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2009年11月 3日 (火)

ピスト、運用開始!

 先日、帰還したピストだけど、ルイガノに付けていたサイコンを移植してローラー台での運用を本格的に開始した。

 このピストは超前傾でサドルは硬いプラサドル、ギア比は48T×18Tである。これで60分程漕いでみた。
 結果、これ、超面白い!ポジションもバッチリ、何処も痛くない。カタカタのプラサドルも快適に感じる程、、、、先日、実走でホームコースを走行した時の乗り心地をランドナーみたい!って表現したけど、ローラー台で乗ってもモロそんな感じ。固定シングル故に、最高ケイデンスアタックはチョット恐いかな?と思いながら、恐る恐るやってみた、、、、、結果は、、、、、全然問題ない。っていうか、531スポルティーフよりも楽な感じ。220rpmオーバー迄引っ張ってみても尻跳ねなんて皆無というよりも、より簡単に回転数を高いところ迄引っ張り上げる事が出来る。正に固定ギアならではの世界だ。ペダリングへの意識は従来通りでOKだ。高回転迄持って上がり、回転を落として減速する過程でも固定ギアである事を意識する事は全く無い。正直、固定とフリーの違いは感じない。多分、外から見ても自分の漕ぎ方から固定を踏んでいるか?フリーを踏んでいるか?は判らないと思う。乗る程に、自転車は固定ギアに限ると思う。
 そう言えば、チョット前にラングスターTTで100kmの距離を所要時間2時間50分で走りきった事があるけど、別に固定ギア故に疲れる?なんて事なかったし、脚を回し続けているなんて意識自体が無いから、それならば変な動力分断であるフリー機構なんぞ無い方がマシって気持ちも少なからずある。

 やっぱり、シンプルな機械を、機械なりに使うと最高に乗り易い。

 ラングスターも気に入っているけど、シルクピストは別格だ。ホント、これ良いわぁ、、、見る程に、惚れ惚れする。これ見る程に、スペシャのラングスターがゴミというか、オモチャっていうか、そんな風に見えてしまう。どっちも愛車だけど、風格というか、オーラというか、全然違う。

 乗る前、貰ってから仕上げる迄の間は、使えるかな?って思っていたけど、出来上がってからは、乗れるかな?って心配に変わり、実際に運用を始めると、、、、これ、最高!ってなっている。

 このシルクのピスト、ポジションがドンピシャリである。下半身の収まり方が最高で全力走行中でも身体がピッタリ嵌り込むかのような感じである。そして、なによりも驚きなのが、何の意識も無しで普通に乗るだけで、他のバイクの一割増しで走れる。同じギアで回転数が一割アップ、、、そう、速度が一割アップするのである。ギア比も何も一緒で、唯一違うのがポジション、、、このポジションだけで、何の苦もなく、実走で、ローラーでも一割アップで均衡するのである。これって、驚異的だと言える。

 やっぱり、自転車はピストが一番だなぁ、、、、ピストが最高である。他の自転車は、まぁ、どうでも良いって気分になる程だ。

 走るために必要最小限度だけど、それが良い。あれも、これもって望みは適わないけど、どんな世界でも最後は妥協が必要。そして潔さが世界感を際立たせるのも事実。潔さは、諦めではない。潔さを受け入れて、出来ない部分は自分が対応するという方向に変わる。そう、機械に期待するでなく、自分をどうにかして、欲しいモノを得ようとする。結果、見えてくるモノが現れる、、、そんな気分だ。

 やはり、人間、不自由が大事だ。不自由故に考える。そう思うと、頼るのが自分という方向に志向が向くような固定シングルギアっていうのは、ホント面白い。

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