肥満とガン
先日、痛風の遺伝子解明のニュースに対するコメント記事を書いた。
結論としては、痛風や生活習慣病を起因とする重大疾病は怖いけれど予防可能という意味で、恐さは半減するけど、本当に怖いのは、予防が難しい種類の死因に襲われる事って書いた。
具体的には何か?っていうと、怪我、事故、そして、、、、癌だ。
怪我、事故っていうのは或る意味は不可避だが、リスクを下げる事は意識次第で可能であり、それ故に、恐さを自覚する事は少ないが、何よりも恐さを感じるのは、悪性腫瘍、癌、、、そういう類だ。
癌というと、例えば肺癌なら煙草とか、肝癌なら多量のアルコール摂取とか、、因果関係の明確なモノもあるけれど、そうでない癌も少なくない。ただ、最近言われているのは、癌と生活習慣病も関連性があるかもしれないって話。
其処までは一般常識の範囲だが、その一般常識を科学的に証明した訳ではないが、統計的に関連性のある傾向が認められるって分析結果が報じられていた。
この報告によると、
『肥満で誘発された「がん」を発症する患者が年間10万人を超えているとの研究報告を、米国がん研究財団(AICR)の研究者が5日、発表した。肥満とがん患者の数を具体的に調査した研究は初めて。
研究者は肥満と関係が深い7種類のがんを調べ、肥満によって引き起こされたと考えられる実際の症例数を計算した。
その結果、子宮内膜がんの49%が、脂肪過多によって引き起こされていた。このほか食道がんの35%、脾臓(ひぞう)がんの28%、腎臓がんの24%、胆のうがんの21%、乳がんの17%、大腸がんの9%が、それぞれ肥満が原因だと見られるという。
過多の脂肪がなぜ、がんリスクを高めるかという理由は、科学的には解明されていない。しかし、脂肪組織が作る女性ホルモン「エストロゲン」量の増加や、脂肪が増加することにより活性酸素で酸化性ストレスが生じることが原因ではないかとされている。』
との事。これは、従来から知られている男性ホルモンである「アンドレゲン」が脂肪細胞によって「エストロゲン」に変える効果がガンに影響するという説に沿った結論だ。
仮に、肥満と癌の因果関係が明らかになれば、死への恐怖というか死の回避のために、自分を含め多くの人がコンディションの維持に気を配る健康志向が今以上に強まるんだろう。
まぁ、自分としては、癌っていうのは正常細胞の変異によって生じるモノ。癌を新生物というように、癌は健康な身体とは別の意志を持っているように見える。何故ならば、本体が死滅すれば癌は生存出来ない筈だが、それでも癌は人を死に追いやる、、、、これは凄く不思議な気がするのだが、個体の生存という狭い視野で見た時の感想だ。しかし、人という種を健全に繋ぐという観点から見ると、案外、癌というモノは大きな意志で別の目的があるのかな?と考える事もある。
特に、肥満≒生活習慣病という症状は、その大きな意志によって癌が生まれる土壌に適した状態とも考える事が出来なくもない。
あくまでも一つの推論だが、そう考えると、統計的な関連性しか明らかになっていないが、傾向が現れるには理由が存在するのは間違いない訳であり、それに対する対策としては、リスク回避に健康維持、生活習慣病や肥満からの回避を意識する生活っていうのは、悪くないだろう。
| 固定リンク
コメント
こんばんは!
肺ガンというと、煙草の一日辺りの本数×年数でブリンクマン指数で400以上がリスク増大の分かれ目って言われています。
根拠がどうか?は知りませんが、一つの目安なんでしょう。
私もタバコから離れて3年目ですが、ブリンクマン指数でいうと、15×22=330位でしたから、その後も吸い続けていたら18×22=396となっています。
タバコで増税を考えているのは、取りやすい所から取るという政策で、やはり賛同し難いですね。但し、受益者負担の原則で、徴収元である喫煙者のために使うのなら私は反対しません。
投稿: 壱源 | 2009年11月11日 (水) 23時43分
先日私の父は肺腺ガンで急逝しましたが、酒もタバコも10代からやっていたようです。
しかし死んだのは77歳なので、そんなことどうでもいいでしょう。
私はその前にタバコを止めましたが、理由のほとんどは吸い始めた21歳頃の2倍になった値段です。
民主バラマキ?政権はタバコ増税を考えてるようですが、過去の例を見ても税収は増えませんよ。
少数派を迫害しても構わない、というような政策を取る政府はとりあえず不支持です。
投稿: yama | 2009年11月11日 (水) 21時48分