インフルエンザ蔓延中
新型インフルエンザが蔓延している。娘の通う小学校では、10月末の運動会を境に、学級閉鎖が相次ぎ感染者が増えている様子。実際、娘のクラスでも数名以上が新型インフルエンザに感染して学級閉鎖一歩手前の状態のようだ。
それはさておき、インフルエンザに感染すると発熱、重症化するっていう印象を多く持っている人が多いようだ。これは、厚生労働省の春先からの対応、マスコミの報道で、非常に恐いという先入観を保つ人が多いからでもある。
でもでもでもである。インフルエンザに感染すると必ず、マスコミで取り上げるような状況に陥るかのような報道が皆の意識を支配している部分が多いように思うのだ。
今回の新型インフルエンザでは、軽症例も多く、
インフルエンザという言葉とセットで出てくる言葉が、ワクチンだが、他にも、タミフルリレンザという言葉も聞く、、、、しかし、このタミフル、リレンザっていうのも実は最近の薬であり昔は無かったモノだ。
ところで、新型インフルエンザが怖い!って印象の理由は、マスコミで死亡例が頻繁に取り上げられているからであるが、情報の表面だけを判断すると非常に恐ろしい印象がある。
果たして、恐ろしさというものが死亡数というよりも死亡率から見るとどうなのか?というと、実は、それ程でも無いというのが実情だったりする。
チョット古いデータでは、
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/special/pandemic/topics/200910/512782.html
に示されているように、累計患者数が240万人、死亡者数が26人、確率的には1/10万人という割合だ。率でいうと0.001%程度ということ。
http://www.pref.kagawa.jp/kenkosomu/hw-net/flu/pdf/infect_091105.pdf
が最新のデータ元だが、ここでも死亡者数42人(基礎疾患アリが29人、無しが13人)、入院患者数が5072人となっている。
この数値から想像されるのは、ワクチン接種が進んでいない状況での感染の進行の割りには死亡率が低いような印象。季節性インフルエンザでは予防体制が整っている状況で、死亡率が0.05~0.1%という。
つまり、予防体制が整っていない新型インフルエンザは、予防体制が整った季節性のモノに較べて1/50~1/100と低い死亡率になっているのが特徴的である。
ただ言えるのは、新型故に多くの人は免疫を全く持っていないという点では、感染力が強い方向に作用するのは事実。そして、感染後の死亡率が低くても感染者数という分母が大きくなれば絶対値としての死亡者数は増える点では注意が必要だ。
冷静に考えれば、感染してしまうリスクというのは集団生活をしていれば避けられないもの。そして感染は?っていうと、飛沫感染、接触感染というものであり、その感染に起因する症状である咳等が見られれば、感染抑止という意味で行動を制限するというのが、二次的な感染拡大を防止するのに最も有効であり、風邪に似た症状が出れば感染源とならぬ配慮を持つ事が大事なんだろう。
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