体温を毎日定刻測定している。
朝は、低めである。36[℃]前後の事(35.9~36.1[℃])が多い。そして、夕食後の午後7~8時でも36[℃]チョットが多いようだ。で、色んな時刻で頻繁に測った結果、よく見かける数字は幾ら?っていうと、36.2[℃]って表示である。
これって、、、、、推奨とされている36.6[℃]より幾分低いようである。
体温っていうのは、身体の中の活動度を示したモノと言える。エネルギーを燃焼して生じる熱によってもたらされた温度状態である。言い換えれば代謝の活発さを表す数値といっても差し支えないのである。体年齢が若いっていうのは、理屈から言えば同じ組織でも単位辺りの代謝が活発であり発熱量が多いって事。つまり、体温が高めと言う事。これは、子供の平均体温が高い事にも通ずるものなのだ。つまり、体温っていうのは体年齢とも相関するモノというよりも、体年齢その物を表す数値と言っても良い筈なのだ。
体年齢は老けてない筈だが、、、、もしかして、体組成計の論理がチョット違うのか?と思ったりしたのである。で、そもそも体温は?を掘り下げて考えてみる事にした。
体温というと、オムロンとかテルモだろう、、、、、で、以前も紹介したサイトが詳しい。
テルモ体温研究所だ。
http://www.terumo-taion.jp/
である。
すると、体温は当然体内温度を測定するもので、第一に測定をきちんと行わなければ意味無い事を改めて気付かされる。更に、体温も日変化があり0.5~0.6[℃]程度は時刻によって変化する事も判った。そして、測るべき体温も、前後の生活状況によって低めになっている時、高めになっている時を測っても意味無いと言う事も改めて判った。
そういえば、数値を測定する。正確に測定する時は、モノの温度を慣らして測定するなんて日常茶飯事だし、精密加工する時などは、温度を変化させないように細心の注意が必要なのも常識なんだが、何故だか、体温計を測る時は習慣からか、いい加減に測る癖が付いていた事に思わず笑ってしまう。
体温計というと、昔は水銀式の温度計で5~10分程度は測定するのに時間を要していたけど、今はデジタル式が一般的で、温度平衡に達する前に電子音で測定完了を通知するタイプが殆どである。そして、その測定時間を短い事を売りにした体温計が主流であり、30秒程度で測温できるものも珍しくない。
それはそうとして、体温とは身体の深部温度らしい。その温度に如何に近い温度を測るか?っていうと、測温箇所が深部温度に近い温度状態にして測定するというのが大前提であり、その状態の検知速度が温度計の測温時間というものだけど、冷え切った身体で測温箇所が深部温度に達していなくても僅かな時間で電子音が鳴ったとすると、それは体温でなくその瞬間における電子音通知状態に到達した温度に過ぎないという事のようだ。
そして、正確な体温を測定したければ、測定箇所で10分程度は体温計を挟んで測るべきと言う事が述べられていたけど、読む程に、なるほどと思えるもの。確かに測定部位が身体深部と同じ温度になるのには時間が必要で、その時間を経過した後で体温を測らないと意味無さそうだ。測定したい部位の温度を測るのでなく、測定したい部位が身体の平衡温度になった状態を測るというのが基本のようだ。その上で、計測した体温こそが正確な体温と言えるようだ。
で、これを踏まえて体温を定時定刻に推奨される方法で測定してみた。
すると、、、、いつもの測り方では、36.2℃と表示されていたのだけど、安静にして脇を締めて数分間経過後に、体温計で電子音が鳴るまで測ってみると、、、、、36.8℃である。 これは初日の測定だけど、その後、続けてみると、概ね、コレまでの測定数値に較べると0.5℃程度高めに出るようだ。つまり、ズバリ36.5℃前後で変動しているようだ。決して、低体温では無いということだ。その後、暫く、定められた方法で測温してみると、、、36.7~37.1[℃]程度のようだ。
そういう安心?後に、再度、体温が低いってことは何?を考えてみた。
体温っていうのは、代謝、即ちエネルギーを取り出すために栄養分を燃焼した時に発生する熱量の程度を表す数値である。つまり、代謝基準値(単位体重あたりの代謝量)が大きい程、体温が高くなるのである。筋肉が如何に沢山付いて代謝総量が大きくても、代謝基準値が小さければ体温は高くは為らないのである。
そして、体温が高ければ小さな身体でも代謝が大きくなる。そう、体温が高いと言う事は、代謝が大きく、エネルギー消費が活発ということで、肥りにくい、痩せやすい身体ということである。
ここからは自分の考えだけど、エネルギー消費が活発と言う事はどういう事か?っていうと、それは、体組織が活発に活動するということ。活動の根拠は何?っていうと、これは組織への刺激である。外界からの刺激への反応性ということ。つまり、身体に外界から多くの刺激を与えるような生活こそが身体の反応力を高めるということ。身体に与える刺激は何か?っていうと、、、
・運動を積極的に取り入れた生活
・様々な食材を積極的に食べる生活
・運動と休息をリズミカルに行う生活
・高温環境、低温環境に身体を曝す生活
と言う事になる。これって、快適な生活というか、利便性を追求した生活とは逆であるのだ。良く食べて、良く動く、そして、良く寝る。更には、寒い時は寒く、暑い時は暑さに耐える生活こそがベストなのであろう。
自分の生活で何が足らないか?っていうと、温度環境の部分。寒い時は寒さを、暑い時は暑さに耐えるような生活を取り入れていけば、道理に適った生活が出来そうだ。
それは兎も角、最近は中高年世代に限らず、若年世代~子供の範囲迄、低体温、35[℃]台の平均体温って人が多いそうだ。理由は、快適な生活で刺激の乏しい生活を行っている事に対する身体の適応現象と言えそうだ。
そして、体温によって身体の活力はどう?っていうと、、、、
①39.1[℃]以上(高熱)
神経や体力に悪影響。解熱剤等で体温を下げる必要あり。
②38.6~39.1[℃](中程度発熱)/③38.1~38.5[℃](軽度発熱)/④37.5~38.0[℃](微熱)
体内に進入したウイルス、細菌を白血球が攻撃している。免疫機能が働いている証拠なので解熱剤を使うと免疫力が低下する恐れがある。食欲、元気があれば解熱剤は不要
⑤36.55~37.23[℃](理想体温)
ありとあらゆる生命活動が最も理想的に働く体温。新陳代謝、酵素、腸内細菌が活発に働き健康維持が可能
⑥36.3~36.4[℃](ボーダーゾーン)
今すぐ健康に悪影響は無いが、低体温の予備軍である。
⑦34.0~36.2[℃](低体温)
新陳代謝、酵素、腸内細菌の活動が低下し悪影響が現れる。ガン細胞は35.0[℃]で増殖力が最大で、39.3[℃]で死滅する。自律神経失調症で排泄機能低下や、アレルギー体質など新陳代謝が不活発。遺伝子の誤作動が多くガン体質といえる。
⑧34.0[℃](生命維持可能体温)
生命が維持可能な体温下限値。自分で身体が動かせなくなる温度。
⑨33.0[℃](危険)
生命の回復が困難となる下限値。死の直前で幻覚を見る体温。
ということらしい。
それでも、この温度でどうした?って危惧する前に、正確に体温を測ってから判断するのが一番大事だ。実際、自分も常識にとらわれた測温では36.2[℃]、しかし、改めて意識して検温すると36.7~37.0[℃]であり、色んな情報に左右される前に、実際はどうよ?をしっかり考える事が何より大事だ。
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