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2009年12月21日 (月)

何が楽しいの?

 単車に乗って楽しいのは、先の記事にも書いたけど、変化に富んだ状況で思い通りに操る事。それに必要なのは、反射神経、反応性、断続的で瞬発的な筋力というもの。勿論、経験も必要だが、それによって操った!という爽快感が堪らないのである。爽快感を感じる度合というのは、自分の出来る限界迄突き詰めた時だ。

 では、自転車はどうよ?っていうと、どれだけ長距離行けるか?どれだけ速く走れるか?というのは、当然、根底に在った(部活時代の過去形)けど、今は自分の現有体力で、何処まで当時に近付けるか?なんて理屈っぽい事を言っているけど、もっと、コアな部分でいうならば、何処まで身体を追い込めるか?という所である。

 結局、単車も自転車も、自分の本心に従って何処まで身体を追い込めるか?と言う事なのである。
 単車の場合、追い込む先の障害となるのは、正直、恐さ、恐怖心というモノである。自転車の場合はどうか?というと、追い込む先の障害というのは、これ以上ダメ、出来ないという疲労がそれに該当する。

 追い込むには、障害や限界、障壁を乗り越えていかないとダメだ。単車では恐さを克服するには度胸ではないのである。恐さというのは対応出来ない事によって晒される次への事態の不測性であり、対応力を高める事で恐さは克服出来るのである。対応力を高めるには、対応速度を如何に速めるか?予測行動の精度を如何に高めるか?である。対応速度とは反射神経、予測行動精度とは多くの情報収集に尽きるのだ。
 自転車の場合は、疲労故に、疲労の元となる心肺機能、筋力、筋持久力を高める事が特に重要となる。
 勿論、単車でも自転車でも、自分の持つ能力を器具の操作に伝えるための精度を高めるような器具の理解と使い方の修得が大前提なのは言うまでもないが、これらの知識的な積み重ねと並行して、必要な能力を高める事が大事なのである。

 何が楽しいの?っていうと、単車でも自転車でもだが、自分の出来る限界に近づく事が楽しいのである。その限界付近での感覚っていうのは、全く異なる次元の話だけど、感覚的には非常に近い感じを受けるのも確か。その感覚って言うのは誰がどう感じるか?は全く解らない。多分、人によって全く違う次元でそういう事を感じるんだろう。単車と自転車で大きく違うのは、単車で養うべき限界を高める方法は、単車に乗らなければ手に入らないということで、自転車の場合は、必ずしもそうでは無い点である。
 これ系の趣味で楽しいっていうのは、そういう限界が高まっている事が実感出来ている時であり、その先に行くための取り組みに熱中している時だろう。そういう時も楽しいし、それで得た感覚を実感する時も楽しいのは間違い無い。

 逆に、楽しくなくなるっていうのは、行動の方向性と到達したレベルでの満足感が得られない時だろう。目的を叶えるためにどうしたいか?が決められなくなったり、自分なりの取り組みで得た結果に納得出来なくなった時が、楽しみを失う時かもしれない。

 例えば、誰でも感心を持った瞬間は楽しいのは間違い無いだろうけど、暫くの時間の経過の後に、自分が何したいか?とか、取り組んだ割りには納得できないと感じたりするのは、その人の到達したレベルの差で決まるのでなく、その人の取り組み方で関心が薄れる時がやってくるのかな?と思うのである。

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コメント

サイコンの設定ネタは聞く事多いですが、直径をチョット間違えたくらいでは数字は変わりません。先ず、設定を間違える事は有り得ないでしょう。
因みに、60km/h近辺の速度は長い下り以外なら下りでも相当漕がないと難しいですね、、、、
要は、そういう自己表現で注目を浴びたいのだと思います。
勿論、全員が嘘とは思いませんが、ブログにしろ会話にしろ、ホントか嘘かは、その人の情報発信の風合いから読み手や聞き手は感じるものだと思いますよ。

200km/day、50km/h迄は普通ですが、一般常識からすると自転車では有り得ない印象を受けるのも確かです。そういう数字は嬉しさを感じるのも確かですが、400km/day、60km/hとなると誰でも出来る数字でないのは確かですね。それに気付かない人が、つい出してしまうと嘲笑の的になるでしょう。

投稿: 壱源 | 2009年12月21日 (月) 22時11分

自分が走ってるところの勾配と風が把握できてない、あるいはサイクルコンピューターの設定が間違ってる、程度のレベルなんでしょうか?

この歳になると他人事とは思えないので気をつけたいと思います。

投稿: yama | 2009年12月21日 (月) 21時38分

現実、50km/h以上では本人が気付かなくても追い風が必要ですね。50km/hと60km/hでは速度が1.2倍ですから1.5倍近い出力が必要です。大雑把に言っても700W弱ですから、まぁ、戯れ言っていうのは判ると思います。でも、53km/hとかの表示だと信憑性ありますね。50km/hなら400W強、、、この辺りの1km/hは結構効きます。
一般に50km/hオーバーは、車の後ろのエアロカプセルとか、追い風か下り坂が必要でしょうね。

投稿: 壱源 | 2009年12月21日 (月) 20時01分

きのう最高速で検索したら、40歳くらいのひと(多分ど素人)のブログで平地無風で60km/h出しました、というのがありました。

You Tubeで世界レベルのトラックレース決勝のゴールスピードが65km/hというのを先日見たので、ネットはやっぱり・・と改めて思いました。

投稿: yama | 2009年12月21日 (月) 18時54分

多分ですが、変速が付いていれば200km/dayも50km/hも可能だと思います。敢えて、ハードルの高さを言えば50km/hでしょうか?
高圧で低抵抗のタイヤ+変速機で実は誰にとっても夢ではない数値の筈です。
ホントに凄い!って数値は、400km/day、55km/hでは無いでしょうか?この数字は簡単には実現出来ないと思います。

パフォーマンスは兎も角、自転車とはスポーツというより散歩の道具、趣味の玩具的に捉えていますので、ランドナーとかスポルティーフが好きです。

投稿: 壱源 | 2009年12月21日 (月) 15時09分

単速のベルト駆動シティサイクルに乗っているので、一日200Km とか時速50Kmにはびっくりします。
走った先の楽しみのために荷物が多いので、将来はランドナーを狙っています。(結局変速機付きシティサイクルかも)

投稿: クマ | 2009年12月21日 (月) 15時02分

 写真掲載、自己申告、、、これらは全部、自己満足ですね!
 まぁ、単車の攻めている写真は或る意味リアルですし、タイヤの減りもリアルですけど、自転車の数字は殆ど気分でしょう。幾らでも書けますから、、、、まぁ、200km/dayとか最高速度50km/h台っていうのは、当たり障りの無い普通の数字ですが、掲載するっていうのは、或る意味、真実だとは思います。自転車に乗らない人から見ると凄い数字ですが、乗る人から見ると普通の数字で、掲載するっていうのは、或る意味、素人を自己宣告しているようなモノですね。

投稿: 壱源 | 2009年12月21日 (月) 07時56分

極普通のひとにとって自分の限界に挑戦するのは難しいので、ひとつでも1流選手と同じ(ような)場面を作りたいみたいなことは昔からあるのかな?

バイク雑誌でハングオンポーズの写真投稿なんてありましたね。
あれが出来るまでに何回か転んでるのでは?なんて思ってました。

今自転車が主流らしいので、1日何キロ走ったとか(200kmが多い)最高速何キロとか自己申告してるひとをネットで見ますが、それを読んで感心してる人は少ないんじゃないかな?

投稿: yama | 2009年12月21日 (月) 00時44分

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