シートポストの突き出し
シートポストの突き出しは、今風の人は滅茶苦茶出している。そして、価値観的には、突き出し量が多い程カッコイイ?らしい。
ところで、週末には『女競輪王』のDVDをじっくり見た。この映画、非常にスピーディーで面白いというか、見て飽きないというかそんなストーリーだが、その映画の中のシーンには、実際の競輪中継の映像が使われていて、そこの自転車を見るとシートポストの突き出しは極僅か、、、、、そう、支柱の部分で3cmも出ていれば多い方にも見える程である。
で、遡って昔を考えると、自分が自転車競技を囓っていた頃は?っていうと、使うフレームにもよるし、用途にも寄るけど、3~6cm程であった。どんなに長く出しても8cmは出さないのが普通だったと思う。しかし、最近はスローピングデザインと言う事も有るんだろうけど、突き出し量は15cm以上は普通の世界となっている。
そもそも、自転車のフレームで大事なのは、シート角とトップ長だ。シートパイプ長の長短に拘わらず、先の2つが決まれば、取り敢えず乗車時のポジションは決まる。シートパイプ長は乗車状態で自転車のダイヤモンドの大きさが変わる訳であり、シートパイプ長が短く、突き出し量が多いとダイヤモンドが小さくなって高剛性なフレームとなるし、シートパイプ長が長く、突き出し量が少ないとダイヤモンドが大きくなって弾性的なフレームとなる。
つまり、フレームの乗り心地が三角形の大きさを決めて、それがシートパイプの突き出し量に影響するという風に考えていたのだが、最近は、車両タイプに拘わらず、どうやら突き出しが多い事ばっかりになっているのが不思議な感じだ。
自分の意識としては、短距離系なバイク程、フレーム三角がコンパクトでシートパイプ長が長く、長距離系程、フレームを大きくとってシートパイプ突き出し量が少なくなるという考えだが、そういうのは古いらしい。
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