プロ野球選手と競輪
以前、広島東洋カープの選手がプロ野球を引退して競輪に転身したってニュースを新聞で読んだことがある。この選手は兵頭選手であり、自分のホームコースと定めている太田川沿いを走っていると新聞に紹介されていた。
で、週末の新聞には、カープの現役選手である永川投手が広島競輪場で競輪トレというトレーニングを行ったという。このトレーニングでは、同じくカープの森、上野選手も参加されたという。新聞記事によると、森選手は1000mを1分26秒ということで、なかなかのタイムということが記事になっていた。この記事では、プロ野球の西武ライオンズも新人選手のトレーニングに競輪トレを取り入れているということが紹介されていた。
そういえば、最近は競輪学校には、一般試験の他に、他の競技で優秀な成績を収めた人を対象とした特別選抜試験という方法もあり、一次試験が免除される制度もあるそうだ。
競輪という自転車競技だけど、ここでパフォーマンスを発揮するのは、やっぱり身体機能が重視されているということ。その機能は、別に自転車に限らない方法で鍛えられたものもありということ。
自転車競技志向の人は、自転車に乗ってこそ鍛えられる!って誇りを持つ人も少なくないけど、実際、必要なのは、乗って鍛える部分、機材を扱う部分っていうのも大事だけど、使い方以前に、使うための身体能力も大事なもの。それっていうのは、競技の形態を問わず、地道なトレーニングを積んできた者にこそ得られるもの。
日本においては、自転車競技っていうのはマイナーかつ系統だった普及はマダマダなジャンル。実際、競輪に限らず、色んな形態の自転車競技者の多くが、他のスポーツで白眉な才能を発揮してきた人だ。
そんな事を考えれば、自転車好きが自転車に乗ってこそ!って拘り、他の運動で得られる能力等に否定的な意見を持つ人は、逆に、他のスポーツや運動の経験が無いのかな?なんて思ってしまう。
実際のところ、どうだか知らないが、スポーツ経験者が流行で始めたロード初心者と、スポーツ経験が皆無に近いけど、自転車好き歴が長いロードマニアというのを比べると、ロード初心者であっても、スポーツ経験が長く身体が鍛えられた方が圧倒的に高いパフォーマンスを持っているんだろうなぁと、素直に思う。
そして、スポーツっていうのは、種別に垣根はなく、そこで過ごす事で得られる能力っていうのは、どんなスポーツにも通用するのだろう。それが、競輪をトレーニングメニューに加えたり、転身して活躍できるという事を証明しているように見える。
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コメント
こんばんは!
そうですね、身体を使ってするのがスポーツ。スポーツするには身体が必要。身体の鍛え方は何でもOKっていうか、鍛えていないと話にならないですね!
投稿: 壱源 | 2009年12月30日 (水) 23時57分
スポーツに垣根なしということですね。
スピードスケートと自転車競技には共通性が有ると、良く父が申して居りました。父はどちらもやっていたのですが、高校まで自転車に乗れなかったし、経験の無い私には納得できませんでした。むしろスポーツを避けてきたフシもあり、せいぜい夏はハイキング、冬はクロスカントリースキーでハイキングくらいでした。
投稿: クマ | 2009年12月30日 (水) 22時27分
自転車をスポーツと結びつけるような考え方は最近ですよね!
まぁ、結び付けようが、付けまいが、自転車に乗る時は、身体を使っている訳で、そこで使う身体的な能力っていうのは、日常生活、他の競技に拘わらず、身体に備わった能力を使っているわけであり、身体の強さが、そのまま反映されるんだと思います。
投稿: 壱源 | 2009年12月30日 (水) 09時21分
自転車に乗っていた大学まで自転車競技や競輪の存在は当然知ってましたが、スポーツとしてとらえたことは無かったなあ。
今は純粋スポーツとしてやってます(当然ニワカ中年レベル)
他の競技からの自転車参入といえば、橋本聖子氏が自転車で夏季オリンピック出場を決めたとき、それまでのチャンピオンがあたかも橋本氏に妨害されたような事を言い、マスコミもその人に同情的だったことがありました。
こんな了見ではオリンピック選手として失格だし、マスコミも無視すべきだと思いました。
投稿: yama | 2009年12月30日 (水) 08時14分