コンパクトよりもトリプルが良いなぁ
スタンダードなギア比は人気無い。まぁ、軽いギア比が得られないからだろう。で、最近多いのがコンパクトクランクだ。コンパクトクランクとは別に、伝統的に初心者用として普及しているのがトリプルクランクである。
一般的に各々に利点が謳われている。
コンパクトクランクの特徴は、メリットではアウターリングが50T、インナーが34Tで、スタンダードクランクに比較してアウターで-2~-3T、インナーで-4~-5Tと言う事でギア比が軽いのがメリット。トリプルに較べると踏み幅は変わらないので良いと言う人も居る。デメリットは、アウターとインナーの歯数比(歯数差)が大きい(多い)事。歯数差に関しては、変速性能の低下を訴える人も多いけど、自分的には歯数差が大きい事で、その繋がりではカセット側を多くオーバーラップさせて使う必要性が出る事の方が問題かな?と考えている。
トリプルクランクの特徴は、スタンダードクランク+インナーに30Tを追加という構成であり、純粋にスタンダードクランクに較べてインナー30Tの軽いギアが選べるのがメリット。デメリットには踏み幅が広がる事、重くなる事を訴える人が居る。自分的なデメリットとしては、絶対的な前、後の歯数差が大きくなりやすく、その場合はロングケージのRDが必要となることかな?と考えている。まぁ、それは致命的とも思わないから気にならないというのがホンネだろうか?
どっちにしろ、標準的な構成をそのまま使うって事は無い。クランクの歯数差は大きくしたくないのは変速性能云々でなく、アウターインナーの境目で使う時の後の動かす煩わしさがウザイので、歯数差を気にして選ぶ。理想は8~12T程度だし、トリプルの場合は、チェーンラインのこと、Rメカの引きの事を考えると、歯数差は小さく保つ拘りは、より強くなる。
だから、そういう拘りが満たされれば、正直、どちらでも良い!っていうのが個人的な感想。どちらのクランクセットを使うにしても、歯数差(アウターインナー差)が大きくなるので、デフォルトとしてカセットはクロウス気味のタイトなモノを選ぶ。仮に、コンパクトクランクを用いるならば、最低でもアウター50Tは使わない。絶対に48T、出来ればインナーも36Tくらいにしたい程。48-34Tで歯数差14Tというところだろうか、、、、仮に、トリプルクランクを用いるとして、、、アウターは53Tの選択肢は無い。大きくても50T以下、50~46T辺りを選ぶだろう。センターは38~39T、インナーは30Tというパターン。歯数差は20T~16T程度となる。前歯数差が大きい場合は、後のカセットの歯数差は10T程度にするだろうから、超タイトなクロウスレシオとなる。
そういう事を考慮、コンパクトクランクとトリプルクランクの違いは?っていうと、自分の場合は、前後歯数で組合せ可能な全段を使う習慣が無いので、コンパクトクランクというか前が二枚のクランクの場合は、後のカセットで襷掛けで使う割合が多く、トリプルの場合は、襷掛けで使う割合が減るというくらい。一言で言えば、チェーンラインの捻れがトリプルの場合の方が少ない状態で使えるという事。トリプルの場合は、アウター×トップから3~4枚程度、センター×真ん中3~4枚程度、インナー×ローから3~4枚程度という感じ。踏み幅云々、重さ云々を言う人も居るけど、それは気にならない。
自分としては踏み幅の広さよりも、チェーンラインのズレによる微妙なフリクション感の方が気になる。欲しいギアを選ぶ時に、チェーンラインのズレが少ないトリプルの方が踏んでいて心地よいと思う。理想は、固定シングルギアのようにチェーンラインはバッチリ真っ直ぐで不要なモノの無い感じ、ロスの無い感じが一番であり、そういう面から言うとトリプル仕様の方が気持ちいい。
因みに、前シングル、後9速のDAHONのスピママ号ではローで走行する時は、何とも言えないシャリシャリ感が結構気になるもの。踏み幅よりも変な干渉音、フリクションの方が嫌いだ。
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