確に断言する事は難しい。
最近、色んな事の判断をデジタル的に判断する人が多いけど、本当は何事もアナログ的に判断すべきであり、その連続性は項目横断的(水平的)にも見て、時系列的(垂直的)にも見るべきである。バランスで考えるとか、範囲で考えるというのは正しくアナログ的なモノの見方なのだ。
つながりというのは、アナログ的な思考がありきであり、そこから判断した代表値がデジタル的な数値であったり見方であったりする。とある数値単体を見る時は、その数値のつながりを考え見る事。これが健康を保つ時に、すべき事を発想するのに大いに役立つのでは無いだろうか?
話だ脱線するけど、結果項目の数値の良否判定のみで健康管理等を行おうとする人っていうのは、先の話ではないが、自分で結果を判断するのでなく、他人の判断に当て嵌めるだけの人とも繋がる。そう、自分で考えない奴ほど、CMや宣伝に翻弄されて、サプリや新しい薬剤に走る、、、まぁ、売る側もそれを狙って商売しているのは間違い無いし、うがった見方をすれば、そういう扇動でコントロールできる民衆程、市場コントロールがしやすいので、そういう教育を施したのが国策だったのかな?なんて毒舌評価する事もできそうだ。
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