シルク
最近貰ってレストア中なのが、シルクのロードとピストである。
貰い物なんだが、今、一番気になる自転車でもある。シルクってブランドは知っていたけど、自身の自転車歴の中では聞いた事があっても買うターゲットとはならなかったブランドだ。因みに自転車工業としての操業期間は1954~1997年である。
自分が自転車で遠出等のサイクリング中心で遊び始めたのが、小学5年の頃、小学生というと少年スポーツが定番で、スポーツ風サイクルというと、中学一年の頃、その時買ったのがBSのロードマンだ。10段変速のロードマン、中学一年というと12~13歳の頃、1976年頃の話、昭和で言うと51~52年だ。中学一年生のロードマンっていうと、確か49,800円くらいでは無かっただろうか?当然、シルクなんて眼中に無い。
その後、本格的?なスポーツ車に移ったのが高校生の頃、昭和55年、1980年頃だ。ここで入手したのが、バイトで自転車屋務めしていた事もあり、BSダイヤモンドのDF-7110、レイノルズ531仕様のダイヤモンドファーストライディングモデルだ。この頃、カタクラってブランドは知っていたけど、当時の自分の目ではBSのダイヤモンドシリーズ等と較べて凄い!って印象は持っていなかったように思う。
シルクという名前の印象は、二枚肩+ラグレスでマスプロメーカーでは作れなかったコンペティブなバイクを初めて作り出した、、、、そういう印象を当時から持っているが、その二枚肩+ラグレスなシルクっていうと何時の話か?は、当時の段階でも昔のシルクという知識に留まっていた。その程度であり、シルクというブランドの歴史を深く考えた事は無いのが正直なところだ。少なくとも、1980年代初頭のシルクは、構造的にBS等のトップレンジのバイクとの違いは見出せなかったように思う。そして、1970年代後半の時は、考える自分自身自体が中学低学年故に、考える知識も何も無かったのである。
正直、シルクというブランドに威厳を感じる世代というのは、自分よりも一世代上の人かな?といえよう。今の段階で50歳以上の人にとっては羨望のブランドだったのだろう。今の50~60歳の自転車好きが購買力+知識を伴った自転車好き少年だった時代は?というと、今から35~45年前の時代、つまり1960年代半ば~1970年代半ばという時代だろうか?
その時代のシルクはどうよ?っていうと、それが小中学生だった自分に自転車を教えてくれる際に情報として得た、二枚肩+ラグレスという構造が特徴な自転車であることが判る。
実際、シルクの歴史を調べてみると、従来の海野D2×D2ラグレス・二段肩丸フォークから、石渡022ラグ付き・楕円フォークとなったのが1977年である。因みにロードバイクを見ると、
1974年モデル・・・・・R2-4:プロダイクランク+筆記体ロゴ
1975年モデル・・・・・R2-5:マイティクランク+大判ロゴ、R2-X:ジュラエース仕様
1976年モデル・・・・・R2-R:R2-5と殆ど変更無し、R2-X:前年継続使用
1977年モデル・・・・・R2-K(ラグ式)、P2-XK(シュパーブ仕様)、R2-PK(廉価版)
1978年モデル・・・・・R2-W(ラグ式)、P2-XW(シュパーブ仕様)、R2-PW(廉価版)
1979年モデル・・・・・R2-P(ラグ式)、P2-XPS(シュパーブ)、P2-XPD(ジュラーエース)
1980年モデル・・・・・R2-F(ラグ式)、P2-XF(ジュラーエース仕様)
1981年モデル・・・・・R2-S(ラグ式)、P2-XS(ジュラーエースEX仕様)
ってなっている。やはり丸フォーク+二枚肩+ラグレスフレームこそシルクというならば、1976年以前のモデルなんだろう。
色々と情報を求めてみたけど、なかなか古い情報は見当たらない。取り敢えず、自分のR1ピスト、R2ロードともに1974年以前のモデルなのは間違い無い。正確には不明だが、もっと古い時代のようなパーツ構成である。
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