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2009年11月 8日 (日)

尻の痛みと無縁なサドルは?

 自転車が今9台ある。R2ロードが十台目だ。これまでは、ギア比、ポジションについて講釈を記事にしてきたけど、この辺の不具合がどう影響する?っていうと、ギア比なら膝痛、ポジションなら腰痛とでも言おうか、、、、で、自転車乗りの痛みベスト3っていうと、想像だが、尻痛があるのでは無いだろうか?そして、尻痛に影響するのは、そう、サドルの選定だろう。

 自分の場合、サドルは何でも良いのだが、敢えて言えば何が良いか?がある程度纏まったので記事にしてみる。

 因みに使ってみたサドルは、SDGのI-Beam系、BROOKSのB17、藤田の革サドル、BBBのCTLサドル、セラサンマルコのHDPスクアドラ、TIOGAのスパイダー、VELOのゲル入り、VELOのプラサドル等々だ。

 で、結論は堅いサドルほど快適という結論。もっとも楽に感じるのは予想外かもしれないが、VELOのBMX用プラサドル、次がBROOKSのB17ナローというところ。堅いサドルの良いところはペダリングで腰の位置がぶれない事。ポジションが狂わないのは良い。スパイダーサドルも悪くないけど柔らかすぎ。あのデザインでソリッドモデルがあれば良い。
 スパイダーサドルは半年も保たずに破断したし、BBBのCTLって軽量サドルも同じく破断した。真ん中に穴の開いたアナトミックデザインは今一弱い。他には、ゲル入りでVELOのサドルをルイガノMVFに装着しているけど、これも今一。さわり心地は乗り心地良さそうだけど、使うと硬いサドルの方が快適に感じる。

 サドルっていうのを腰掛ける椅子と認識すれば、ゲル入りとか圧迫回避のアナトミックデザインに向くのだろうけど、身体を支える三点の内の一点で、ペダリングというか、脚のクランキングにおける支点で位置を固定すべきものと捉えれば、ぶれないというモノが求める機能の第一順位になる。

 やはり、硬いサドルが一番使いやすい。因みに、硬いサドルで装着するパンツは?っていうと、レーパンは取り敢えず不要。100km/day程度では必要性は感じない。パッド類も不要だ。介在物が増える程、支点保持には邪魔になるからだ。取り敢えず、今の段階では、ソフトなサドル、パッド入りレーパンは自分には不要で、硬いサドル+普通のスポーツ用パンツで十分という認識。

 クイズ的になるけど、身体を支える三点の内の一点という考え方を実践するために必要なのは?っていうと、皆が忘れている盲点がある。その盲点に気付いた乗り方を行えば、尻に掛かる負担はざっくり言って、2/3になるのである。負担が1/3減る訳だから尻に掛かる負担も1/3になる。それ故に、痛くないのである。負担を軽減するために効果的なのが硬いサドルなのである。サドルを柔らかくすれば、乗り方に留意しても負担の軽減率が減るのである。ただ、その乗り方を実践できるか?というと、慣れが必要だが、少々の意識改革で100km程度迄なら誰でも可能だろう。その距離を超えたり、長距離故に乗り方を継続するがために発生する疲労を回避するには、乗り方を変える訳だが、そうする程に、尻への負担率が増える。それに従ってサドルの硬さを下げるというか、緩衝性を追加するという考え方。それが、ロード競技における選択の結果になるものである。

 そういう訳で、ホビーで乗るというか、100km程度の走行の範囲では、乗り方の意識改革さえ出来れば硬いサドルが最も快適という事になる。逆に言えば、サドルは何のためにある?と言う事を考えて、硬いサドルで大丈夫な乗り方を見つける事が、実は尻の痛さからの脱却に結び付くのである。

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