昔自転車のカテゴリー
アトランティスのスポルティーフが欲しいって記事を書いたけど、当時の自転車の分類に対する思い込みを整理してみる。
1.ピスト
バンク専用の固定シングルスピードのバイク。ブレーキは無し。
2.ロードレーサー
ロード競技用のバイク。基本はチューブラー。
フレームの特徴は、フェンダーを通すクリアランスは、クラウン下、アンダーパイプ下、シートパイプ後等には存在しない。エンドはロードエンドでダボは無し。
パーツの特徴は、フロントダブル、リア多段って構成が一般的で、ブレーキはサイドプルキャリパー。
3.ファーストライディング
ロード競技の練習用公道向けバイク。700CのWOタイヤを使う。700×23Cが一般的。
フレームの特徴は、ロードバイクに準ずるけどフェンダーを入れる隙間は確保されており、エンドはストレートドロップエンドが多い。キャリアの使用は必須ではない。
パーツの特徴は、ロードレーサーに準ずる。ブレーキもサイドプルキャリパーだ。
現代のカテゴライズでは、普通にロードバイクと呼ばれている様子。
4.スポルティーフ
綺麗な舗装路面の公道でハイスピードツーリングするバイク。最長でも一泊程度の小旅行は対応する。700CのWOタイヤを使う。700C普及以前は27インチのタイヤだ。700Cならば25C~28C程度の幅である。
フレームの特徴は、フェンダー、キャリアを取り付けるのはデフォルト。エンドもストレートドロップエンドだ。各種工作も多く趣味性が強い。
パーツの特徴は、ロードレーサーに準ずる。クロウスレシオだけど少々ローギヤード気味。当時的にはフロントはダブルが基本だ。一部の人がトリプル化していたがマスプロ車は漏れなくダブルだ。ブレーキはセンタープルキャリパーが標準で上級グレードでは台座直付けタイプ。
5.ディアゴナール
スポルティーフに準ずるが、走る路面の幅を広く、速度域を低めとして快適性を重視したバイク。700CのWOタイヤを使う。幅は28C~32Cである。
フレームの特徴は、フェンダー、キャリアを取り付けるのはデフォルト。エンドもストレートドロップエンド。
パーツの特徴は、後述するランドナーに準ずる。ワイドレシオでローギヤードな構成。フロントはトリプルを選ぶ事が多い。ブレーキはカンティブレーキがデフォルト。
今の認識では、ディアゴナールもスポルティーフも一緒くただが、ロード、ファーストライディングに近いのがスポルティーフ、ランドナーに近いのがディアゴナールのような分類だろう。
6.ランドナー
悪路を含んだ長距離を快適に走る自転車。1-3/8の26インチタイヤを使っていた。フェンダー、キャリアは当然、エンドはストレートドロップエンド。
パーツの特徴は、ワイドレシオでローギヤード。安価なモデルに限りフロントダブルだが、基本はトリプル。ブレーキはカンティブレーキ。
7.キャンピング
ランドナーに荷物積載性を強化したモデル。1-1/2タイヤで前後に振り分けバッグを積めるキャンピングキャリアを装備。シートステーはクロスステーとなり、強度アップを図っている。
パーツの特徴はワイドレシオ、ローギヤード、フロントトリプルがデフォルト。安価グレードには存在しない車型。ブレーキはカンティブレーキ。
見渡すと、結局、タイヤの太さで分かれる。タイヤの太さ=フレームクリアランスであり、そのためのブレーキキャリパーの選択が特徴といえる。
サイドプルブレーキ+700C/チューブラーはロード~ファーストライディングモデル、センタープル+700Cの場合がスポルティーフ、カンティ+700Cがディアゴナール、カンティ+26インチがランドナー、ランドナー+キャンピングキャリアがキャンピングという分類だ。
他には、フェンダーレスモデルはロードエンド、フェンダー装着を考慮すればストレートドロップエンドとなっているのが判る。
整理して判る事。それは、、、自分の小林ロード改スポルティーフって呼んでいるのは、フェンダー付きのロード。せいぜい、ファーストライディングって言うモノ。間違ってもスポルティーフでは無いのである。インチキスポルティーフ、スポルティーフモドキみたいなものなのだ。
リアルにスポルティーフというには、センタープル+フェンダー+キャリアでも余裕あるフレームスケルトンという事。果たして、シルクR2ロード改はスポルティーフに近付けるか?
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