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2009年11月12日 (木)

原点回帰

 ダイエット完了後から家族と徘徊のために折り畳み自転車を入手して以来、昔の趣味故に趣味が再加熱するのはとても早く、ロード、ピスト等々様々な自転車を作っては乗って遊んでいる。

 そして、最近は、乗る機会の有無に関わらず、ある方向性に向かっているような気がする。勿論、ロード、ピスト、折り畳み、小径、、、、アルミ、カーボン、最新のコンポ、、、、そういうのは悪くないと思うけど、一寸、違和感というか、ジャストフィット感が得られないという感じである。

 今、一番、心が和むのは何か?っていうと、保っている自転車で言えば小林531スポルティーフと名付けたバイクだ。勿論、これとて自分の意識で完璧にベストというモノではない。敢えて言えばという選択でベターという判断なのだ。

 そして、今は片倉のR2-4?ロードを再生すべくパーツ選定というか、パーツ収集を進めているのだが、その進め方を自分で見ると興味深い傾向がある。

 例えば、クランクセットは5ピン留めのTAシクロツーリスト系のデザイン。しかし、TAでもストロングライトでも無い、、、国産でもプロダイでは無い、、、、スギノのPXってモノ。
 メカは?っていうと、DURAでもシュパーブでも当然無い。サイクロンでも無い。ユーレーのジュビリー、ドッパーでも無い、、、、何故だかサンツアーのセブンというグレードだ。
 面白いのがブレーキだ。デュアルピポットは当然だが、昔のサイドプルも今一、、、、センタープルキャリパーが必須、更に、センタープルでもマファック、ユニバーサル、ワイマンではない、国産でもグランコンペとも違う、、、ダイヤコンペレベルがしっくりくる。

 この傾向、方向性としては明らかにスポルティーフ、そして構成は、最高級ではなく中の上クラス、廉価グレード、普及グレード的な志向なのだ。

 この作り方は?っていうと、モロに中学高学年~高校入り立ての頃の自分の選択である。
 当時、流行していたのがランドナー、ユーラシアのランドナーが定番だったけど、自分的にはランドナーは必要無いと思っていた。当時、ロードレーサーがカッコイイというのは判っていたけど、其処まで必要無いと考えていた。当時、日帰り~一泊程度のサイクリングが殆どであり、そのためのベストは?という自分の判断でスポルティーフをベストと考えていた。当時、スポルティーフは少数派で、どちらかというと不人気タイプだったけど、自分はコレが好きだった。スポルティーフでも最高級というよりも、自分の要求を満たす最廉価という構成がパーツ選択の基本で、何から何までハイエンドという意識は無かったのを思い出す。基本はスポルティーフだけど、構成は機能を満たす最廉価という構成+一品豪華主義というのが自分の性格というか、原点的な嗜好だったように思う。

 最高級ではないが、自分の欲しい機能は満たす。欲しい機能が或る範囲で最廉価という纏め方、、、そして、気持ちが萎えない拘りの根元としては、簡単には入手出来ないレア度とか、グレードとか、気持ちの入り具合というか、そういう運命的な巡り会い感を得るようなモノが基本にあるという感じなのだ。

 小学生の頃、ロードマンを買った時は、生産中止で在庫のみとなった白色が購入の切っ掛けとなったけど、スポルティーフに開眼したのは、バイト先で店外放置で解体寸前だったダイヤモンドDF-7110のレイノルズ531仕様を店主から譲り受けたのが発端だ。当時の段階で数年落ちで、見た目的にはパーツの痛みは激しかったけど、メッキ磨きだしのラグ、パールグリーンの配色、店主から聞いたレイノルズ531だぜ!って印象が、これだ!って思う切っ掛けになったのだが、そういう感覚が何よりも大事なのである。この自転車、今になってネットで調べると、↓に掲載してある。

http://comics.sakura.ne.jp/cycle/brg203.jpg

もろにコレだ。見ると、年式で昭和49年式、、、、当時、手に入れたのが昭和55年であり、実際に5~6年落ちだった訳だ。このDF-7110を得た事が、その後の車両の作り方というのが、間違いなく、自転車趣味生活の原点になったのは間違い無いが、今、何となく進んでいる自転車趣味生活で向かっている方向というのは、当時作っていたDF-7110ベースのスポルティーフに向かっているようだ。

 当時、印象的なのはトリプルクランクでワイドキャパシティーが欲しいがために、フロントメカをサンツアーサイクロン+キャパシティーアップ用アダプターでインナー28Tを組んだ事。何故だか、コッタードクランクに魅力を感じ、プロダイのコッタードクランクを中古自転車屋で見つけ交渉の末入手した事、ニシダサイクルさんの先代社長さんと何度も交渉し日東ジャガーというステムを入手した事、同じく先代社長さんには、プロダイクランクにルネパターンのリングを取り付けるアダプターを用いながらインナーギアに28Tを組み付けるための特殊なミドルリングをワンオフで製作して貰った事、○ツナガサイクルズさんで無理言って入手してもらったCLBセンタープルのフルセットを購入した事を思い出す。

 兎に角、自分の欲しい機能を当時の常識的な制約を気にせずに実現していたのが懐かしい訳だ。

 結局、今進んでいる方向というのは、当時乗っていたDF-7110のようなエッセンスのバイクを生み出すという方向であり、表題の如く、原点回帰に進んでいるようだ。

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