« 昔自転車のカテゴリー | トップページ | ツーリングバイク »

2009年11月24日 (火)

何故にマスプロ車を選ぶか?

 先の記事でスポルティーフが欲しい話を記述した。
 普通なら、手に入らなければオーダー!って話になるんだけど、オーダーっていうのは、これまた難しいものだ。特にスポルティーフのオーダーっていうのは難しそう。

 そもそもスポルティーフとは何か?緩やかな定義に当て嵌めると、今の小林ロード改のスポルティーフ、シルクR2ロードベースのスポルティーフも然りかも知れないが、やはりサイドプルはNGだし、直付けで無いセンタープルでも完成形ではない。この辺の自転車はインチキスポルティーフみたいなもの。

 自分にとってのスポルティーフとは、先ず見た目的にはどうか?っていうと、直付けセンタープル+完全にホリゾンタルなクロモリフレームだ。そして、エンドはロードエンドに非ずで鍛造のストレートドロップエンド、勿論、フェンダーステー用ダボも完備というのは当然だ。この段階で現代売られているモノを見渡すと、そういう自転車は、今のラインナップでは見つける事が出来ない。似たようなモデルなら沢山ある。しかし、自分的にはサイドプルを使うとロードのフェンダー付きだし、カンティとなるとディアゴナールで、やはり自分の思うスポルティーフとは異なるものだ。
 そして、見た目以上大事なのは、スポルティーフたる所以となる本質だ。本質とは、フレームの使い勝手、フレームのスケルトンという部分、そしてフレーム自体が目的に沿った使い方で快適性を提供してくれるというのが大事なところなのだ。単純に軽いとか、ロードバイク的な乗り方で速いとか、そういうのでは無いのである。ロードとスポルティーフの違いに応じて違いが明らかに主張されたものでないとダメなのだ。

 もう少し、自分にスポルティーフとは?を満足させるような知識があればフルオーダー!って手もあるのだろうけど、スポルティーフならではのスケルトンとか工作とかを指定仕切れる知識も能力も無いし、色んなビルダーから自分でベストを選ぶ判断基準や判断材料も持ち合わせていない。ビルダーは数多くあるけど、競輪競技向けピストバイクから発祥したロード、それをベースとしたモノっていうのはチョット違うように思う。スポルティーフっていうのは競技機材とは違うのである。長い期間、ユーザーの普段着のような存在なのである。つまり、ユーザーの声をフィードバックできるような環境で無ければ熟成されたモノが生まれないのである。そういう声がスポルティーフの骨格を高い完成度に導くのである。
 つまり、自分が理想のスポルティーフを作る知識が無ければ、ビルダーに期待する訳だが、先述のようにピスト発祥のビルダーの思うスポルティーフはチョット違うように思うのである。その実績を多く持つビルダーとなると、ランドナー、スポルティーフを多く手がけた実績が無いとダメだ。そんな車型が成立していた時代に存在するビルダーでないとダメであり、そう考えると、1970年代~1980年代初頭のサイクリングブームにおいてビルダーとして確立していたような所に限られてくるのである。

 そういう考えでビルダーを絞っていくと、、、、、自分の知識で思い付く既存のビルダーは?っていうと、東叡社しか有り得ないのである。

 そこで、ふと自分のレベルを考えてみた。スポルティーフが欲しいといっても、25年前はファーストライディングモデルのフレームをベースにしたスポルティーフで途切れ、今は?っていうと、バリバリのロードフレームをベースにしたインチキスポルティーフなのである。
 そう、ジェネラルな意味でのスポルティーフを経験していないのである。つまり、スポルティーフとして実績のある企画から生まれたモノを知らないのだ。そんな人間が最高峰と思える東叡社のバイクを調達するのは、チョット烏滸がましいというのが偽らざる心境である。

 自転車人生のファイナルでは東叡社でオーダーが理想だが、その前に、自転車のプロがスポルティーフとして企画したスタンダードに乗るというのは悪くないと思うのである。つまり、それはマスプロメーカーの高級クラスになるのだ。これが、マスプロ車を先ず乗ってみようって理由なのだ。単車の排気量クラスもそうだが、自転車でもそうだ。何事もステップアップすることで、上級車の有り難みが見えるのである。途中は省略したくない、、、そういう気持ちがあるのだ。

ならば、その辺を公約数的に取り入れたマスプロメーカーの上級グレードが間違い無いと言える。

|

« 昔自転車のカテゴリー | トップページ | ツーリングバイク »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 何故にマスプロ車を選ぶか?:

« 昔自転車のカテゴリー | トップページ | ツーリングバイク »